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ダイナミックDNSサービスとは何か?

この記事では、ダイナミックDNSサービスとは何か?
利用できることでどんなメリットがあるのかをご説明しようと思います。


ヤマハが提供しているダイナミックDNSサービスは、
Netvolante(ネットボランチ)DNSサービスと呼ばれており、
ヤマハルーターから利用が可能になっています。

またNECの業務用ルータ―IXシリーズなどは、NetMeisterと呼ばれる
クラウドサービスに登録することでダイナミック
DNSが利用できるようになります。

下図は、ルーターがインターネットに接続している
イメージ図ですが、ルーターはインターネット接続時に
プロバイダーからグローバルIPアドレスを割り振られます。

例えばルーターの電源を一旦
切るなどして再接続した場合でも、毎回同じIPアドレスが
割り当たる契約のことを固定IPプランといい、
再接続のたびに別のIPアドレスが割り当たるプランのことを
動的IPプランと言います。

下図は、インターネットVPNのイメージ図ですが、
インターネットVPNを構築する場合、ルーターは、
対抗拠点のルーターのグローバルIPアドレスを指定して
VPNトンネルの設定を行います。

つまり、対抗拠点のグローバルIPアドレスの情報が
設定項目の中にあるということになります。下図はルーター設定項目の例です。

よって対抗拠点のルーターのグローバルIPアドレスが
変わってしまうと、設定値自体を変えなくてはならなくなり、
IPアドレスが変わることは、ルーターを運用する上で
煩わしいことになってしまいます。

そのためグローバルIPアドレスが変わらない固定IPプラン
の方が、VPNなどを構築して運用しやすいということに
なりますが、ただ固定IPプランは、通常よく利用されている
動的IPプランよりも、月額利用料が高い場合が多いです。

そのため料金の安い動的IPプラン契約で、グローバルIPアドレスが
変わる不都合に対応できるようになると非常にありがたいということになります。それを実現するのがダイナミックDNSサービスです。

どのように利用するかと言うと、ルーターの設定で通信相手(対抗拠点のルーター)の指定を変わってしまうIPアドレスではなく、ホスト名(ドメイン名)で登録します。

各ルーターは、自身の現在のグローバルIPアドレスが何番かを
ダイナミックDNSのサーバに自動で登録に行きます。

相手のルーターと通信する時、設定されたドメイン名のIPアドレスが現在はいくつなのかは、DNSに随時問い合わせに行いきます。

再接続などで、グローバルIPアドレスが変わった場合、
ダイナミックDNSサービスのデータベースにもその
変更反映されるので、ルーターは対抗拠点の最新の
グローバルIPアドレスに対して通信が可能となるわけです。

下図のようにポートフォワーディングと組合わせて利用されるケースもある。

このような仕組みで、固定IPアドレスを使わずに
VPNなどを構築するのに利用されているサービスが
ダイナミックDNSということになります。

この記事の内容を動画にしたものはコチラ

ダイナミックDNS関連の動画を他にもいくつか
作成していますので、さらに勉強したい方は、
以下の動画もご覧ください。


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