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夜道とスーパー

今の家に引っ越してきて4年。殆どなくなったことと言えば夜道を歩くこと。仕事帰りの帰宅と、近くのコンビニ以外で夜道をあることはほとんどない。理由は母が極端に心配をし、日が落ちた後に出かけることはコンビニ以外は止められるし、休日は日が落ちる前に帰ることがほとんど。

いい大人にもなってこんなに心配されるもの面倒だなと暮らし始めた当初は煩わしかったけど、私にもし何あったら自分が一人になってしまう怖さを常に抱えていることを知ってから、そんな思いをさせてしまうぐらいなら早く帰ったほうがマシだった。

今日は何故かそろそろ日が落ち始める頃に、本を取りに行くと伝えたら特に咎められることもなく、帰りにスーパー行ってきてね。と言われただけだった。夜道を歩いていたとき、道に写し出だされる木々の影と落ちている葉っぱ、白色の街頭の濃淡がきれいで思わず写真を撮った。こういうのとても久しぶりで嬉しかった。

スーパーに着いて、母にテレビ電話をして何を買うか聞きながらスーパーを徘徊した。あれこれ頼んでくるわりに、もうそんなに買うと重いからそれぐらいにして早く帰っておいでと言う。このスーパーへ行ってきてと頼んだのは母だし、わりと歩くの知ってるはずだし、頼まれものを買っているだけなのにどんだけの矛盾を発しているかわかっとるんか、と突っ込みたくなる気持ちを抑え2回ほど返事して電話を切る。確かに荷物は重いし蒸し暑い。母と2人で買い物ならば母の歩行器にあれこれ乗せられるから楽ちんだけれど、母は夜ほとんど外出しないし、最近足の甲を打撲してしまい外に出ること自体がほとんどできていない。

久しぶりに1人夜道を歩く楽しさを味わったけれど、スーパーはやっぱり母と一緒に行くほうが楽しい。あれこれ選んでいる母の姿を見るのが好きだし、それに1人で重い荷物を抱えることもないから早く母の足治らないかなぁ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。