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ヤクルト・高橋奎が7回10K1失点で2勝目!ディグプロ6月6日

 再起を期す燕の本格派左腕が、西武相手に2桁三振を奪う快投を見せました。
 今回は、6月6日に行われた交流戦6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

巨人対ロッテ戦

東京ドーム

18:00プレイボール

スコア 巨人7-4ロッテ

スタメン
巨人           ロッテ
1 右 丸        1 右 岡
2 中 E.ヘルナンデス 2 遊 友杉
3 二 吉川尚      3 中 髙部
4 一 岡本和      4 一 ソト
5 三 坂本勇人     5 左 ポランコ
6 左 立岡       6 三 中村奨吾
7 捕 大城卓      7 二 小川龍
8 遊 門脇       8 捕 田村龍
9 投 井上温      9 投 西野勇

 巨人、ロッテ共に中6日で井上温、西野勇が先発します。

 先制点を挙げたのは巨人。2回裏、一死から四球とヒットによって一、二塁にランナーを置くと、今シーズン打撃不調の大城卓。その2球目、インハイのストレートを引っ張った打球はライトスタンドにギリギリ飛び込むスリーランに。今季初のホームランで巨人が3点を先制します。
 さらに巨人は4回にも二死二塁のチャンスを作ると、ここでも大城卓。4球目を捉えた打球がセンターへのタイムリーとなり、4点目を追加します。1人で4打点を挙げた大城卓は

 打ったのは真っすぐです。チャンスでしたし、良い流れを持ってきたかったので浮いた球がきたら積極的にいこうと思っていました。最高です。

スポニチアネックス 2024年6月6日 18:45配信の記事より一部抜粋。

 とホームランについてコメント。久しぶりの打点に笑みを浮かべました。

 巨人は攻撃を止めません。4-0で迎えた6回裏、二連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、立岡のタイムリーで1点を追加。なおも二死満塁とチャンスを拡大させると、丸の2点タイムリーによって7-0に。リードをさらに広げました。
 しかしロッテも反撃。7回表、二連打から二連続三振で二死一、二塁となりますが、友杉のタイムリーで1点を返すと、二死満塁となってソトに走者一掃のタイムリーツーベースが飛び出し計4点を入れました。

 しかし、これ以上の追撃は巨人の中継ぎ陣が許しません。8回は西舘勇が三者凡退に抑えると、3点リードで迎えた9回はバルドナードが登板。三振含む三者凡退に抑え、巨人が7-4で逃げ切り成功。
 巨人先発・井上温は6回3分の2を114球投げ8安打、6奪三振、3失点でプロ初勝利時以来の先発勝利を挙げました。

勝利投手:井上温大(2勝3敗)
敗戦投手:西野勇士(4勝4敗)
セーブ:バルドナード(1勝1敗6S)
本塁打
巨人:大城卓三1号スリーラン

投手リレー
ロッテ:西野勇-岩下-澤田-坂本光-鈴木昭
巨人:井上温-大江-泉-西舘勇-バルドナード

巨人先発の井上温。7回途中3失点の好投で今季初の先発勝利を挙げました。
ロッテ先発の西野勇。4回4失点とピリッとしない内容でマウンドを降りました。
2回に先制スリーランを放つなどこの試合4打点を挙げた巨人・大城卓。
7回に走者一掃のタイムリーツーベースを放ったロッテ・ソト。

ヤクルト対西武戦

明治神宮野球場

18:00プレイボール

スコア ヤクルト3-1西武

スタメン
ヤクルト      西武
1 中 西川遥   1 遊 源田
2 右 丸山和   2 二 山野辺
3 遊 長岡    3 左 栗山
4 三 村上宗   4 一 中村剛
5 左 サンタナ  5 中 岸潤
6 二 山田哲   6 右 蛭間
7 一 J.オスナ 7 捕 古賀悠
8 捕 中村悠   8 三 滝澤
9 投 高橋奎   9 投 菅井

 ヤクルトは中6日で高橋奎、西武は6月に支配下登録されたばかりの菅井がプロ初登板初先発します。

 初の大舞台が神宮となった菅井は粘投を披露。初回は2四球で一死一、二塁とピンチを招きながらも無失点で抑えますが、2回に二死満塁から丸山和に先制タイムリーを許すと、3回には二死から山田哲にソロを被弾。
 しかし、それ以降は立て直し、4、5回を三者凡退に抑えて降板。初先発は5回103球を投げ3安打、4奪三振、4四球、2失点という内容でした。

