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チームには、メンタルと技術どちらが大切か|まず、1万部を目指す著者が出版前にしておきたい17のこと|その8



◆結果が出るチームほど、崩壊の危機がくる

あなたが本と一緒にやりたい事を書き出し、プロジェクトの構想ができたら、次はそのための運営チームを作ります。
運営チームの人数は3~5人(あなたを含んで)が目安です。
運営チームをつくる際には、メンタルと技術の両方を意識しましょう。

<両方を意識して運営チームを組む理由>

●もちろん、技術面のメンバーは必要
本を動かす(販促)プロジェクトのチームには、
技術的なスキルが不可欠です。
ここでは「技術的なスキル」とは、
主に以下の3つの点を指します。

1.ファンと本をつなぐもの
2.新しい人と本をつなぐもの
3.本からコンテンツへつなぐもの

この3つをそれぞれ用意する必要があります。
それぞれに、SNSの活用、メールやLINEでの情報提供、イベントの開催を検討します。

これらの活動を実施するには、ある程度の経験とスキルが求められます。
技術的な作業が得意な人がチームにいることで、効果的なプロジェクトを展開し、本の露出や売上を最大化することができます。

●本気のチームほど、崩壊しかける
出版記念プロジェクトに関わってきた
私の経験から言えることは、
運営チームのメンバーが皆真剣に取り組むほど、
チームの崩壊の危機が高まるということです。

意見の相違やコミュニケーション不足から、
チームの分裂を招くことがあります。
最初は驚きましたが、何度か経験を積むうちに、
「これは真剣さゆえの現象だ」と気づきました。
ですから、これは決して悪いことではありません。

逆に、意見の相違もなく、運営メンバーのミーティングも毎回スムーズだったプロジェクトは、大した成果を上げることができませんでした。

結果が出るチームほど、崩壊の危機が訪れます。
この事実を事前に理解しておくだけでも、
崩壊の危機が迫った時に、「これか…」と少し冷静に対処することができるでしょう。

●両方を意識することで、安定する
私がチームに入る際は、zoomや配信の技術を担当することが多いので、
メンタル(感情)のサポートを担当してくれる人に入ってもらい、両方のバランスを心がけています。

プロジェクトチームにおけるメンタル面のサポートとは、
次のような要素を意識して探してみてください。

・ポジティブなフィードバックを提供してくれる人
・プーさんのように和やかな雰囲気を作る人
・ストレスや感情に関する助言をくれる人

などです。

先でお伝えしたように、
本気のチームほどチームの分裂を招くことがあります。
技術面だけを意識してチームを作ると、この問題が長引く可能性があります。
そのような時には、「この人がいれば心強いな」と思える人に、
チームに参加してもらうことが重要です。

◆成功したオンライン100人講演会の舞台裏

オンライン100人講演会の企画を立ち上げ、
運営チームのメンバーが揃った初めてのミーティングで、
主催の女性が心の内を話してくれました。

「誰も来てくれないんじゃないか、という怖さもあるし、
 無料オンラインだからと人が集まりすぎたら対応できるか、
 という傲慢な不安もある」

それを聞いていた運営チームのあるメンバーが手をあげ、
「もし誰も来てくれなったら、私がひとりで100倍の応援エネルギーを出すよ」
と声をかけました。
この言葉を受けて、私は
「もし目標の100倍、10,000人が集まっちゃったら、ZoomとYouTube配信で対応するよ」
と提案しました。

参加者を100人と設定した企画が、
大失敗して0人だったとしても、
大成功して10,000人になったとしても、
どちらになっても大丈夫だね!
と話し合えたことで、集客に対するプレッシャーを持つことなく進めることができ、結果として230人を超える方にご参加いただけました。

チームは、メンタルと技術の両方に才能が重ならない人選を行いましょう。
そして、大失敗しても大成功しても対応できるよう備えてください。

◆あなたとプロジェクトの救急隊をつくる

あなたは、本当に「人の役に立ちたい」と思っています。
だからこそ、批判されると辛いし、本当に傷つきます。

でも、何かを発信するとネガティブな意見はつきものです。
プロジェクトに対して「偽善的だ」と批判するコメントが届いたり、
出版後にはAmazonの評価にいわれのない感想が載ったりします。
それらに対して、著者が説明できる場はほとんどありません。

そんな必ず来るであろう批判に対して、
すぐに駆けつけてくれて、
痛みに寄り添ってくれるのがチームです。

また、プロジェクトの実行にもトラブルは付きもの。
あなたが傷ついたときや、
プロジェクトに問題が起きたときに
最優先で駆けつけてくれる、
そんな救急隊を兼ねているチームがあなたに必要なのです。


まとめ

出版前にしておきたい17のこと
【その8】
 あなたとプロジェクトの救急隊をつくる

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小冊子
『まずは、1万部のベストセラーを目指す著者が
 出版前にしておきたい17のこと』
に使用する原稿をnoteだけに掲載中。
実際の小冊子になる際には、編集して文字数を整えますので、
全部を掲載しているのはこちらのnoteだけです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それでは、また。

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