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3月の順位予想の答え合わせをしよう!〜パリーグ編〜

 4日前に2023年のプロ野球公式戦は終了。段々と感じるようになってきた肌寒さが、今年の終わりが近づいているのを知らせているように思います。
 今回は、3月25日に筆者が予想したパリーグの順位予想の答え合わせをしていきます。その時の記事については下に貼っておきますので、気になる方は読んでいただけると嬉しいです。
 そして、本来ならば勝負の世界では「たられば」は無しですが、答え合わせということでこの記事では誤算だった所なども書かせていただきます。そこも了承の上で、ご一読いただけると幸いです。

正解数

 前日に出したセリーグ編同様、筆者が予想した順位と実際の順位を並べてみましょう。

予想        実際
1位 ソフトバンク オリックス
2位 オリックス  ロッテ
3位 楽天     ソフトバンク
4位 ロッテ    楽天
5位 西武     西武 ○
6位 日本ハム   日本ハム ○

パリーグの正解数は2。セリーグと比べると2つ増えましたね(笑)。しかし、今季のパリーグの2、3、4位争いは激しく、どのチームもどの順位になってもおかしくなかったため、セリーグと比べてもなかなか惜しい感じだったのではないかと思います。

ソフトバンク 1位→3位

 まずは1位予想のソフトバンク。オフに巨額の資金を注ぎ込み優勝するに足る戦力を取り揃えていた若鷹軍団ですが、中盤に大型連敗を喫するなど段々と失速。最終戦では昨季に引き続きまたもや"9分の1"の確率を引いてしまい、わずか1毛差で3位に終わりました。

 ソフトバンクにとって良かったポイントとしては、FAで獲得した近藤健介選手が想像以上に長距離砲となってくれたことでしょうか。もともと3割以上の打率を残すのが得意なアベレージヒッタータイプでしたが、本拠地を札幌ドームよりも狭い福岡PayPayドームに移したことでリストも開眼。キャリアハイを2.3倍以上更新する26本塁打を放ちました。
 さらには、メジャー帰りで獲得した有原航平選手がエース格の選手になってくれたこと。二軍戦でも打ち込まれており心配の声が上がる中で一軍昇格となりましたが、DeNA戦で好投を披露すると、そこからトントン拍子に白星を積み重ね10勝5敗の好成績を残しました。

 誤算だった点は、オフに獲得した新戦力選手が悉く活躍できなかった点。育成、ルーキーを抜くと

ダーウィンゾン・ヘルナンデス選手 1登板
アルフレド・デスパイネ選手 20試合
有原航平選手 17登板
ロベルト・オスナ選手 49登板
コートニー・ホーキンス選手 3試合
ウイリアンス・アストゥディーヨ選手 20試合
ジョー・ガンケル選手 5登板
近藤健介選手 143試合
古川侑利選手 9登板
嶺井博希選手 44試合

順番は上から新しい入団日順に

 という結果に。しっかりと一軍の戦力として機能したのはおよそ3人でした。これらの選手がもっと新天地に順応できていれば、また違う結果が出てきていたのかもしれません。

オリックス 2位→1位

 オリックスは、筆者の予想を外し今季も圧倒していました。

 なにより、オリックスは先発投手が出てくる出てくる。舞洲になにか秘密兵器があるのではないかというレベルで豪速球投手がデビューするので、ローテがすぐに埋まってしまいます。
 山下舜平太選手、東晃平選手も、オリックスの日本一を支えた一員。両選手ともに昨季までは今季以上のインパクトはなかった選手でしたが、今季に入って覚醒。山本由伸選手、宮城大弥選手らと共に負けないローテを形成しました。

 少し残念だったのが、新外国人のフランク・シュウィンデル選手と杉本裕太郎選手が思ったよりの活躍を見せてくれなかったこと。杉本選手は怪我をおしながら日本シリーズに出場し存在感を見せていましたが、シュウィンデル選手は20試合で69打数、打率.188と本来の実力を発揮できず。一塁にはこちらも打撃が開眼した頓宮裕真選手がいたので良かったですが、やはりこの辺りの選手も出てきてほしかったですね。

楽天 3位→4位

 3位と予想していた楽天は4位に。こちらは最終盤までもつれにもつれた末4位に終わったという経緯があるため、正解でも良いのではないかと思ってしまいます(笑)。
 今季の楽天にはなにか執念のような気迫を感じました。特に岸孝之選手はベテランながらイニングイーターとして投手陣を引っ張ると、打線の核・浅村栄斗選手も4番らしい成績を残してくれました。
 何より大きかったのは、小郷裕哉選手、村林一輝選手の覚醒。どちらも今季の覚醒がないと首が涼しくなってくる年頃でしたので、ファンにとってこれ以上嬉しいことはないでしょう。一時は3番で暴れ回っていた小郷選手の活躍があってこそ、楽天は4位を維持できたのではないでしょうか。

