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経口中絶薬を巡るあれこれ

1988年にフランスで認可された経口中絶薬がようやく日本でも認可された。が、使用にあたっては外科処置とほとんど変わらない制限がいろいろあり、薬を飲むためだけに通院が必要など、世界標準からは程遠い。

と、相変わらずな日本の産婦人科領域の後進国ぶりに呆れていたが、中絶を巡ってはアメリカも揺れに揺れている。
中絶規制は連邦判断ではなく各州で決められることになり、中絶処置を受けられない州が出てきたり。

さらには経口中絶薬の認可が違法扱いされそうになったり。

共和党支持者に根強いとされる「中絶は殺人」という主張が、ここまで国を動かすのかと、衝撃を受ける。女性の権利については日本の後進国ぶりが目に余るが、アメリカの「逆行」もなかなかのものである。

避妊も中絶も女性の権利だし、妊娠するかしないか、いつ産むかを決めるのも女性だ。中絶が殺人であることは、中絶する女性自身が一番よくわかっている。
 どうして中絶が違法であると法律で決めなければならないのか?
 中絶を禁止することで得をするのは誰か?
アメリカの動向にも注視していきたい。