 一方で、ヤクルト・高橋奎は新人に洗礼を浴びせるような投球。3回に三者連続三振を奪うなど序盤3イニングスを三者凡退に抑えて立ち上がると、4回にはヒットを1本浴びたものの、5回には再び三者連続奪三振
 6回も三者凡退に抑えたのち7回に無死満塁のピンチを招いてしまい、蛭間のショートゴロの間に1点を失いますが、1点差となっても最後は代打・佐藤龍を三振に打ち取り無失点。この日は大きなスライダーとクロスファイヤーに決まるストレートが冴えており、7回96球を投げ2安打、10奪三振、2四球、1失点で降板した左腕は

 「自分でピンチをつくって情けなかったけど、切り替えて三振をとれたのでよかった」。

中日スポーツ 2024年6月6日 22:15配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。打っても2回にチャンス拡大のヒットを放つなど投打にわたって大活躍でした。

 その後、ヤクルトは8回裏にJ.オスナのタイムリーによって1点を追加、3-1とすると、2点リードで迎えた9回は田口が登板。
 12球で二死まで追い込むと、最後は岸潤を三振に打ち取りゲームセット。ヤクルトが接戦を制し勝利しました。

勝利投手:高橋奎二(2勝2敗)
敗戦投手:菅井信也(1敗)
セーブ:田口麗斗(1勝1S)
本塁打
ヤクルト:山田哲人3号ソロ

投手リレー
西武:菅井-田村伊-ヤン-松本航
ヤクルト:高橋奎-大西-田口

ヤクルト先発の高橋奎。7回10奪三振、1失点の力投で2勝目を挙げました。
西武先発の菅井。プロ初先発のマウンドで5回2失点と立派に投げ抜きました。
3回に、観戦に来ていた両親の前でホームランを放ったヤクルト・山田哲。

DeNA対オリックス戦

横浜スタジアム

18:00プレイボール

スコア DeNA1-3オリックス

スタメン
DeNA       オリックス
1 中 蝦名     1 右 廣岡
2 一 オースティン 2 三 宗
3 二 牧      3 二 太田椋
4 右 筒香     4 左 西川龍
5 左 佐野恵    5 中 中川圭
6 捕 戸柱     6 遊 紅林
7 遊 森敬     7 一 頓宮
8 三 京田     8 捕 若月
9 投 石田健    9 投 髙島

 DeNAは中6日で石田健、オリックスは中10日で髙島が先発します。

 先制したのはDeNA。1回裏、二死から牧がヒットを放って出塁すると、4番・筒香。5球目の外角に来たチェンジアップを引っ張ると、打球はライト・廣岡が飛びつきながらも取れないフェンス直撃のタイムリースリーベースに。痛烈な一打で主導権を握ります。
 しかし、先発が先に降板したのもDeNA。石田健が2回のマウンドへ向かうのかと思いきや、まさかのアクシデントで交代を余儀なくされます(試合後の診断で左肩肉離れと判明)。そして、2番手・京山が4回まで繋ぎました。

 相手チームが唐突なブルペンデーとなったオリックスでしたが、そこの隙を狙います。1-0で迎えた6回表、4番手の佐々木千からエラー、四球で二死一、二塁のチャンスを作ると、西川龍が5番手・坂本裕からライトへ抜けるヒットを放ち、タイムリーで同点に追いつきます。
 そして同点で迎えた8回。6番手・山﨑康相手に先頭が出塁すると、バント、ヒットで二死一、三塁のチャンスに。この場面で打席には再び西川龍。その初球、ど真ん中の直球を振り抜くと、打球はフェンスに当たる勝ち越しのタイムリーツーベースに。同点打と勝ち越し打を放った西川龍は

 「横浜と東京ドームは打ってるイメージがあった。なかなか点が取れてない中で、得点圏で打てたのは僕にとっても大きい」。

日刊スポーツ 2024年6月6日 23:21配信の記事より一部抜粋。

 と振り返り。打撃の調子が上がりきらない中で胸を張れる結果となりました。

 逆転に成功したオリックスは9回にも7番手・徳山の暴投で1点を追加すると、2点リードで迎えた9回はマチャドが二連投。筒香から始まる打線を三者凡退に抑えてゲームセット。
オリックスが終盤に試合をひっくり返して勝利しました。

勝利投手:山田修義(1勝)
敗戦投手:山﨑康晃(1勝2敗3S)
セーブ:マチャド(2勝1敗5S)

投手リレー
オリックス:髙島-鈴木博-吉田輝-山田修-本田仁-マチャド
DeNA:石田健-京山-ウィック-佐々木千-坂本裕-山﨑康-徳山

DeNA先発の石田健。肩の違和感で1回わずか13球投げただけでアクシデント降板しました。
6回に同点タイムリーを放つなど2本のタイムリーを放ったオリックス・西川龍。

