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パリーグ、セリーグに二連勝!ディグプロ7月20日

 新庄監督の元で覚醒した北のホームランバッターが、連日の活躍を見せました。
 今回は、7月20日に行われたオールスターゲーム第二戦を振り返っていきます。

セリーグ対パリーグ戦

MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島

18:30プレイボール

スコア セリーグ1-6パリーグ

スタメン
セリーグ    パリーグ
1 右 関根  1 右 杉本
2 左 佐野恵 2 一 中村晃
3 中 秋山翔 3 左 近藤健
4 三 岡本和 4 中 万波
5 二 牧   5 指 柳田
6 一 中田翔 6 遊 紅林
7 指 宮﨑  7 三 安田尚
8 捕 大城卓 8 捕 若月
9 遊 長岡  9 二 小深田大翔
  投 九里    投 山下舜

1回表 九里と杉本のお約束(?)芸

 セリーグ先発は、本拠地での球宴登板となった広島・九里でした。
 初回、パリーグの先頭打者は杉本。すると初球、九里の球はバントの構えを見せた杉本の大きく背中側をすり抜けるボール球に。これに対して杉本が激昂。マウンドへと駆け寄り、九里もグラブを捨て臨戦体制を整えます。
 一触即発の雰囲気かと思いきや、そのまま両者はマウンド付近でハグ。

 「何か面白いことをやろうかと。同級生で大学の時も同じリーグでやっていましたし、ちょっと爪痕残せたかなと思います(笑い)」

スポニチアネックス 2023年7月20日 22:26配信の記事より一部抜粋。

 と、前日から打ち合わせていたオールスターならではの芸に、球場は爆笑の渦に包まれました。

乱闘劇の後、マウンド付近で抱き合う広島・九里(画像手前)とオリックス・杉本(画像奥)。

1回裏 山下舜が三者凡退デビュー

 パリーグの先発は、オリックスで覚醒した山下舜。セリーグ打線に対し全球ストレートで挑むと、常時150キロを超える豪速球で関根、佐野恵、秋山翔を三者凡退に抑えました。

2回表 若月の犠牲フライでパリーグ先制!

 2回も続投した広島・九里でしたが、先頭の柳田、安田尚に連続ヒットを打たれてしまい一死一、三塁のピンチを招きます。この場面で、打席には若月が入ります。
 若月は2球目、外角のカットボールを打ち上げると、これがセンターへの犠牲フライとなりパリーグが1点を先制します。4回にもバウアーからサードゴロで1点を追加し2打点を挙げた若月は、

 「力入っちゃって、もう全然だめでしたね(笑い)。面白かったです」

日刊スポーツ 2023年7月20日 22:49配信の記事より一部抜粋。

 と、普段では味わえない対戦を楽しんでいました。

2回裏 山下舜が2回無失点の好投

 山下舜は2回も続投。先頭の岡本和にヒットこそ許しましたが、続く牧を150キロストレートで空振り三振に仕留めると、続く中田翔の打球をサード・安田尚が好捕。ライン際の打球を逆シングルで捕り、見事5-4-3の併殺を完成させました。
 山下舜は、

 「いろんな選手に評価していただいて光栄で、とても自信につながる」

毎日新聞 2023年7月20日 21:00配信の記事より一部抜粋。

 と選手間投票で選出された喜びを感じながら投げたといいます。

3回表 今永が三者凡退

 広島・九里の後を受けたのは、DeNAのエース・今永でした。今永も全球ストレートでパリーグの巧打者達に挑むと、杉本はショートゴロ、中村晃はレフトフライに。そして、二死から迎えたソフトバンク・近藤健に対しては147キロのストレートでハーフスイングで三振を奪いました。
 今永は、

 「初出場の時はオールストレート勝負が出来なかったので、今年オールストレート勝負ができて良かったです! とにかく楽しむことができました!」

日刊スポーツ 2023年7月20日 20:06配信の記事より一部抜粋。

 と、いつもの哲学者スタイルとはまた違った一面を見せていました。

2番手として三者凡退に抑えたDeNA・今永。

3回裏 上沢が3人斬り

 山下舜からバトンを受け取ったのは、日本ハムの右のエース・上沢。上沢も変化球を用いること無く、全球ストレートで勝負します。
 すると、先頭の宮﨑をピッチャーゴロ、大城卓をセンターフライに。そして長岡にはフェンスギリギリの大飛球を打たれたものの、レフトフライになんとか抑えて無失点。三者凡退の好投に

 「この前は打たれけど今回は抑えられた。調子崩さないように。シーズンに影響ないようにしっかり。いろんな人と話もできた。(後半戦は)長いイニング投げてチームの勝利に貢献したい」

