With COVID-19時代の暇な時間って、危険じゃないかな

在宅勤務や遠隔授業が遅かれ早かれ開始されて、デジタルでのコミュニケーションの時間が増えている。通勤等のフィジカル的(身体的)な活動時間が減った分、時間が増えた人が多いかもしれない。多趣味な人や、これまでやりたいことがあるのにやる時間がとれなかった人にとっては、時間が増えたことは喜ばしいことだろう。ぜひ増えた時間を有効的に活用し、人生を充実させてほしい。

僕としては、増えた時間がそのまま暇な時間になってしまう人が心配である。そして、メディアやSNS等で情報を得て、不安や恐怖といったネガティブな感情を持っている中での暇な時間というのは、ネガティブなイメージが頭の中でリフレインされてしまうので、非常に危険だ。自身を振り返ってみても、ネガティブな気分になっている時に、暇な時間があるということは、メンタル的にろくなことにならない。

このような人の場合、周りに話せる人、家族なり友人がいて、話せればいいが、そうでない人もいる。ネガティブな気分の時に大事なのは、ネガティブな気分を自分で客観的に捉えられることである。ネガティブな気分で、自分の頭の中だけで思考すると、思考の無限ループに陥ってしまい、たいして問題を抱えてないのにも関わらず、自分の中で非常に大きな、解決ができないような問題に発展してしまうケースがある。

この仮想的に巨大になってしまった課題の思考について、ノートに書いたり、人に話したり、アウトプットすることで、実は巨大な問題ではなかったことに気付けることがある。個人的には、視覚化かつ一人でできるノートへの記述をおススメしたい。

ネガティブな気分での思考の場合、明確なイメージを持つ思考というよりは、モヤモヤしたイメージの思考であることが多い。思考から言語化する際には、膨らんでいた情報をそぎ落としながら、言語化されていく。私の経験上、モヤモヤしたイメージの思考を言語化・文章化する際、第一稿の文章は自分のイメージしていた思考のすべてが言語化されていた経験はないといっていい。大抵、イメージとして思っていたものよりは、少ない文章で記述できてしまう。それぐらい言語化は難しいし、モヤモヤなイメージの思考というのには中身が薄い場合が多い。

しかし、人間悩んでいる時というのは、ネガティブなイメージが増幅され、大きくなってしまうことが多い。そして、仕事なり、家事なり、バイトなり、趣味なり、思考を他の事に振り分けられている時はいいが、暇な時間になってしまうと、ネガティブな思考が浮かんできて対峙しなければならなず、思考のループに入りやすい。また、今回のような自粛生活を要求されている場合、家族や同居人との物理的距離が今までと異なってしまうことが多く、変更後の距離感にまだ馴染めずに、イライラも抱えていることがあるかもしれず、このイライラ思考にも注意が必要である。

自分の中で、ネガティブなイメージが大きくなっているなー、という時は、ぜひノートへの文章化や、他人に話すことでの言語化をしてほしい。そこまでネガティブに考えなくてもいいかも、と思え、少しは気分が晴れるかもしれない。

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