NVR510 IPv6拠点間VPN環境構築 PPTP over IPIP 検証
※この記事は、ヤマハルーター関連有料記事まとめマガジンにも含まれていますので、他の記事で紹介されているヤマハルーターの技術情報にもご興味のある方はマガジンでの入手が、断然お得です!
ヤマハルーターの型番としては、NVR510を利用する想定でのIPv6で拠点間VPN環境を構築する方法をご案内します。
NVR510を利用しているユーザは結構多いと思いますが、残念ながら
NVR510はIPSecでの拠点間VPNに対応していません。そして、PPTP機能は持っているのですが、IPv6でのPPTPは利用はできません。
よって唯一利用可能なIPIPを利用したということですが、
IPIPは通信が暗号化されません。そのため一抹の不安が残ります。
表であらわすと、このようなことになり、
PPTPは暗号化できるがIPv6に対応していない
IPIPはIPv6に対応しているが暗号化できないということになります。
このそれぞれの弱点を、補う解決策が
PPTP over IPIP
です。
表であらわすと、このようになることが期待できます。
PPTP over IPIPの動作検証をしていこうと思います。
PPTP over IPIPとはイメージとしてはこのようなものとなります。
まずIPv6 のIPIPトンネルでヤマハルーター同士をIPv4で通信できるようにします。
IPv4で通信ができるようになれば、IPv4アドレスを指定してPPTPは利用可能となるので、その状態で PPTPを両ルーターで設定して動作検証します。
これは、ヤマハで公式に推奨している方法というわけではなく、
IP実践道場の解決案でやっていることです。
この情報を参考に、皆さんで実際にやってみるのは、無論かまいませんが、
実環境での設定や運用は、あくまで自己責任でお願いします。
今回の検証環境ですが、RTX830とNVR510の間でVPN設定をします。
RTX830のLAN側IPアドレスは192.168.100.1
NVR510のLAN側IPアドレスは192.168.1.1
両方のルーターでSoftEtherのダイナミックDNSサービスを利用します。
基本的に両拠点のルーターは、ほぼ同じ設定になりますので、今回は、NVR510側の設定のみをご案内します。
PPTPの設定に関しては、片方がサーバ もう片方がクライアントの設定にする必要があります。RTX830をサーバー、NVR510をクライアントとします。
192.168100.0/24のネットワークには、192.168.100.254のRTX810を設置し、
192.168.1.0/24のネットワーク上のパソコンから、RTX810へ通信できるようになることを確認したいと思います。
NVR510の設定手順をみていきます。対抗のRTX830は設定済みとします。NVR510は、工場出荷時状態から、IPアドレスの変更のみをした状態から
設定していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?