日刊スポーツ 2023年7月20日 22:13配信の記事より一部抜粋。

 と、2回4失点だった前回のオールスターから進化を見せたと共に、シーズン後半戦への意気込みも語ってくれました。

2番手として登板し、三者凡退の好リリーフを見せた日本ハム・上沢。

4回表 球種予告対フルスイング

 4回表のマウンドに上がったのは、球界屈指の投手であると共にYouTuberでもあるDeNA・バウアー。試合前から選手に球種を予告して投げると語っていたバウアーでしたが、実際に選手にグラブを動かす向きや、ボールの握りで球種を伝えていました。
 すると、先頭打者・万波。前日にもホームランを打っていた強打者は、バウアーのスライダーをフルスイング。打球は大きく上がり、左中間に飛び込むソロとなりました。万波は、

 「完璧でした。球種教えてもらって打つのは慣れないので最初力んじゃいました」

スポニチアネックス 2023年7月20日 19:29配信の記事より一部抜粋。

 と充実感を滲ませました。
 バウアーはその後一死一、三塁から若月のゴロでさらに1点を失ったものの、ストレートは最速155キロを記録するなど、ファンに球宴をとことん楽しんでもらいました。降板後バウアーは、

 「すごく楽しかったし、マウンドも素晴らしかった。お客さんの雰囲気も最高でした」

サンスポ 2023年7月20日 19:48配信の記事より一部抜粋。

 と振り返りました。

4回、二試合連続のホームランを放つ日本ハム・万波。
打者に球種予告するDeNA・バウアー。

4回裏 種市が6球で三者凡退

 パリーグの3番手は、トミージョン手術から復活したロッテ・種市。種市も全球ストレートで抑えにかかると、関根から始まるセリーグの上位打線をわずか6球で三者凡退に抑えてみせました。佐野恵にこそ外野ギリギリの大きな当たりを打たれたものの、

 「プロ野球選手になってからの一つの目標だった」

スポーツ報知 2023年7月20日 20:02配信の記事より一部抜粋。

 というオールスターで観客を沸かせました。

わずか6球でパーフェクトリリーフを見せたロッテ・種市。

5回表 サイスニードが3人で抑える

 バウアーの後に登板したのは、ヤクルトの助っ人・サイスニード。先頭の杉本に対しては9球目をサードへの内野安打にされてしまいますが、続く中村晃はファーストライナーに。さらに飛び出していた杉本もアウトになり、二死走者無しとします。
 最後は3番・近藤健をボテボテのファーストゴロに打ち取り、無失点。

 「初めてのオールスターを楽しむことができましたし、無失点で抑えることができて良かったです。各球団を代表するピッチャーたちの投球が見れたことが刺激になりました」。

サンスポ 2023年7月20日 23:44配信の記事より一部抜粋。

 と、初めて選ばれた夢舞台を十二分に満喫していました。

5回裏 岡本和、牧の連撃で1点獲得!

 0-3と、ここまで無得点のセリーグ。そろそろ得点が欲しいところで、巨人・岡本和がパリーグの4番手である津森からツーベースを放ちチャンスを作ります。ここで、打席にはDeNA・牧。その2球目でした。ストレートを弾き返すと、これがセンターへのタイムリーに。セリーグ33イニングぶりのタイムリーで、1-3と2点差に迫りました。
 打った牧は、

 「まず1本打てて、安心しています。いろんな選手と会話ができて本当に楽しい」

スポーツ報知 2023年7月20日 20:22配信の記事より一部抜粋。

 と声が弾んでいました。

5回、反撃のタイムリーを放つDeNA・牧。

6回表 戸郷がピンチを抑え無失点

 セリーグの5番手は、巨人のエース・戸郷。
 戸郷は先頭の万波にいきなりツーベースを許しましたが、柳田をレフトフライに打ち取ると、紅林をサードゴロ、安田尚をセカンドゴロに仕留めてスリーアウト。ピンチを迎えても相手に点を与えないピッチングを見せ、

 「ギータさんはいい感じで打ち取れた。日本を代表する打者を打ち取れたのは良かった」

スポーツ報知 2023年7月21日 5:00配信の記事より一部抜粋。

 と、本人も喜んでいました。

5番手としてリリーフし、1回被安打1、無失点で抑えた巨人・戸郷。

6回裏 ペルドモが2奪三振で無失点

 6回にパリーグは守備を大幅に変更。捕手が日本ハム・A.マルティネスとなり、投手がペルドモとなったことで、オールスターで史上初めての外国人バッテリーが形成されました。
 そんなペルドモは自慢のツーシームとチェンジアップ、そしてスライダーを武器に好投。先頭の大城卓、長岡を連続空振り三振に仕留めると、最後は関根をキャッチャーゴロに打ち取ってスリーアウト。無失点で球宴デビューを終えました。

6回に登板し、2奪三振含む三者凡退の好投を見せたロッテ・ペルドモ。

7回表 栗原が犠牲フライでパリーグが1点を追加!

