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巨人・長野が衰えぬ走者一掃のスリーベース!ディグプロ5月8日

 39歳でスタメンに名を連ねる盟主のスラッガーが、試合を決定づける一打を放ちました。
 今回は、5月8日に行われた公式戦5試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

DeNA対ヤクルト戦

横浜スタジアム

18:00プレイボール

スコア DeNA2-6ヤクルト

スタメン
DeNA    ヤクルト
1 右 度会  1 中 塩見
2 中 蝦名  2 右 丸山
3 一 佐野恵 3 一 J.オスナ
4 二 牧   4 三 村上宗
5 三 宮﨑  5 左 サンタナ
6 左 筒香  6 遊 長岡
7 捕 戸柱  7 捕 中村悠
8 遊 京田  8 二 北村拓
9 投 石田健 9 投 吉村貢

 DeNA、ヤクルト共に中6日で石田健、吉村貢が先発します。

 1回表、ヤクルトは塩見と丸山の連打でいきなり無死二、三塁のチャンスを作ると、J.オスナがセンターへタイムリーを放ち1点を先制。

「いつも通り甘い球を待って、変化球が浮いてきたので食らいついて先制点が取れてチームの勝利に貢献できてよかった」

サンスポ 2024年5月8日 21:50配信の記事より一部抜粋。

 と振り返った現在セリーグ打点王の一打で主導権を握ると、村上宗と長岡にもタイムリーが記録され計3点。0-3とリードを取ります。
 しかし、DeNAも雨中の反撃を見せます。2回にツーベースと四球で二死ながら一、三塁にランナーを置くと、京田がタイムリーを放ち2点差。さらに3回には牧の打球を果敢に飛び込んだ丸山が惜しくも弾き、タイムリーツーベースで2-3と1点差に迫ります。

 リードが少なくなったヤクルトでしたが、6回に二連打と四球から一死満塁と追加点の機会を作ると、中村悠がフルカウントから押し出しを選択。続く北村拓もライトへ打ち上げますが、打球は風に流され度会がエラー。ラッキーな形で2点を追加し、再び点差を3点に広げます。
 先発した吉村貢はリードを死守し5回115球を投げ2失点で降板。途中雨により制球を乱し苦しむ場面が多く見られましたが、持ち堪えてみせました。

 2-5で迎えた8回。表のヤクルトの攻撃では一死走者無しで打席にサンタナが入ると、森唯のツーシームを初球撃ち。鋭く飛んだ打球は低弾道の高速ライナーとなって、レフトスタンドに突き刺さるソロホームランに。2-6とダメ押しします。
 吉村貢が降板した後は投げた全員が無失点に抑える好リリーフを見せ、9回に登板した石山も例外ではなく、三者凡退に抑えて試合終了。ヤクルトが雨中の試合を制しました。

勝利投手:吉村貢司郎(3勝2敗)
敗戦投手:石田健大(1勝1敗)
本塁打
ヤクルト:サンタナ4号ソロ

投手リレー
ヤクルト:吉村貢-山本大貴-エスパーダ-木澤-石山
DeNA:石田健-中川虎-坂本裕-森唯-石川達

DeNA先発の石田健。初回以外は無失点に抑えましたが、立ち上がりが荒れ5回3失点で降板しました。
ヤクルト先発の吉村貢。テンポを崩し球数を多く要しましたが、5回2失点と仕事をまっとうしました。
1回に先制タイムリーを放ったヤクルト・J.オスナ。
2回に反撃のタイムリーを放ったDeNA・京田。
8回にダメ押しのソロを突き刺し、チームメートとハイタッチするヤクルト・サンタナ(画像真ん中)。

中日対巨人戦

バンテリンドーム ナゴヤ

18:00プレイボール

スコア 中日1-4巨人

スタメン
中日       巨人
1 中 大島   1 右 丸
2 二 田中幹  2 中 萩尾
3 左 福永裕  3 二 吉川尚
4 右 細川成  4 一 岡本和
5 一 中田翔  5 三 坂本勇人
6 三 石川昂  6 左 長野
7 捕 宇佐見  7 捕 岸田
8 遊 村松   8 遊 門脇
9 投 小笠原慎 9 投 堀田

