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未解決事件は終わらせないといけないから

■ゲーム内容
未解決に終わったとある事件を、元担当警察官から当時の情報を引き出して、解決まで導く推理ゲーム。
しかし、その事件はかなり昔のものであり、元担当警察官も70代で当時の記憶があいまいであるため、話す内容の「話者」と「時系列」がバラバラな状態。
その話の内容を入れ替えて正しい情報にまとめていく事で事件の真相にたどり着くことになる。

■感想
▼良いところ
・話の流れをくみ取りながら順序を整理するという新しいゲーム性
ストーリーラインを正しい順序に整理する遊びはあまり見かけない為、目新しさを感じた。
Aさんはこのとき〇〇だった、BさんはAさんの事を噓つきだといった。・・・みたいな複数の証言から犯人を当てるゲームに似ていると感じた。
・少しづつ明らかになっていくシナリオ構成
情報が断片的に集まってくる事で、最初は???と思う文章もどんどんと!!!に変化していくのが面白い。
ストーリーの結末が気になりゲームを遊ぶ動機付けになっている。

▼改善できそうなところ&改善するなら
・UIが非常にやっかいで操作し辛い
ゲーム性ゆえに下へ下へと情報が羅列していくことになるが、それをスクロールすうのが煩わしいし、下だけでなく登場人物分横にも伸びていく為、必要な情報を探す事がめんどくさくなる。
例えば題名だけを残し折りたたませるとか、一番上に目次のようなものを作り一目で流れを追えるようにするなどのUI上の工夫は必須だと感じる。
・陳述探しが億劫になる
表示されたたくさんの文章の中から手掛かりとなる陳述を探すことになるが、これがやっかりで、全ての文章を記憶しているわけではないし、どこにあったかなんて覚えられない。話者も変わる可能性があるのでより複雑になる。一度読んだら自動で手掛かりが埋まる形でもよかったんじゃないかなぁ。
総じてレベルデザインの整理が必要。
進め方が自由過ぎる故に、文字の情報量が多くなり把握しきれなくなっていく。ユーザーが取得できる情報量をある程度制限するつくりにするべき。
これは小分けの章ごとに分けてストーリーを進行させる形を取った方が良かったと思われる。小分けにすることで最初の章であれば何をすべきか理解させる構成にできるし、情報量多くなりすぎる事を避けられたかもしれない。

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