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日本、韓国にサヨナラ勝利し、見事二連覇達成!

 本日、東京ドームにて韓国との"アジア1"を決める戦いが行われました。
 今回は、11月19日に行われたアジアプロ野球チャンピオンシップ決勝戦を振り返っていきます。

日本対韓国戦

東京ドーム

18:00プレイボール

スコア 日4×-3韓

スタメン
日本      韓国
1 指 藤原  1 二 キム・ヘソン
2 遊 小園海 2 三 キム・ドヨン
3 左 森下翔 3 右 ユン・ドンヒ
4 一 牧   4 一 ノ・シファン
5 捕 坂倉  5 指 キム・フィジプ
6 右 万波  6 遊 キム・ジュウォン
7 二 門脇  7 捕 キム・ヒョンジュン
8 三 佐藤輝 8 左 ムン・ヒョンビン
9 中 岡林  9 中 チェ・ジフン
  投 今井    投 グァク・ビン

 日本は西武の"ロン毛右腕"今井、韓国はWBC日本戦での登板経験もあるグァク・ビンが先発します。

1回

 初回の今井は、ユン・ドンヒにヒットを許したものの、キム・ドヨンから見逃し三振を奪うと、二死一塁でノ・シファンをキャッチャーへのファールフライに打ち取り無失点に終えます。
 日本も初回から森下翔がヒットを放ったものの、二死一塁から牧が見逃し三振に倒れ、こちらも無得点に終わりました。

2回

 2回、今井は二死から四球とヒットを許した一、二塁のピンチを迎えてしまいます。一打先制を許すというピンチでしたが、チェ・ジフンを真っ直ぐでレフトフライに押し切り、0点でピンチを脱しました。イニング途中には足がマウンドに引っかかりボールが投げられないアクシデントがありましたが、何事もなかったようです。
 日本も、直後に万波のフェンス直撃のツーベースから佐藤輝、岡林の連続四球で二死満塁のチャンスを作りましたが、藤原の振り抜いた打球は惜しくもライトの正面を突いてしまい、ライトフライで攻撃を終えます。

大きな当たりのツーベースを放った日本・万波。

3回

 3回に日本の守備が乱れます。韓国の先頭・キム・ヘソンに四球を与えると、続くキム・ドヨンの送りバントの処理で、ファースト・牧が落球。ユン・ドンヒを三振にとったもののなおも一死一、二塁でノ・シファンを迎えると、大韓民国の主砲の打球は、ショートの頭を越える先制2点タイムリーツーベースに。韓国としてはラッキーな形で先制点を得ます。
 直後で1点でも返しておきたかった日本は小園海のヒット、坂倉の四球で二死一、二塁のチャンスを作りましたが、万波がショートゴロに打ち取られスリーアウト。試合は2-0で進行します。

4回

 4イニングス目に突入した今井は、チェ・ジフン、キム・ヘソンに連続ヒットを浴び、二死一、三塁のピンチを招いたものの、キム・ドヨンにライトフライに打ち取ってチェンジ。今井もこの回で降板となり、4回2失点という成績でした。

 「本当にやれることを精一杯やるだけだと思っているので、ただ一球一球一生懸命投げるだけ」

日テレNEWS 2023年11月19日 11:30配信の記事より一部抜粋。

 と、登板前にコメントしていた今井。気迫溢れるピッチングでチームを鼓舞したことは間違い無いです。
 4回裏の日本は、岡林がヒットで出塁したものの、門脇、佐藤輝、藤原が全員三振に倒れて攻撃終了。この回も得点はなりませんでした。

日本先発の今井。4回77球を投げ、2失点の内容で後続にバトンを託しました。

5回

 5回からは、今井に代わって日本ハム・根本が登板。ユン・ドンヒ、ノ・シファンを連続で打ち取ると、最後はキム・フィジプを見逃し三振に仕留めて三者凡退。そして、このピッチングが徐々に日本に流れをもたらします。
 快音がドームに響き渡りました。小園海、森下翔が倒れ二死走者無しで打席に入ったのは、日本の4番・牧。その2球目でした。カーブを完璧に捉えると、打球は左中間スタンドに飛び込む反撃のソロホームランに。主砲の大会第一号で、1点差に迫ります。打った牧は、