 中日は中7日で小笠原慎、巨人は中6日で堀田が先発します。

 先制したのは巨人でした。1回表、丸の二塁ベースに当たるヒットと吉川尚のヒット、岡本和の四球で序盤から満塁の場面を作ると、坂本勇人の打ち上げた打球がセンターへの犠牲フライに。1点を先制し、主導権を握ります。
 援護を受けた堀田は初めの2イニングスを三者凡退で立ち上がると、5回には二死満塁のピンチを背負いながら田中幹を打ち取り無失点に。6回にピンチを拡大させて降板となりましたが、5回3分の2を投げ6安打、2奪三振、1四球、無失点という好内容でした。

 そして、初回の1点以降は得点が入らず落ち着いた展開となっていたこの試合ですが、8回に止まっていた針が再び動き出します。中日の投手が藤嶋となったところで二死一塁の場面から二連続四球により二死満塁と追加点のチャンスを迎えると、打席には長野
 今年末で40歳を迎えるベテランスラッガーは、この打席で6球目を捉えました。アウトハイのストレートを逆方向に上手く返すと、この打球を飛び込んだ大島が後逸。その間にランナーは全員生還し、自身も三塁へ到達。見事走者一掃のタイムリースリーベースを放ちました。

 「みんながつないでくれたんでね。打ててよかったです」

スポーツ報知 2024年5月9日 5:00配信の記事より一部抜粋。

 と笑顔で振り返る長野、この後に生まれる泉口のプロ初ヒットも自分ごとのように喜んでいました。

 長野の走者一掃打で0-4とした巨人は、4点リードの9回裏にバルドナードを起用。一死二塁のピンチで石川昂にタイムリーを浴びましたが、後続はなんとか断ち切って試合終了。
 巨人が1-4で逃げ切りました。また、9回表に投手の代打として出場した泉口がレフトへのプロ初ヒットを記録しました。

勝利投手:堀田賢慎(2勝)
敗戦投手:小笠原慎之介(1勝3敗)

投手リレー
巨人:堀田-船迫-大江-西舘勇-バルドナード
中日:小笠原慎-藤嶋-土生

中日先発の小笠原慎。投球までのテンポも工夫しながらの投球で7回1失点の力投も3敗目を喫しました。
巨人先発の堀田。回を投げきれはしなかったものの、6回途中無失点の粘投で2勝目を挙げました。
8回に決勝打となる走者一掃のタイムリースリーベースを放ち、三塁へ疾走する巨人・長野。
9回にプロ初ヒットを記録し、プロ初盗塁も成功させた巨人・泉口。
9回に反撃のタイムリーを放った中日・石川昂。

阪神対広島戦

阪神甲子園球場

18:00プレイボール

スコア 阪神1-3広島

スタメン
阪神       広島
1 中 近本   1 中 秋山翔
2 二 中野   2 左 二俣
3 左 ノイジー 3 二 菊池
4 一 大山   4 三 小園海
5 三 佐藤輝  5 右 末包
6 右 森下翔  6 捕 會澤
7 捕 坂本誠  7 遊 矢野
8 遊 木浪   8 一 中村健
9 投 大竹耕  9 投 大瀬良

 阪神は中10日で大竹耕、中6日で大瀬良が先発します。

 3回表、一撃によって試合が動き出します。前打者の矢野が三球三振に倒れ、打席に入った中村健。この日はファーストでの出場となると、フルカウントからの6球目をスイング。低めのチェンジアップを上手く拾うと、打球はレフトが見送るだけのソロホームランになりました。
 しかし先制したのも束の間。2回裏に今度は阪神が、近本のヒット盗塁セットで無死二塁の得点機を作ると、中野の八試合連続ヒットとなるタイムリーですぐさま同点に追いつきます。

 その後は白熱した投手戦に。阪神・大竹耕は6回表に二俣に12球投げた上で四球を与えてしまうと、そこからリズムを崩し二死二、三塁のピンチを招きます。絶対に1点もやれない場面で末包と対峙すると、6球目を打たせた打球はレフトフライに。自身も雄叫びを上げました。
 一方の大瀬良は対照的に相手にチャンスすら与えない投げっぷり。4回以降に許した出塁は坂本誠のヒットのみで、降板する7回までランナーを二塁まで進めさせませんでした。