中日対ソフトバンク戦

バンテリンドーム ナゴヤ

18:00プレイボール

スコア 中日3-0ソフトバンク

スタメン
中日         ソフトバンク
1 遊 村松     1 中 佐藤直
2 中 岡林     2 遊 今宮
3 三 福永裕    3 三 栗原
4 右 細川成    4 一 山川
5 左 ディカーソン 5 左 近藤健
6 一 ビシエド   6 右 柳町
7 捕 宇佐見    7 二 廣瀨
8 二 田中幹    8 捕 甲斐
9 投 柳      9 投 東浜

 中日、ソフトバンク共に中6日で柳、東浜が先発します。

 序盤3イニングスは両チームチャンスを作りながらも全て無得点に終わりましたが、0-0で迎えた4回裏でした。
 東浜がアクシデントによって降板しこの回から石川柊がマウンドに上がると、打席に入ったのはビシエド。その2球目、アウトハイのストレートをフルスイングすると、逆方向に飛んだ打球はライトスタンドに飛び込む先制ソロに。

 「いいスイングができた。今年、ようやく1本出て、とてもうれしい」

スポーツ報知 2024年6月6日 19:53配信の記事より一部抜粋。

 と嬉しそうに語る"エル・タンケ"の久しぶりの一発にドームが湧きました。

 リードを奪った中日も、6回途中と早めに投手を交代。6回二死から2番手・藤嶋が登板すると、二死一、二塁のピンチを招きながらも近藤健を打ち取り無失点に抑えます。その後も清水達、松山晋が無失点リレーをつなぐと、打線が援護射撃。
 1-0で迎えた8回裏に四球と申告敬遠で一死一、二塁のチャンスを作った中日は、打席に加藤匠。打率1割台と低迷している扇の要でしたが、初球を弾き返した打球は右中間を破る2点タイムリーツーベースに。貴重な追加点で3-0とします。

 そして、3点リードで迎えた9回は守護神・R.マルティネスが登板。ランナーを1人出しはしますが、バックの守備にも助けられながら最後は中村晃を三振に打ち取って試合終了。
中日が完封勝利でセリーグ通算5000勝を達成しました。

勝利投手:柳裕也(4勝3敗)
敗戦投手:石川柊太(2勝1敗)
セーブ:R.マルティネス(2敗18S)
本塁打
中日:ビシエド1号ソロ

投手リレー
ソフトバンク:東浜-石川柊-杉山-長谷川威
中日:柳-藤嶋-清水達-松山晋-R.マルティネス

中日先発の柳。5回3分の2を投げ無失点の好投で本拠地での九連敗投球にピリオドを打ちました。
ソフトバンク先発の東浜。打球を腰付近に受けるアクシデントがあり3回無失点で降板しました。
4回に今季初ホームランとなる先制ソロを放った中日・ビシエド。
8回に追加点となる2点タイムリーツーベースを放った中日・加藤匠。

阪神対楽天戦

阪神甲子園球場

18:00プレイボール

スコア 阪神1-4楽天

スタメン
阪神      楽天
1 二 中野  1 右 小郷
2 左 前川右 2 遊 村林
3 右 森下翔 3 中 辰己
4 中 近本  4 三 鈴木大地
5 一 原口  5 一 フランコ
6 三 渡邉諒 6 左 阿部寿
7 捕 梅野隆 7 二 小深田大翔
8 遊 木浪  8 捕 太田光
9 投 西勇  9 投 藤井聖

 阪神、楽天共に中6日で西勇、藤井聖が先発します。

 先制点を挙げたのは楽天。1回表に小郷の四球、辰己のツーベースで一死二、三塁のチャンスを作ると、打席には鈴木大地。ここ数試合で4番を任されているこの男は4球目を捉えると、この打球がライトへの先制2点タイムリーに。初回から2点を先制します。
 さらに4回には二死二塁のチャンスから小深田大翔の叩きつけた打球を西勇が処理ミスと悪送球したことによりランナーが生還。なおも二死一、二塁となって藤井聖が打席に入ると、6球目を捉えた打球が一、二塁間を抜けるタイムリーに。これがプロ初ヒットとなりました。

藤井聖は投げても結果を残しました。序盤2イニングスを三者凡退に抑えると、3回には一死三塁のピンチから投手・西勇にタイムリーを許しましたが、それ以上の失点は防ぎます。
 その後も5回にヒットを1本許したのみで、4、6、7回も三者凡退の安定っぷり。8回一死一塁で糸原健を迎えたところで降板となりましたが、7回3分の1を104球投げ、3安打、7奪三振、1四球、無失点の快投を見せて降板した左腕は

