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のぼ〜る広報のイチオシ〜東北楽天ゴールデンイーグルス投手編〜

 本記事の筆者・のぼ〜る広報が、各チームのイチオシ投手と野手を1人ずつ紹介シリーズ、題して「のぼ〜る広報のイチオシ」。曜日は具体的に決めていませんが、随時更新していくシリーズものとなりますので、投稿した際は気にかけてくださると幸いです。第13回は、奄美大島で育った南国の宇宙人・泰勝利選手です。

泰選手ってどんな人?(成績)

 初めに言っておくと、泰選手の苗字の読み方は「たい」です。本人も幼少期から読み間違いで苦心したそうです。
 2003年11月11日(ポッキー・プリッツの日)に鹿児島県大島郡瀬戸内町で生まれた泰選手は、身長172センチ体重83キロとプロ野球投手の平均身長を10センチほど下回っています。
 高校は鹿児島県の強豪・神村学園高校に所属していたものの、県大会2連覇中の21年に迎えた3年夏では準決勝でサヨナラで敗れるなど、学校自体は3年間で甲子園出場はあったものの泰選手自身はありませんでした。しかし、高卒ながら左で140キロ中盤の球速帯を保つストレートが評価が高く、同年のドラフトで楽天に4位で入団しました。
 ルーキーイヤーの22年には1軍出場はなかったものの、2軍では2試合に登板。投球回以上の4奪三振を記録し、先述したストレートと打者が避けるほど曲がる縦スライダーのコンビネーションがプロでも通用することを証明しました。しかし高校時代から制球が良くなく、与四死球は6個と23年はまず2軍でコントロールを鍛える必要が出てきました。

泰選手ってどんな人?(エピソード)

 奄美大島という島育ちの宿命か、中学時代には野球部員がなんと1人しかいなかったそうです。なので、当時は家族の支えも受けながら船の上でシャドーピッチングをしたり、海にボールを投げることでピッチング練習をしていたそうです。船の上で修行を行うなんて、何かの漫画みたいですよね。この記事を見た時、筆者は集英社みらい文庫の「戦国ベースボール」での似たシーンを思い出しました。気になる方はぜひ調べてみてください。
 また、プロ入りしたことで契約金を使い、自身もプレーしていた少年野球チームに野球道具を贈る予定だという泰選手。そのチーム・瀬戸内ファイターズには泰選手の小学6年生の妹さんも所属しているそうですが、部員数は5名。

「不自由なく野球ができる環境を作ってあげられれば、人も増えると思う」
日刊スポーツ 2021年11月9日の記事より一部抜粋

 と、離島でもプロ野球選手を目指す子供達の架け橋になるようです。泰選手の活躍で、恵まれない環境で野球選手を目指す子どもたちに夢を与えて欲しいですね。
 また、泰選手は昔から周りに"宇宙人"と呼ばれており、指名挨拶の際にも「宇宙人と呼ばれたい」と発言していました。

実際に同期入団の選手たちも感じているものがあるそうで、ドラフト2位の安田悠馬捕手(21)=愛知大=が「新人はみんなおもしろいんですけど、泰はヤバイっす。会話ができなくて(笑い)。発言がホンマに宇宙人」と証言する。
スポーツ報知 2022年1月15日の記事より一部抜粋

 と、チームメートからも早速"宇宙人"ということを証言されていました。

泰選手のここがイチオシ!

 筆者の泰選手の推している部分は、

和製の左腕なのに160キロを出せるポテンシャルが十二分にあるところ

 です。筆者には今でも「右腕は本格派、左腕は技巧派」という偏見があるのですが、皆さんの中にもそういうふうに思っている方がいるのではないでしょうか。しかし、泰選手はそんな固定概念をぶっ壊してくれる選手だと思います。左腕を高く上げてから投げ込むストレートには十分な威力があり、スライダーでも空振りを奪えます。本格派ではありませんが、ほぼ2球種でゴリゴリに攻める投球は左腕の新しい可能性を感じさせてくれます。またピッチングスタイルはチームメートの松井裕樹選手にも少し似ているので、泰選手も将来的には楽天の抑えを担ってもらいたいです。

 以上が泰選手の紹介でした。泰選手には、非公式試合ながら左腕最速の160キロを記録した元ソフトバンク・古谷優人氏をぜひ公式戦で越えてもらいたいです。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典

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