マイルチャンピオンシップ 回顧


1着 ソウルラッシュ

雨が降らなくても強かった!!2着に2馬身半差の快勝で悲願の初G1制覇。外差し優勢の馬場コンディションで枠良し、展開良しと全てがこの馬に味方した。直線も前が塞がることなくスムーズに駆け抜けられた。バイアスの恩恵はあったが完璧な勝利で非の打ち所はない。

2着 エルトンバローズ

好スタートを決めて無理に位置を取りに行かず馬なりで外目中団からの競馬。
変に包まれない大外17番からの競馬がプラスに働いた。この馬も勝ち馬同様、枠•展開が味方したが、昨年の展開が向かない中でも4着だった実績も納得出来る走り。

3着 ウインマーベル

10番人気の低評価を覆しての3着。初のマイルG1でいきなりの好走は馬の能力なしでは成し遂げられない内容。結果としてはギリギリ3着ではあったものの先行馬壊滅の展開不利の中、唯一の好走でメンバー中1番内容のある走り。1200•1400m以外でもG1で通用する力を見せた。

4着 ブレイディヴェーグ

戦前から不安視されていた初のマイルで1番人気を裏切る形。それでも内枠を引いた馬の中では再先着と1番人気の意地は見せた。自慢の末脚は不発に終わったがこの馬にとっては良い経験となりそう。この馬を除いて8着までが5枠より外の馬が占めているように完全に枠に泣いたレース。
個人的にはマイルが向かなかったとは思えない。ただ距離は伸びた方がこの馬の力をより発揮できるはず。

5着 チャリン

いいスタートがきれず後方からの競馬となってしまった。過去のレースを見ても先行タイプの馬でこれは誤算だったでしょう。それでもすぐさま馬場の良い大外に持ち出す辺りさすがムーアの騎乗技術。結果的に展開が向いた形ではあるが4コーナーのカーブで膨れたにも関わらず日本の馬場で上がり2位をマークして5着。欧州最強マイラーと呼ばれるだけあって強い走りを見せてくれた。

6着以下は凡走した人気馬と奮闘した人気薄についてのみとなります。

7着 タイムトゥヘヴン
単勝152倍13番人気で7着。前走評価の時に述べたようにこの馬は前崩れの時に突っ込んでくる馬。今回もそれにほぼ該当した状況ではあった。直線が平坦の京都では他の馬たちも簡単には失速しないため差は縮まらず。やはり中山で前総崩れになりそうな時が狙い目になりそう。

8着 ニホンピロキーフ
字面の着順だけでは褒めるところは無いが単勝194倍16番人気でこの結果は大健闘と言える。
展開の向かなかった馬の1頭。
道中は内、直線だけ馬場良いところを走れたが差し馬の勢いに屈する形。
これが今の京都競馬場の攻略法に近い乗り方。というのも先行馬が4コーナーから外に張り出してくるので差し馬はそれよりも外か伸びない内または馬群を捌くしか進路がない。これが出来れば外伸び馬場でも先行馬は生き残れる確率は上がるとみています。
これは田口のナイス騎乗。

10着 ジュンブロッサム
出遅れた時点でかなり厳しい競馬になった。
立て直した位置からでは外の選択肢は厳しかったのか直線では伸びない内を選択。超高速馬場に高い適性を持っているこの馬には荒れた芝が合わなかったかもしれない。出遅れず上手く外に運べてればもう少し結果は違ったのかもしれない。

17着 ナミュール
調教後馬体重が前走比プラス22キロで当日がプラス14キロ。内枠で普段より前の位置を走ったこともレースとは合っていないが最大の敗因は馬体重だったかもしれない。ジョッキーが4コーナーで違和感を感じ途中でレースを辞めて最下位入線。結果を見ると元々次走の香港が目標だった可能性も否定できない。
それにしてもこの馬は「ここぞ」という時に走らないファン泣かせの馬で狙い時は意外と難しいタイプ。

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