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ドラフト当日!押さえておくべき12人の選手達!〜その2〜

 ついに、約100人の野球人の進路が決まる10月26日がやって来ました。
 今回は、ドラフト後ではありますが、今後注目すべき大卒ルーキーを投手と野手2人ずつ、計4人を紹介します。豊作と呼ばれた今季の大卒ルーキーたち、一体どんな選手がいるのでしょうか。
※以下一部敬称略、紹介順は順不同

大学生投手

細野晴希(東洋大学)

180センチ 87キロ
左投左打
先発タイプ

 近年稀に見る高い水準の大学生投手ですが、その中でも特に頭一つ抜けた存在がこの細野晴希選手。
 細野選手は東京都あきる野市出身のサウスポーで、東亜学園高校時代にはU-17日本代表にも選出されました。

 最大の武器はやはり最速158キロのストレート。4年夏に自身最速かつアマチュア左腕の最速記録を更新したその真っ直ぐに加え、切れ味の鋭いスライダーを対角線上にどんどん投げ込んでいきます。
 与四死球率こそ5点台を超えていますが、奪三振率は10点台近くというかなり良い数字。西武・今井達也選手やDeNA・濵口遥大選手に似たタイプかもしれません。

 また、4年春には7試合で5勝0敗、防御率0.82と完全無双状態。各校の熾烈を極める様子から"戦国東都"と呼ばれていたリーグで2部MVPに輝きました。
 また、U-22日本代表では日米戦の第五戦に先発として登板し、6回途中1失点で勝ち投手に。最優秀投手にも輝きました。

 そんな海外のスカウトからも評価の高い細野選手は、日本ハムから外れ外れ1位として指名を受けました。

 「プロ野球選手は野球を始めた頃からの夢だったので、強行して指名していただいて本当にうれしい」

日刊スポーツ 2023年10月26日 18:43配信の記事より一部抜粋。

 と、喜びを露わにした細野選手。北の大地での活躍が大いに期待されます。

常廣羽也斗(青山学院大学)

180センチ 73キロ
右投右打
先発タイプ

 細野選手と双璧を成すほど評価が高いのが、青山学院大学・常廣羽也斗選手。「常廣」と書いて「つねひろ」、「羽也斗」と書いて「はやと」と読みます。

 常廣選手は最速155キロのストレートに加え、ストンと落ちるフォークやカーブなどを操るピッチャーで、非常に高い完成度を誇っています。
 特にフォークは元広島・永川勝浩氏のような鋭さを持っているといわれており、ストレートの球質は元阪神・藤川球児氏に近いといわれています。

 そして、常廣選手の最大の魅力は、"明確な欠点がないこと"です。奪三振率は大学通算8.65で、与四死球率は3.58。ゾーン内に投げ込む力があるため、四球から大崩れするというパターンがないのもいいですね。

 常廣選手は広島から12球団最速で指名公言を受けていましたが、本番では楽天と重複。しかしここは広島・新井監督のくじ運が勝り、来年からは赤ヘル軍団の戦闘服に袖を通すことになりました。

 「広島カープが1番早く1位を公言していただいた時から、一番自分を評価してくれた球団に入りたいと思いがあったので、広島カープで野球がしたいと思っていたのでとてもうれしいです」

BASEBALLKING 2023年10月26日 20:46配信の記事より一部抜粋。

 と、喜びのコメントを明かした常廣選手。森下暢仁選手、森翔平選手らと共に若手ローテを築きます。

大学生野手

上田希由翔(明治大学)

183センチ 93センチ
右投左打
一塁・三塁・外野タイプ

 大学ナンバーワン野手として呼び声高いのが、この明治大学・上田希由翔選手。
 「希由翔」と書いて「きゅうと」と読むんですね。やはり英語のキュートと何か関係があるのでしょうか。

 上田選手は50メートル6秒0という俊足を持ちながらも大学通算打率.313、4本塁打という打力も持ち合わせるオールラウンダータイプです。
 特に担当した球団スカウトからは口々に「対応力がある」という声が多く、変化球などに合わせる力が他の選手よりもあります。

 通算打率こそ.313ですが、4年春には.372のハイアベレージをマーク。長打率も.518と高く、大きいのも打つことができます。
 映像を見る限りでは逆方向へ打球を飛ばすことも得意としており、長い対空時間でのホームランが印象的でした。

 そんな上田選手は、今回のドラフトにて外れ外れ外れ1位としてロッテから指名を受けました。

 「ホッとした。同期が喜ぶ声を聞いてよかったなと思った」

デイリー 2023年10月26日 18:22配信の記事より一部抜粋。

 と安堵した上田選手。そしてなんと、明治大学は今回のドラフトでも上田選手が指名されたことにより、連続被指名年数を14年に更新。名誉ある"明大ブランド"の一員として、球史に名を残します。

進藤勇也(上武大学)

182センチ 86キロ
右投右打
捕手タイプ

 そして、最後の選手は上武大学・進藤勇也選手。「進藤」ですが「しんとう」と読むことに気をつけましょう。

大学日本代表では正捕手として活躍した進藤選手は遠投120メートル、二塁到達タイム1.8秒台(球界平均が1.96秒)というかなりの強肩の持ち主で、甲子園や全国大会、果てには世界大会も経験しているという引き出しの多さを武器に戦う選手です。

 大学通算打率.301と打撃の見栄えはいいものの、いい時期は3割後半を打っているのに対し悪い時期は1割台と調子が極端なところに一抹の不安を感じます。
 しかし、ハマれば打つのでプロでは安定して打つ技術を身につけていって欲しいです。

 進藤選手は、日本ハムから2位指名を受け会見に臨みました。

 「小さな頃からの夢だったステージ。色んな方から愛される選手になりたい」

スポーツ報知 2023年10月26日 18:50配信の記事より一部抜粋。

 と抱負を語った進藤選手、北海道で大きく育って欲しいですね。

まとめ

 ということで、今回は大学生の注目すべきルーキーを4人紹介しました。まだまだたくさん魅力的な選手はいますが、来季のプロ野球やキャンプを見る際にはぜひこの選手たちに注目してみてください。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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