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「先生」と呼ばれる職業が今、溢れかえっている。人に何かを教えてる人たちは、たいてい「先生」と呼ばれているのではないでしょうか。

そして、「先生」という職業の人たちは、「頑張れ!」「頑張ろう!」といった言葉をよく使う人たちだと私は認識している。もちろん、過去の私も。

私は、いつ頃からだったか、「頑張れ」といった、人を励ましてる風の言葉を使うのをやめた。正確にいうと、使わないように気をつけている。


①「頑張れ」って言葉は簡単だ。

相手が困っている時、何も考えずとも口から出てくる。そう、「頑張れ」というのは、そこで考えるのをやめているのではないか?そんな風に思ったのです。

算数の文章問題で、かけ算を使うのかわり算を使うのか悩んでいる生徒。英単語を覚えようと必死な生徒。その生徒たちに「頑張れ」というのは簡単です。でも、すでに問題に取り組んでる時点で、頭を悩ましている時点で、子どもたちは頑張っている。なのに、「頑張れ」としか言葉をかけられない自分はふがいない。

「頑張れ」という一言じゃなく、どこをどう頑張るのか、そこまで踏み込んで考えて発言しようと、発言する側も頭をひねならなければいけないんじゃないだろうか。私はそんな風に考えるようになったのです。

私が生徒に「頑張ろう」って声かけしてる時を思い出すと、自分の思考は完全にそこで止まっていて、相手の行動を思いのままに動かそうとしている時でした。

おそろしい。

あなたは、「頑張れ」って言う時は、どんな時ですか?


②頑張れは、相手の思考力も奪う。

私に「頑張れ」と言われた生徒の顔も思い返したんです。真剣な顔をしている生徒。どうしたらいいか分からず行き詰まってる生徒。投げやりになる生徒。言われるがままに頑張る生徒。

「頑張れ」と言われて取る態度は様々です。でも、ひとつだけ共通点がありました。

それは、「自分では考えていない」という点です。

「頑張れ」と言われたから「頑張る」。「頑張れ」と言われてもどうしたらいいか分からないからそのままでいる。一見、全然違うように思える行動ですが、これ、どちらとも「自分では考えていない」ですよね。

自分で頑張る方法を考えてはいないし、何をどうしたら自分が頑張れるか、そして最高の結果を選らるかに頭を巡らせていない。相手に言われたことを忠実にやるだけか、投げ出すかのどちらかになってるのです。

「頑張れ」という言葉は、日本人の気質に合ったとても美しい言葉に聞こえます。が、それは勘違いであることに気付かなければいけない。「頑張れ」という言葉は、自分、そして相手の「思考力を奪う」危険性のある言葉なんだと頭に置いておいたほうがいいように思います。

今日から、「頑張れ」「頑張ろう」をやめませんか?

補足として、子どもたちが(大人でもいいんですが)円陣を組んで「頑張ろうーー!えいえいおー!」みたいな「頑張ろう」は、勢いがあって明るい世界を見据えてるので、私は美しいと思うし大好きです。


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◆「大人になるのも悪くないな!仕事も楽しそうだ!」そんな風に思える子どもたちを増やすために、楽しい学びのヒントをお送りしています。


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