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引越しと自社製品の株主優待

株主優待ファーストで1〜2月に引越したくらいなので(この期間に届く現物株主優待がほぼ無かった)、自社製品が宅配便で届く株主優待のことはとても気にしていた。

株は日々取引されているが、会社ごとに「権利確定日」が決まっていて、その時に株を持っている人が株主名簿に載る。株主優待や配当金はその名簿に載っている人宛に送られる。株主優待も配当金も、株主として権利確定してから手元に届くまで概ね3〜4ヶ月、長いと7ヶ月かかる。この期間内に引越しすると、株主名簿は旧住所、住んでいるのは新住所、という状態になる。配当金通知は日本郵便による配達なので郵便局に転送届を出しておけば済むが、日本郵便以外が配達するアイテムだと文字通り詰む。
株主名簿の住所変更は、証券会社に届けた内容が株主名簿管理会社(メガバンク系信託銀行)に伝わり、権利確定日に従って処理される。A社の株主として住所変更をA社に連絡するわけではない。だから届出から名簿更新まで1週間以上かかる。

私の引越しスケジュールと保有銘柄の場合、住民票を移したのは1月中旬で、12月権利確定の上場ビールメーカー3社と北海道コカ・コーラとコクヨ、10月権利確定で優待品到着まで半年以上かかる正栄食品工業、権利確定は1月だけど末日ではないダイドーが、自社製品を株主優待品としているので、無事に新居に届くのかを気にしていた。

結果。

ビールメーカー3社と北海道コカ・コーラは、郵便で届く優待通知で株主優待品と届け先を指定できるので、引越しの影響無し。しかも、優待通知の宛先自体が新住所になってた。

コクヨは、優待品ではなく寄付金とする場合だけ郵送で回答、自社製品詰め合わせは旧住所宛に発送されたが、日本郵便による配送だったので転送扱いで届いた。

ダイドーは、株主名簿の更新にギリギリ間に合ったのか、権利確定後の住所変更届の有無をチェックしてくれたのか、新住所宛に株主優待品が届いた。

正栄食品工業は、待てど暮らせど届かない。会社のWebサイトから問い合わせメールを出したところ、旧住所宛で送って返送されていたとのことで、新住所に送ってもらえることになった。
配達業者は送り元に返し、株主向けに詰め合わせた状態なので、中身を小売ルートで流通させるわけにもいかず、株主自身が問い合わせなければそのまま廃棄だろうと思うと、もうちょっとどうにかできないものかと思う。数万人レベルの個人株主が、引越したかどうかを個別にチェックするなんて非現実的かもしれないけれど、ちゃんと届く仕組みにしている企業もあるのだから。
いや、まあ、究極的には自社製品とかじゃなくて、普通に配当金なり自社株買いなりで株主還元すべきなんだけどね。自社製品3千円相当って、小売価格での話だから企業にとってはぐっと低いコストなんだし。

それはそれとして正栄食品工業さんの優待品は素晴らしい。
これが年に2回も届く。いつもありがとうございます。