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私のなりたい2人

私は最近温かい人になりたいというか、温かい人で在りたいと思っているのですが、モデルがあります。1人は故人。もう1人は、もう多分会えない方です。今日朝のInstagramのkieさんによる問いかけで、その大切な2人のことを改めて思い出せたので、書きます。

1.のぶくんのおばちゃん

私が育つ過程で、私のことも母のことも本当に支えてくださった方です。家が隣で(実際は数十年の間に間に何件か建って隣ではなくなってましたが)私が産まれる前から母の相談相手で在ってくださったり、私が産まれてからは本当に本当に記憶がある前からずっと可愛がってくださいました。文字通り、幼馴染の「のぶくん」とお姉ちゃんたち3人のお母さんです。(私と名前が似ているのは偶然です)

私は小さい頃から泣き虫で、家や学校で何かあるとすぐおばちゃんに泣きついていました。近所だから道でも会うし、何か持って行ったりしたついでに話し込んだり、何しろずっと。

嬉しかったことを話せば「よかったねぇ」と笑顔を見せてくれ、悲しいと泣いていたら「泣いたらかわいい顔が台無しやで〜、そうメソメソしなさんな」とご出身の関西のイントネーションで決まった言葉で慰めてくれながらいつも涙が止まるまで一緒に居てくれました。

実は私は両親が不仲な家庭で育った一人っ子なので、幼少期は特に家でどうにもできない心の痛みがあったと今は思います。持って行き場のない気持ちが溢れても、おばちゃんはいつも受け止めてくれました。思春期には失恋のことで泣いたり、ちなみに初潮を迎えた時のお赤飯はおばちゃんのお手製でした。ずっと味方でいてくれた。

今でも涙が止まらなくなるとたまにおばちゃんの声が聞こえるような気がします。「そんな泣いてたらかわいい顔が台無しやで〜」

おばちゃんのことを思い出すと、おばちゃんはいつも笑顔です。優しい笑顔でそこに居てくれてる。

亡くなった時は本当に悲しくて、どうしたらいいのか分からなくなりましたが、おばちゃんからもらった愛情や、知恵は私の中に残っているんですよね。

おばちゃんが亡くなった後あるときから、会えなくなってしまった人の“かけら”が自分の中に根づいたんだ。と思うようになりました。

なので、おばちゃんのカケラは私の中にもあります。だから私も温かい人で在れる種は持ってるわけです。思い出すと今でも涙が出るけど、メソメソしてるとおばちゃんに怒られますね。


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これも作ってもらってたみたい…幼稚園用の上履き入れと体操着入れ。大切な宝物です。

2.Buffy


20歳の時にアメリカのカリフォルニア州サンタバーバラに短期で語学留学をした時のホストマザーです。

シングルマザーで3人の女の子のお母さんだった彼女は、もう上の2人の子育てを終え、ちょうど3女が小学校高学年くらいの時に私を受け入れてくれました。次女と同い年の私をとても可愛がってくださいました。

初めてのアメリカ、初めてのホストとの生活で慣れない私に本当にたくさん喋りかけてくれ、何を言っても超笑顔で「wonderful!」と答えてくれました。まだ20歳でとんがっていた私は日記にバチ当たりなことに「wonderfulに飽きた」と書くくらい、何でも肯定してくれた。今ではそのすごさが身に沁みます。

たしか学校は午前中だけだったので、その後遊んで帰っても早めの夕方。その時間彼女はいつもリビングでゆっくりしていました。帰ってあいさつをして、そこから他愛ない話を毎日していました。本当に何を話したか覚えてないくらい毎日の他愛ないことを穏やかな時間の中で話していたあの午後のことは、ずっと忘れないとおもいます。

アメリカから帰る最後の日、ホストファミリーとも過ごしたいけど、学校の友達とも過ごしたい…そんな私に「あなたの人生なんだから、あなたが選べばいい」と言ってくれ、深夜に帰ると冷蔵庫に「10時まで待ってたけど寝るね!love♡」っていう貼り紙がしてありました。Buffyの書くハートマーク♡はめちゃくちゃかわいかったな。

その後数年後に一度会いに行き、37歳で結婚したときに新婚旅行の乗り換えついでにまた会いに行きました。

私の幸せを自分のことのように喜んでくれて、一緒に過ごせた数日は本当に嬉しかった。

本当は去年また会いに行くはずでした。

5月に飛行機もホテルも予約していましたが、コロナで飛行機が飛ばなくなって、そのまま行けなくなりました。その後急に連絡が取れなくなり、色々手段を試しましたが連絡がとれません。

この時勢、いつでも会えるとおもっていた人に急に会えなくなることが実感としてあります。

会えないし、もう言葉を交わすことも難しいだろうとおもっています。

でもいつかお礼が言いたい。「あなたのおかげで、アメリカ大好きになったし、あなたのおかげで自分のいいところたくさん知れたよ。ありがとう。」


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今日のnoteはこれで終わりです。

いつか2人に会えた時、がんばったね。えらかったね。誇りに思う。と言ってもらえる自分で居たいな。と改めて思いました。さてーがんばるぞ。

2人みたいな笑顔で人を包める人になりたい。

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

素晴らしい一日をお過ごし下さい🌱



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