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ヤマハルーター IPv6 拠点間VPN 詳細解説

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このドキュメントでは、ヤマハルーターを使ったIPv6拠点間VPNについて解説していこうと思います。

接続したい両拠点をIPv6で拠点間VPN構築するために必要な条件は、
フレッツ光回線とフレッツ・v6オプション契約です。
だいぶ前から、フレッツ光を契約すると、デフォルトでフレッツ・v6オプションは契約されていて、特に追加で月額料金はかかりません。

このフレッツ・v6オプション契約をしている契約者同士は、IPv6での通信が可能となります。
ただし、NTT東日本とNTT西日本間では、v6オプション契約だけでは
通信できません。


ちなみに、最近利用者が増えているインターネットのIPoE IPv6プランを利用するためにも、このフレッツ・v6オプションは必須の契約になります。

インターネット契約がなくとも、フレッツ・v6オプションの契約さえあれば、IPv6での通信が可能になるので、実際に拠点間のLAN同士で通信するためには、ルーターでIPv6を使ったVPN設定を行えば良いということになります。

ヤマハルーターはIPv6に対応しているので、ヤマハルーターのVPNの機能を使って、IPv6で拠点間VPNを構築することが可能です。

ただ機種によって、対応しているVPNの種類が異なります。
IPSecに対応していれば、IPSecでVPN設定すれば良いですが、
NVR510は、IPSecでの拠点間VPN機能を持っていません。

IPv4であれば、PPTPで拠点間VPN設定ができるのですが、ヤマハルーターのPPTPはIPv6に対応していません。
以下、ヤマハルーターの機能がIPv6に対応しているかどうかの一覧です。

つまりNVR510で、IPv6を使った拠点間VPNを構築する場合、
必然的にIPIPを利用することになる。

IPIPは、通信を暗号化してくれないので、IPSecなどに比べるとセキュリティ上、不安が残る。そこで、IPv6でIPIP接続した後は、IPv4で通信できるようになるので、PPTPでさらに接続する「PPTP over IPIP」での接続を以前に検証してみて無事動作した。このことに関する動画はコチラ

ヤマハルーターで、IPv6拠点間VPN構築するための設定は、
①IPv6の設定
②VPN設定
③経路設定
④フィルター設定(VPNのための通信を許可する)
をすれば良いということになる。

とりあえず、上記の設定をすれば、拠点間VPNは構築可能ということになるが、上記の設定だけだと、対抗拠点のヤマハルーターのIPv6アドレスを
設定値として設定する必要がある。

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