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気になる文字「気」

「気が合う」「気が利く」「気を使う」…「気」がつく言葉はたくさんありますね。

にもかかわらず、では「気」とは何ですか?と問われるとうまく言葉にできません。

辞書で調べてみると「気」とは①心の動き、状態、働きを総合して捉えたもの、精神。

②見えないとしても身の周りに漂うと感ぜられるもの。とあります。


では、文字の世界から読み解くとどうなるのか、今月はこの「気」の文字を分析してみたいと思います。


「気」

のぼかん六つの形分けでは直情の形となり、自分の価値観に忠実でどんな場面でも自分のスタイルを通す姿勢があると観ます。


次に字の理論で観ていきます。まず革新の質の「ノ」を書き周りの情報より必要と思うものを選択し、続いて「ノ」の真ん中辺りから「一」を書き自分が選択した情報を周囲の状況と照らし合わせながら整理、検証します。

「一」より一呼吸おいた位置に「一」を書き、上の「一」で整理、検証した事をもう一度チェックします。さらにその下の一呼吸置いた位置に「乁」を書き、ここまで粘り強く検証した情報を堂々と受け止め、プライド高く展開しながら革新の質を有する空間を構築します。その空間の真ん中辺りに勢いよく革新の質の「ノ」を書き、我が意思として表しその中心をクロスするように「丶」を書き「ノ」で表現しようとした事を別の方向からもチェックし確実なものとします。また「ノ」の勢いある動きを「丶」で鎮める、留めるとも観ます。


まとめますと「気」は、周囲の情報の中より必要と思うものを選択し、それが現実的にはどういう事なのかをしっかりと見極め、自分らしさとしてその事を表現すると読み解けました。
辞書に書かれていた②の説明に近いようですが、ただそこにある、漂っているものではなく、ある種の意志としての方向性や意味合いを含んでいるものとも言えそうですね。

「気」は、目で見えない、わかりにくいものだからこそ「気」が合うと嬉しく、「気」が利く~察する、役に立つ~とさすがと映り、「気」を使いすぎると疲れを感じるのかもしれませんね。
「気」のような目に見えないものの存在をも表現することができる文字の面白さ、奥深さをあらためて感じました。

ありがとうございました。

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