 「自分のミスからの失点でしたので、1点ずつですけど点が取れて良かったです」

スポーツ報知 2023年11月19日 20:39配信の記事より一部抜粋。

 と、身を引き締めました。

1点差に迫るソロホームランを放つ日本・牧。

6回

 2イニングス目に入った根本は、キム・ジュウォン、キム・ヒョンジュンを連続三振に打ち取ると、ムン・ヒョンビンの代打、パク・スンギュをショートゴロに打ち取り三者凡退。2イニングス連続で好リリーフを見せました。
 そして、またも万波が魅せました。韓国の2番手・チェ・スンヨンに対して6回の先頭打者として打席に入った万波は、6球目のカットした打球が一塁線際を抜けるツーベースに。続く門脇が送って一死三塁のチャンスを作ると、佐藤輝の打球はセンターへのフライに。距離的には若干怪しいところでしたが、俊足を飛ばしてホームイン。犠牲フライで2-2の同点に追いつきます。

佐藤輝の犠牲フライで同点のホームを踏む日本・万波。

7回

 7回表、日本はチェ・ジフンの唐突なセーフティーバントに翻弄され出塁を許しますが、二死二塁となってもユン・ドンヒをショートゴロに打ち取りスリーアウト。根本が3回無失点の好リリーフを見せました。
 勝ち越し点を奪いたい日本でしたが、韓国の3番手・チェ・ジュンヨンに対して1番からの上位3人が三者凡退。試合は2-2のまま8回を迎えます。

2番手として救援し、3回4奪三振無失点の好リリーフを見せた日本・根本。

8回

 8回からは、阪神日本一の最後のイニングも経験した桐敷が登板。"スペードのエース"は二死からキム・ジュウォンに内野安打を許してしまいましたが、キム・ヒョンジュンとフルカウントに渡る対決の末に空振り三振を奪取。嫌な流れを断ち切るピッチングを見せました。
 この流れに乗って、日本は一死から坂倉の四球、万波のヒットで一、二塁のチャンスを作ります。しかし、門脇が高めの釣り球を空振り三振すると、佐藤輝の一、二塁間を抜けそうな打球はキム・ヘソンのグラブに収まり、セカンドゴロでスリーアウト。惜しくも日本の勝ち越しはなりませんでした。

8回に登板した日本・桐敷。

9回

 9回のマウンドには、守護神・田口が登板します。先頭のパク・スンギュを10球かけながらもライトフライに打ち取ると、チェ・ジフンの打球はライトフェンス際の打球となりますが、万波のファインプレーでツーアウトに。最後はキム・ハソンをセカンドフライに詰まらせ、スリーアウトチェンジ。日本のサヨナラ勝ちに望みをつなぎます。
 劇的優勝を描く日本でしたが、先頭の岡林がライトフライに倒れると、藤原は見逃し三振、小園海もショートゴロに打ち取られ三者凡退。試合はタイブレークの延長戦へと突入します。

10回

 無死一、二塁から、継続打順で行われる延長戦。韓国はキム・ドヨンからの打順となります。最初からピンチという回で、マウンドにはヤクルト・吉村貢が上がります。まず先頭のキム・ドヨンの送りバントを封じた上でショートゴロに打ち取ると、これが6-4-3の併殺打に。二死三塁とかなり楽な状況になってからユン・ドンヒを迎えましたが、6球目をセンターへ運ばれてしまい、勝ち越しのタイムリーに。しかし後続はなんとか断ち切り、失点は1点で防ぎました。
 3-2で迎えた10回裏、日本は森下翔からの好打順で始まりますが、井端監督は森下翔に古賀悠を代打に送ります。韓国の5番手・チョン・ヘヨンに対して高いバウンドとなりながらしっかり送りバントを決めると、牧が申告敬遠となり、一死満塁で打席には坂倉。その初球。高めにきたボールを振り抜くと、これがセンターへの大飛球となり、犠牲フライで同点に。万波が歩かされ、再び二死満塁で打席には門脇が入ります。まず初球、ワンバウンドとなったスプリットを見送り1ボール。そして、2球目。今度は高くきた外角へのスプリットを逆らわずに流すと、打球は三遊間を抜けるサヨナラのタイムリーに。最後はここ、東京ドームを本拠地とする巨人のルーキー・門脇がサヨナラのタイムリーを放ち、日本が二大会連続優勝を決めました。

サヨナラタイムリーを放ち、満面の笑みでウォーターシャワーを受ける日本・門脇(画像真ん中)。

勝利投手 吉村貢司郎(1勝)
敗戦投手 チョン・ヘヨン(1勝1敗)
本塁打
日本:牧秀悟1号ソロ

まとめ

 日本代表の皆さん、本当におめでとうございます!宿敵・韓国との熱戦が続きましたが、最後は1点ビハインドを跳ね返してのサヨナラ勝利となりました。最終回の劣勢からのサヨナラは、まさにWBCメキシコ戦を彷彿とさせるものがありましたね。選手たちも色々思うことはあると思いますが、まずはアジア1の余韻に浸ってほしいですね。何度も言いますが、本当に、優勝おめでとうございます!
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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