 そんな大瀬良に吉報が舞い込みます。同点で迎えた8回表、広島は二俣の四球から二死二塁のチャンスを作ると、打席には小園海。その3球目、内に入ってきたスライダーを引っ張ると、打球はライトへ抜けるヒットに。二塁ランナーも見事生還し、勝ち越しタイムリーとなりました。

 「(大瀬良)大地さんが頑張っていたんで、勝ちをつけることができてよかったです」。

日刊スポーツ 2024年5月8日 22:50配信の記事より一部抜粋。

 と振り返る小園海、我慢を続けていた右腕に貴重なプレゼントを贈ります。
 その後次打者・末包にもタイムリーが生まれ1-3とした広島。2点リードで迎えた9回は栗林が1四球を与えながらも無失点に抑え、広島が終盤勝負を制しました。また、6回二死で佐藤輝から空振り三振を奪った広島・大瀬良がプロ通算1000奪三振を記録史上157人目の快挙となります。

勝利投手:大瀬良大地(1勝)
敗戦投手:ゲラ(2敗5S)
セーブ:栗林良吏(1敗9S)
本塁打
広島:中村健人1号スリーラン

投手リレー
広島:大瀬良-島内颯-栗林
阪神:大竹耕-桐敷-ゲラ-漆原-石井大

阪神先発の大竹耕。二、三塁にランナーを置いても無失点で凌ぎ、6回1失点の好投も勝ち負けはつきませんでした。
広島先発の大瀬良。通算1000Kを記録し、全体で見ても7回1失点の力投で今季初勝利を手にしました。
3回に先制ソロを放った広島・中村健。
2回に同点タイムリーを放った阪神・中野。
8回に決勝打となる勝ち越しタイムリーを放った広島・小園海。

楽天対オリックス戦

秋田こまちスタジアム

18:00プレイボール

スコア 楽天4-1オリックス

スタメン
楽天      オリックス
1 右 小郷  1 中 福田周
2 遊 村林  2 三 宗
3 三 浅村  3 遊 紅林
4 指 浅村  4 捕 森友
5 一 鈴木大 5 一 セデーニョ
6 二 茂木  6 右 中川圭
7 中 辰己  7 左 西川龍
8 捕 石原彪 8 指 頓宮
9 左 平良竜 9 二 ゴンザレス
  投 藤井聖   投 宮城大

 楽天は中6日で藤井聖、オリックスは中7日で宮城大が先発します。

 0-0で迎えた2回表、一死走者無しで猛牛の助っ人・セデーニョが打席に入ると、5球目を強振。痛烈な打球が左中間を襲うと、そのままスタンドへイン。7号ソロとなり、オリックスが1点を先制します。
 しかしその直後。オリックス先発の宮城大が2回裏に一死一、二塁のピンチを迎えると、打撃好調の石原彪にヒットを許します。さらにこれを中川圭がファンブルする間にランナーが生還。1-1の同点に追いつかれてしまいます。

 楽天は3回に、二死満塁の場面で辰己の押し出しによって勝ち越しに成功すると、4回には平良竜のプロ初ヒットから一死一、二塁とチャンスを拡大させ、浅村のショートゴロが6-4-3とならずに相手の送球エラーによって1点を追加。3-1とリードに成功します。
 リードしてもらった藤井聖は4、5回とピンチを作りながら無失点に凌ぎ続けました。4回には二死一、三塁、5回には二死満塁のピンチを切り抜けた左腕は5回6安打、2奪三振、1死球、1失点で降板。

 「石原が僕のことをすごいしかってくれて、怒られながら粘り強く投げられました」

日刊スポーツ 2024年5月9日 5:00配信の記事より一部抜粋。

 と、女房役の勝ちを見据えた喝に感謝した藤井聖、今季からの本妻は彼になるのでしょうか。

 楽天は7回にも一死満塁から茂木のセカンドゴロの間に併殺崩れで1点を追加し4-1とすると、3点リードで迎えた9回は則本が登板。途中内野安打から二死二塁のピンチを招きましたが、最後はゴンザレスを打ち取りゲームセット。
楽天が秋田での主催試合に勝利しました。