 7回のマウンドには、現役ドラフトで再び花開いた阪神・大竹耕が登板。
 しかし、この左腕にパリーグ打線が喰らい付きます。先頭のA.マルティネスがヒットで出塁すると、松本剛も続き一死一、三塁で打席には栗原。その2球目、内角ギリギリのツーシームを打ち上げると、これがライトへのフライとなり犠牲フライでパリーグが1点を追加します。

セリーグの6番手として登板した阪神・大竹耕。

7回裏 R.オスナが4球で制圧完了

 ペルドモに代わってマウンドに上がったのは、ソフトバンクの絶望守護神・R.オスナでした。
 R.オスナは先頭のノイジーを初球のスローボールでセカンドゴロに打ち取ると、続く細川成は2球でキャッチャーへのファールフライに。最後は佐藤輝に初球を詰まらせ、サードへのファールフライで三者凡退に制圧しました。
 R.オスナはノイジーに投じたスローボールについて、

 「真っすぐのサインだったが、とっさにスローボールを投げた。打者(ノイジー)のことをよく知っていたので、サプライズも含めて。真っすぐを多分待っているんだろうなと思ったので、変えて面白い球を投げてみました」

西スポWEB 2023年7月20日 22:45配信の記事より一部抜粋。

 と、してやったりの顔でした。

7回に登板し、わずか4球でイニングを終えたソフトバンク・R.オスナ。

8回表 A.マルティネスが2点タイムリースリーベース!

 8回表、パリーグは広島・ターリーから頓宮の四球、紅林のヒットで二死一、二塁のチャンスを作ります。ここで、打席には日本ハム・A.マルティネス。途中出場の助っ人捕手は4球目を捉えると、ライトへのヒットになります。さらに、ライト・関根がダイビングキャッチを試みたものの後逸したことで、A.マルティネスは一気に三塁まで進塁。2点タイムリースリーベースを放ったA.マルティネスは、

 「すばらしい選手と共演できて本当によかったです。どの選手も、全力で楽しんでプレーしていて、改めて大事なことだなと思った2日間だったよ」

中日スポーツ 2023年7月20日 22:24配信の記事より一部抜粋。

 と振り返りました。

8回、ダメ押しの2点タイムリースリーベースを放ち、三塁に滑り込む日本ハム・A.マルティネス。
8回に、本拠地でリリーフ登板した広島・ターリー。

8回裏 平良海が無失点リリーフ。

 8回は、西武で今季先発転向した平良海がリリーフ。去年までの本来の立ち位置であった8回に登板すると、先頭の中野に初球ヒットを浴びたものの、大山を初球で併殺に打ち取り、宮﨑を2球でサードゴロに。
 わずか4球で8回を無失点に抑えました。

9回表 田口が3人で守備終了

 9回表のマウンドに上がったのは、ヤクルトの守護神・田口。今回のオールスターでは選手間での盛り上げ役も買っていた田口は、一死から栗原にヒットを浴びたものの、続く外崎を6-4-3の併殺に仕留めました。
 レインボーヘアーで高校時代を過ごした広島に凱旋登板した田口は、

 「思い出のある広島で、こういう華やかな舞台で投げられたのは良かったと思います」。

日刊スポーツ 2023年7月20日 22:22配信の記事より一部抜粋。

 と語りました。

9回裏 平良海が回またぎで締め

 マイナビオールスター2023、9回裏のマウンドに上がったのは8回からの回またぎである西武・平良海。8回から全球ストレートを投げていた平良海は、9回も継続。先頭の梅野隆を9球目でセカンドゴロに打ち取りますが、木浪にヒットを打たれ一死一塁に。
 しかし、続く関根は緩いセカンドゴロに打ち取りこれでツーアウト。最後に迎えたノイジーに対しては外角153キロのストレートを振らせ、ボテボテのキャッチャーゴロに。A.マルティネスが素手で捕り一塁へ投げ、これでスリーアウト、試合終了です。

8回から登板し、2回無失点の好リリーフを見せた西武・平良海。

パリーグが1-6でセリーグに連勝!

 試合はパリーグが6得点で連勝、MVPには初出場ながら二戦連続のホームランを放った日本ハム・万波が輝きました。
 また、敢闘選手賞にはオリックス・山下舜、日本ハム・A.マルティネス、巨人・岡本和が選ばれました。

まとめ

 やはり第二戦も面白かったですね。第一戦よりも、"サプライズ"にフォーカスされた選手たちのパフォーマンスが見られた気がします。
 試合はパリーグの連勝で終わりましたが、両軍素晴らしい選手たちが集まっており、見ていて飽きがこなかったです。
 1日の休養を挟み、22日からは後半戦が始まります。選手たちのさらなる活躍に期待ですね。

出典・画像引用元

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