 「6回以降が初めてだったので、すごい変な緊張感みたいなのは正直ありました。でも、あんまり気にせず、バッターに向かって行こうと」。

日刊スポーツ 2024年6月6日 22:41配信の記事より一部抜粋。

 とあっさり。打撃に関しても特に目立ってはしゃぐというようなことはなかった、クレバーな左腕でした。

 藤井聖の後を受けた宋家豪は8回を無事無失点に抑えると、1-4と3点リードで迎えた9回は鈴木翔が登板。
 一死から森下翔に2球目を打たれレフトへのヒットに運ばれてしまいますが、近本をショートフライに打ち取ると、最後は原口をサードフライに打ち取ってゲームセット。楽天が先制した後に中押し点を入れ勝ち切りました。

勝利投手:藤井聖(4勝1敗)
敗戦投手:西勇輝(2勝3敗)
セーブ:鈴木翔天(2勝1S)

投手リレー
楽天:藤井聖-宋家豪-鈴木翔
阪神:西勇-富田蓮-浜地

阪神先発の西勇。自身でタイムリーを放つも自身のダブルエラーで帳消しにしてしまいました。
楽天先発の藤井聖。自己最長の7回3分の1を投げ1失点に抑える力投を披露しました。
3回に反撃のタイムリーを放った阪神・西勇。
4回にプロ初ヒット初打点となるタイムリーを放った楽天・藤井聖。

広島対日本ハム戦

MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島

18:00プレイボール

スコア 広島3-1日本ハム

スタメン
広島      日本ハム
1 中 秋山翔 1 三 郡司
2 右 野間  2 遊 水野
3 三 小園海 3 左 水谷
4 左 末包  4 捕 田宮
5 一 田中広 5 一 野村佑
6 二 菊池  6 中 松本剛
7 遊 矢野  7 右 万波
8 捕 石原貴 8 二 細川凌
9 投 九里  9 投 鈴木健

 広島は中6日で九里、日本ハムは中7日で鈴木健が先発します。

 広島はこの試合でも初回から点をとります。先頭の秋山翔がヒットを放つと、二死二塁となって末包。その初球、インコースにきたストレートを振り抜くと、レーザーのようなライナーになった打球はレフトスタンドに突き刺さる先制ツーランに。

 「連敗が続いてた中で先頭から行ってくれたのは本当に勇気づけられました。昨日勝ったことによって、今日勝ち越すぞと。チームとしても(先発九里)亜蓮さんのときに点を取れていなかったので、野手陣の奮闘の中で僕がたまたまいけたというか、流れに乗れたのかなと思います」。

日刊スポーツ 2024年6月6日 22:58配信の記事より一部抜粋。

 と意気込んだ長距離砲の一発で広島が主導権を握ります。
 広島は2回にも一死二、三塁の好機を作ると、秋山翔の犠牲フライによって追加点。3-0と日本ハムとのリードを広げていきます。

 2勝目をかけマウンドに上がった広島・九里は援護をもらい、打たせて取るピッチングを展開。1、2回はどちらもランナーを1人ずつ出したものの無失点に抑えると、3、4、5、6回は四回連続で三者凡退に相手を退けます。
 7回こそ先頭にスリーベースを浴び、水谷に犠牲フライを許しましたが、後続はずるずると引きずることなく断ち切って降板。7回101球を投げ4安打、3奪三振、1失点と先発の仕事を全うしました。

 リードし続けている広島は8回に島内颯を送り込むと、2点リードで迎えた9回はクローザー・栗林を投入。二死から田宮にヒットを許しましたが、最後は野村佑を三振に仕留めて試合終了。広島が九里で勝ってカード勝ち越しを決めました。

勝利投手:九里亜蓮(2勝4敗)
敗戦投手:鈴木健矢(1勝2敗)
セーブ:栗林良吏(1敗16S)
本塁打
広島:末包昇大5号ツーラン

投手リレー
日本ハム:鈴木健-生田目-畔柳-ザバラ
広島:九里-島内颯-栗林

広島先発の九里。7回1失点の力投で2勝目を挙げました。
日本ハム先発の鈴木健。初回から苦しい立ち上がりとなり、5回3失点で降板となりました。
1回に先制のツーランホームランを放った広島・末包。

まとめ

 交流戦も3カードが終了し、いよいよ前半が終わりました。ここからは再びセリーグの球場で1カード行った後、移動日を挟んでパリーグの球場で六連戦ということになりますが、現時点での首位はここまで終盤に強さを発揮し続けている楽天。このまま楽天が交流戦優勝を果たすのか、それを阻止する対抗馬が現れるのかも見ものです。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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