勝利投手:藤井聖(2勝1敗)
敗戦投手:宮城大弥(2勝4敗)
セーブ:則本昂大(1勝7S)
本塁打
オリックス:セデーニョ7号ソロ

投手リレー
オリックス:宮城大-髙島-吉田輝-阿部翔
楽天:藤井聖-藤平-鈴木翔-酒居-宋家豪-則本

楽天先発の藤井聖。5回79球を投げ1失点の好投で2勝目を挙げました。
オリックス先発の宮城大。ペースを乱し、今季最短の4回3失点で降板しました。
プロ初ヒットをセーフティーバントでもぎ取った楽天・平良竜。
故郷・秋田での凱旋登板を1回1失点の内容で終えたオリックス・吉田輝。

ソフトバンク対日本ハム戦

みずほPayPayドーム福岡

18:00プレイボール

スコア ソフトバンク3-1日本ハム

スタメン
ソフトバンク  日本ハム
1 中 川村  1 二 石井一
2 遊 今宮  2 中 松本剛
3 右 柳田  3 三 郡司
4 指 山川  4 一 野村佑
5 左 近藤健 5 捕 田宮
6 一 中村晃 6 右 万波
7 三 栗原  7 指 レイエス
8 捕 甲斐  8 遊 水野
9 二 三森  9 左 今川
  投 石川柊   投 金村

 ソフトバンクは中6日で石川柊、日本ハムも中6日で金村が今季初先発します。

 1回表、日本ハムは松本剛がヒットで出塁し、盗塁を決めて一死二塁の場面で郡司が打席に入ると、6球目を捉えた打球がレフトの頭を超え、先制タイムリーとなりました。
 しかしその直後。1回裏にソフトバンクも今宮のツーベースから二死三塁のチャンスを作ると、4番・山川。その2球目を打ち上げると、フラフラっと上がった打球はセカンドの後ろにポテンと落ちるタイムリーに。形はなんであれこれで同点に追いつきます。

 そして回は進み4回裏。ソフトバンクは二死から四球とヒットで一、二塁にランナーを置くと、この勝ち越しのチャンスで打席には三森
 フルカウントからの7球目であるカットボールを逆方向に打ち返すと、これがショートの頭を越える勝ち越しタイムリーに。レフト・今川の好判断で一塁ランナーの甲斐は二、三塁間で挟殺となりましたが、2-1と試合の均衡を破ります。

 「何とかタイムリーを打とうと集中しました。フルカウントから食らいついていくことができました」。

日刊スポーツ 2024年5月8日 22:12配信の記事より一部抜粋。

 と三森は振り返りました。

 ソフトバンクは6回にも栗原の犠牲フライによって1点を追加すると、7回からは石川柊に代わり3人の投手が登板。7回を藤井皓、8回を松本裕がそれぞれ三者凡退に抑えると、9回にはもちろんR.オスナ。
 サクッと三者凡退で終わらせ、ソフトバンクが3-1で逃げ切りました。また、この試合でセーブを挙げたR.オスナが日米通算200セーブを達成。節目の記録となりました。

勝利投手:石川柊太(2勝)
敗戦投手:金村尚真(1勝1敗)
セーブ:R.オスナ(1敗9S)

投手リレー
日本ハム:金村-B.ロドリゲス-堀-生田目-マーフィー
ソフトバンク:石川柊-藤井皓-松本裕-R.オスナ

ソフトバンク先発の石川柊。6回1失点の好投で2勝目を挙げました。
日本ハム先発の金村今季初の先発マウンドは4回2失点と次回に期待したい内容でした。
1回に先制タイムリーツーベースを放った日本ハム・郡司。
1回に同点タイムリーを打ったソフトバンク・山川。
4回に決勝の勝ち越しタイムリーを放ったソフトバンク・三森。
セーブシチュエーションの9回を三者凡退に抑え、日米通算200セーブを達成したソフトバンク・R.オスナ。

まとめ

 この日は記録づくめの日でしたね。巨人・泉口選手、楽天・平良竜選手のプロ初ヒットや広島・大瀬良選手の通算1000奪三振、ソフトバンク・R.オスナ選手の日米通算200セーブなど。
 達成された方々、本当におめでとうございます。今回記録を達成した選手はぜひそのさらに上の数を目指していってほしいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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