見出し画像

ドラフト前日!押さえておくべき12人の選手達!〜その1〜

 来る10月26日木曜日、球団の今後10年を占うと言っても過言ではない「プロ野球ドラフト会議2023」が開催されます。
 そして、本日10月25日水曜日はその前日。心待ちにしているファンの方もいれば、今年のドラフトにはどんな選手がいるのかを知らないファンの方もいるでしょう。
 今回は、そんな方々のために押さえておくべきドラフト候補選手を、高校生、大学生、社会人の投手、野手2人ずつ、計12人の選手を紹介します。
 ただでさえ豊作と言われている今年のドラフト、12人では到底収まりきることは無いのですがこの選手達だけは知っていてほしいです。
※以下一部敬称略

高校生投手

前田悠伍(大阪桐蔭高校)

180センチ 75キロ
左投左打
先発タイプ

 今年の高校生投手といえば、やはり大阪桐蔭・前田悠伍選手でしょう。
 前田選手は滋賀県長浜市出身の投手です。長浜市は彦根市の近くに位置するため、戦国武将・浅井長政をモチーフとした特産品があるようです。

 選手としては最速148キロのストレートに加え緩急のついたチェンジアップ、鋭いスライダーを主な持ち球とする本格派で、ウイニングショットにはストレート、チェンジアップを用います。
 特にチェンジアップのキレは一級品で、パワプロなどゲームのチェンジアップを連想させるような変化をして空振りを奪います。

 指標面で言うと、特筆すべきはその奪三振率の高さ、与四死球率の低さです。3年夏こそ甲子園出場は果たすことができませんでしたが、2年春、2年夏、3年春と三期連続で甲子園に出場し、通算8試合で奪三振率13.09、与四死球率1.43。
 プロでは9を超えれば奪三振投手と評価される奪三振率、4未満なら一流と言われる与四死球率でこの成績は、優秀というレベルを超えています。

 今年は大学生が宝の山と言われているため、もしかすると一巡目の指名でもないかもしれませんが、例年ならば3〜4球団の競合があってもおかしくない選手です。是非ドラフトで名前が呼ばれた時は注目してみてください。

東松快征(享栄高校)

178センチ 89キロ
左投左打
先発タイプ

 高校生投手の2人目は、享栄高校・東松快征選手。
 珍しい苗字ですよね。「東松」と書いて「とうまつ」と読むそうです(筆者が最初「ひがしまつ」と読んでいたのはここだけの話で)。

 東松選手はサウスポーながら最速152キロのストレートを誇る剛腕投手で、やはりその馬力の高さゆえプロからの評価はとても高いものとなっています。
 ただ、視察に訪れたスカウトが口を揃えていうのが、「コントロールが課題」。
 ストレートの球速こそあれど制球力はまだまだ荒削りで、一度打たれ出すと止まらない傾向も少しあるように感じられます。エースナンバーを背負って臨んだ3年夏の愛知県大会では、準々決勝の愛工大名電高校戦にて1回3分の2を投げ3与四死球、7失点であえなく撃沈。甲子園出場を残しました。

 それでも、150キロ近いストレートとブレーキの効いたスライダーのコンビネーションは抜群で、3年夏では奪三振率10.91を記録。
 同じ左腕という点でも、元ヤクルトなどで活躍した、石井一久楽天取締役シニアディレクターに似たタイプという印象を受けました。

 高校生左腕でこれだけの出力が可能な投手はなかなかおらず、とても貴重な戦力だと思いますので、どの球団も狙っているとは思いますが、やはり左腕が不足している球団にとってはかなり大きな補強となりそうです。
 同じほど評価されている投手として霞ヶ浦高校・木村優人選手もいましたが、今回は東松選手を選出しました。ドラフトではどのタイミングで名前が出てくるでしょうか。

高校生野手

真鍋慧(広陵高校)

189センチ 92キロ
右投左打
一塁・三塁タイプ

 高校生野手の筆頭候補は、"広陵のボンズ"こと広陵高校・真鍋慧選手です。
 慧眼の慧と書き、名前は「けいた」と読むそうです。「けい」だと思っていたのでびっくりしました。

 真鍋選手は恵まれた体格から高校通算62本のホームランを放ったスラッガータイプで、遠投105メートル、50メートル走は6.3秒です。
 遠投、50メートル走共にプロ野球の平均レベルですが、やはり注目すべきはその打力。140キロがプロの平均といわれるスイングスピードはおよそ150キロを計測し、それについていくパワーも持ち合わせています。

 甲子園には2年春、3年春、3年夏の3期で出場し、8試合に出て通算打率は.448。長打率は.556というところからいかに大きい当たりが多かったかということがわかります。
 また、甲子園でのホームランはなかったものの、8試合で7個の盗塁を成功させており、技術もトップレベルのようです。

 近年は助っ人外国人のレベルが相対的に低下してきており、新しい外国人で打力の求められるファーストを補うよりも、自分のチームで育てたほうがいいと考える球団も出てきました。
 絶対的なファーストがいない球団、これからの育成のために、という球団にはとても合致している選手だと思います。
 高校生ベスト野手との呼び声高いパワーヒッターは、何巡目で指名があるのでしょうか。

横山聖哉(上田西高校)

181センチ 82キロ
右投左打
ショート・先発タイプ

 もう1人、高校生野手の有望株として名高いのは、上田西高校・横山聖哉選手。
 横山選手は長野県の出身であり、小学校時代から上田市で過ごす生粋の"上田っ子"。地元進学で強豪校のレギュラーを掴み取りました。

 遠投100メートル、50メートル6秒3ながら、ショートとしては高校通算30本塁打、投手としては最速149キロを投じる二刀流の横山選手は、プロでは野手一本を決意。ショートとしてプロの世界に入らんとしています。
 やはり魅力は、投手としても活躍していたその強肩を生かした遊撃守備。深いところからでも刺すことができるという強みを持っており、スカウトの報告や記事などをみている限りだと、よりシャープさの増したソフトバンク・今宮健太選手のようだなと感じます。

 甲子園は3年夏に1度。1試合で最後の夏は終わりを告げましたが、5打数1安打と、爪痕を残しました。
 上田西高校では主に「3番・ショート」を務めており、三拍子揃った選手として躍動。県・地方大会では通算打率.375、長打率は.646という結果を残しました。特に3年夏の県大会では長打率.810という驚異の結果を残し、ドラフト上位候補にリストアップされました。

 ほぼ全ての球団でショートの世代交代が進んでいる今、横山選手のような戦力はどの球団も喉から手が出るほど欲しいでしょう。高校ナンバーワンショートの行方は、一体どうなるのでしょうか。

まとめ

 今回は、高校生の注目選手について4人紹介させていただきました。やはり高校生は18歳、まだまだ伸び代があると言う点でとてもロマンがありますよね。
 明日は当日ですが、大学生の選手について紹介します。すでにドラフトが終わってからの紹介となると思いますが、今一度結果を見直すきっかけとなれば嬉しいです。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?