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#2 美しいのはポジションじゃない


2017年に北野日奈子ちゃんがアンダーセンターを務めた楽曲の『アンダー』。

みんなから見えなくても
この場所を誇りに思って
誰かが気づくまで待っている

そんな直球な歌詞が心の深くに沈みます。

太陽・スポットライトといった言葉に対し、アンダーを影と表現しており、メンバー・ファン共に受け止め方に難しさがありました。

現実、北野日奈子ちゃんも受け止めるの難しかったと口にしていました。


この曲の最後の歌詞は
「美しいのはポジションじゃない」
です。

アイドルになって目指す場所の選抜としてのポジションが美しいのではないというフレーズは、いまの場所も素敵だと救いの手を差し伸べると同時に、ある意味目指している場所の価値を否定しているようにも聞こえてしまいます。

そこが引っかかって私自身も受け止め辛いところがありました。


ただ一昨年、日奈子ちゃんの選抜落ちとアンダー期間を経験して、少し受け止め方に変化が生まれた気がします。

アンダーとしての場所の素敵さも教えてくれながら、選抜を目指すことを発信してくれる彼女と走って、この姿勢が美しいんだなと実感しました。

選抜というポジションでの美しさももちろん、その目標に向かって諦めず前を見て走り続ける過程はキラキラと輝いていました。

彼女が座長を務めたアンダーライブ武蔵野の森公演での、「アンダーメンバーは1人ひとりが自分自身で光を放てる」という言葉。与えられたポジションが輝くのではなく、自分が輝いていくという気持ちからでた言葉なのかもしれません。

思いを正直に伝え合って、同じ方向を見て走る。

この心意気が美しいんだ。

そう思いました。



選抜とアンダーを1番行き来している彼女だからこそ、選抜を目指すことの大切さを感じています。

インタビューなどで、今のアンダーのメンバーにももう一度入った頃の気持ちを思い出してほしいと話していることもあります。


北野日奈子卒業コンサートももうすぐ。
偶然か必然か、最後のステージはアンダーメンバーとのライブになるようです。

アンダーとして多くのことを経験し前へ挑み続けてきた彼女の背中を見てのライブは、今回のアンダーメンバーにとっても、そしてこれからの乃木坂46にとっても、きっと大きな財産になるでしょう。




彼女が輝いていたのは諦めない心があったから。

美しいのはポジションじゃない。


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