 一方で、これまで様々な打順で勝利に貢献してきた島内宏明選手が今季は不調。オープン戦で好成績を残していたフランコ選手もなかなか躍動することができず、やはり野手の地力不足という面が少し見え隠れしています。
 投手陣でも、田中将大選手が大乱調。良い時は良い、悪い時は悪い、というような大味な試合をすることが多くなり、かつての面影は少しずつ薄れてきています。今季オフに肘のクリーニング手術をしたという田中将選手ですが、来年は全盛期ばりの活躍を見せてほしいですね。

ロッテ 4位→2位

 4位と踏んだロッテは、Aクラス進出の2位に。吉井監督政権1年目となった新生ロッテは、終盤で脅威の粘りを見せ、ソフトバンクに0.0001差で勝ち切り2位をもぎ取りました。
 記事でキーマンとして挙げていた髙部瑛斗選手は怪我で1年を棒に振ることに、中村奨吾選手も例年通りの活躍とはいきませんでした。
 しかし、ロッテも広島のように「全員野球」で1つ1つの白星を狙いにいきました。
 その中でも、先発に種市篤暉選手が復帰し層が厚くなったのは良かった点でした。佐々木朗希選手と共に快速コンビを組み、キャリアハイの10勝を挙げました。

 しかし、課題として残っているポイントも。松川虎生選手を二軍で育てるという方針があったため、一軍にいる主な捕手は田村龍弘選手、佐藤都志也選手、そして柿沼友哉選手に。
 この3選手による競争のような形となりましたが、田村龍選手は78試合で打率.166、佐藤都選手も103試合で打率.218、柿沼選手も18試合で打率.103と打撃超低迷。毎年課題と言われている正捕手問題に、今季も終止符が打たれなかったのは辛いところですね。

西武 5位的中

 西武は筆者が予想した5位でシーズンを終えました。やはり森友選手が抜けた打線の喪失感は大きく、1年間4番を固定するということができませんでした。
 それでも、新司令塔として白羽の矢が立った古賀悠斗選手が、実戦経験を積み重ねる中で成長を継続。盗塁を刺せる強肩も相まって、今後が非常に楽しみなキャッチャーの1人になりました。
 さらに、先発転向した平良海馬選手が11勝を挙げる大活躍。いい意味で誤算となりました。YouTubeとの二足の草鞋を続けた平良海選手には筆者も舌を巻きました。

 しかし、最大の誤算はなんと言っても山川穂高選手。シーズン途中にスキャンダルが発覚してしまい、無期限の公式戦出場停止を受ける始末に。これによって「4番・ファースト」という大きな柱を失うこととなり、完全に「打」より「走」にシフトしたオーダーを組むことを余儀なくされました。
 代役として入ったデビッド・マキノン選手、渡部健人選手も、補えたというほどの成績は残せず。来季の4番事情はどうなるのでしょうか。

日本ハム 6位的中

 日本ハムも、筆者が予想した順位と同じ6位で終わりました。新球場となり、本格的に優勝を目指す野球を始めたという新庄監督でしたが、ソフトバンクと共に大型連敗を喫するなど、残念ながら昨季から順位を上げることはできず。それでも、シーズン途中は一時新庄政権ベストとなる4位にまで浮上するなど、最下位脱却への光が見えたシーズンでもありました。
 最大のグッドポイントはやはり万波中正選手。新庄監督の陶酔を受け覚醒した"ビッグボスチルドレン"の第一人者でもある万波選手は、今季ホームラン王にも肉薄する25本塁打を放つなど、ファンの心に希望を与えました。
 さらには、ソフトバンクから近藤健選手の人的補償で入団した田中正義選手が覚醒。力まないようにという理由で始めたニコニコ投球が功を奏し、47試合の登板で25セーブ。守護神と呼ぶに相応しい成績を残しました。

 しかし、筆者が"鍵"としていた「清宮幸太郎選手の覚醒」については、やはり完全な形ではないまま今季も終わりました。ここは少し残念なポイントですね。ですが、野村佑希選手なども徐々に芽吹いてきているというのが率直な感想。来季に本格的な開花宣言があれば、日本ハムの順位も変動してきそうです。

まとめ

 ということで、前日の分と合わせて今季の順位予想の答え合わせが終わりました。点数は、12分の2点。かなり低い結果となってしまいました。今回の反省も活かしつつ、来季はもっと確実性を持って当てられるようになりたいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

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