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everything is nothing 2024/05/01 -2

テレビの録画が増えてきて残容量を圧迫し始めたので、おもむろに整理をした。と書くと大層なようだが、単にもう見ないなと思ったものを既視だろうが未視だろうがに囚われず、今後見るか見ないかという基準だけを元にサクサクと削除していく作業をした。

わたしのテレビの残容量は、主に映画と大河ドラマとスイッチインタビューと今見ている今クールのドラマで占められている。その中で、特に消すのに困るのはまだ見ていないけどもう見ないであろうけどもしかしたら見るかもしれないスイッチインタビューの録画だ。今回は、既視/未視に関わらず、割とザクザクと消した。今思えば、vibes認証を使ったと思う。この先これを見るか否か。というか、全てのものはvibes認証で片付くと思うのに(確信)、それをしないわたしはやはり甘えていると思った。

閑話休題。話を戻すと、消そうとして未視だったので本当にみなくていいかを確認するために冒頭を少し再生してみたスイッチインタビューで、タイトルに使わせてもらった「everything is nothing」という歌詞が出てくる『9月の海はクラゲの海』というムーンライダーズの楽曲に出会った。

危ない。これはきっと見るヤツだった。嗅覚(?)が働いて内容確認をしてよかった。わたしは、失礼ながらムーンライダーズさんというロックバンドを存じ上げておらず、なので当たり前だが鈴木慶一さんという方のことも存じ上げていなかった。もしかしたら曲はきいたことがあるのかもしれないが、例え聞いていたとしてもその曲がムーンライダーズさんのものだと認識できないため(まだ録画もみていないため)、現時点では存じ上げていなかったと書くしかないのでそう書いている。

everything is nothing
ボクラの海はクラゲの海

9月の海はクラゲの海/ムーンライダーズ

この歌詞とメロディーと、ボーカルの鈴木さんのその声に、なんだか急に魅入られてしまい、歌詞を調べたり、 YouTubeで全部を聴いてみたり、今もそれを聴きながらこのnoteを書いたりしている。今だから、今のわたしだからこの曲をわたしは聴ける。なぜなら、この曲はわたしの苦手な表現の集まりだったりするから(ごめんなさい)。

わたしは昔からこういう少し気だるく聴こえる少し低めのだらだら歌っているみたいに聴こえる(もれなくわたしの耳ではという意味です)楽曲が苦手なのだ。今これを書いていて例に出そうと思ったのは、奥田民生さんと彼率いるユニコーンだ。以前、奥田民生さん(とユニコーン)が苦手な理由を自分なりに深掘りした際、ここにある"堪能する感じ"というか"重だるい感じ"というか…星に明るい方に伝えるなら所謂「牡牛み」という感じがわたしはとても苦手で、体感として例えるなら泥濘を必死になって歩く(足を泥に取られてめちゃくちゃ歩きにくい)みたいな感覚になって、頭の中(というか身体中)が不協和音でいっぱいになってしまうので、触れることすら避けていたという感じ。
(ちなみにその「牡牛み」が苦手だったのは自分の中にその成分が無意識/無自覚に蔓延っていることを拒否していたからだと気付くことになるのですけどね。)

今日から5月。まさに牡牛座の季節のど真ん中に入っていく(4月中に太陽牡牛座のシーズン自体は始まっており、今から真ん中の度数になっていくから)タイミングで、「牡牛み」についていろいろ書いているのは面白いなぁと思う。

この歌をわたしが好きだなと思った理由は、きっと《浮遊感》だと思う。あと、《無常(感)》。常なるものはなく、全ては虚ろいで移ろいゆく。その中で、今ここにいるわたしが今だから感じられることを最大限(といいつつ力は抜いて無重力に)享受していたいなぁとぼんやりとでも明晰性をもって、感じていることの顕れのような気がする。

バックグラウンド再生していたら、なんとアコースティックバージョンが再生されて、それがまた何とも軽やかで心地よかった(最後にリンクを貼っておくのでみなさまぜひお聴きください)。無意識に選んだサムネイルの写真が今紹介したアコースティックバージョンの「9月の海はクラゲの海」のサムネイルととても似ているところから、わたしはこのnoteを書くことを決めた時点でこの楽曲に巡り合うことを決めていたのだなと思った。気付くか気付かないかは、気付けるか気付けないかによるというところまで含めて、この世界は "そういうふうに" できている。

everything is nothing、全てはnothing。
なのであれば、もっともっと自由に、ふわふわと浮遊する生き方を選んでもいいということだ。その先にきっと自分だけが辿り着けるゆるしの場所があるのだと思う。そしてそれは、そこに辿り着かなくてもすでに、その場所を目指した時点で今ここにあるのだと、そう思う。



2024/05/01 -2 (115/366)

蛇足。書き終わって、奥田民生さんの「イージュー★ライダー」を聴いてみたら、想像以上にさわやかでビックリした。記憶ってほんと当てにならない!爆



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