見出し画像

タバコの功罪とタバコの今後 前編

僕はタバコを吸って28年になります。最大禁煙期間は1週間、加熱式タバコを試すも刺激が足りず、一瞬で紙タバコに戻りました。

ずっとタバコを吸ってきましたが、喫煙に対する取り扱われ方は大きく変わってきました。お店の外の灰皿は無くなり、駅の喫煙所はギュウギュウ、喫煙可能の飲食店は激減しました。

端的に言えばタバコ=悪という考え方が多数派になっています。
TVからタバコのCMは無くなり、タバコのラベルには健康を害する記述が義務付けられています。

何かここまで来たら、何者かがタバコを消し去ろうとする意図すら感じますが、タバコの現状とはどうなっているのでしょうか。

少し掘り下げて調べてみたいと思います。

①喫煙者の減少と、その背景

実際に喫煙者の推移を数字から見ていきます。
平成元年から令和2年の喫煙者の割合を比べると、55.3%から27.1%と、半減しています。

かつ、加熱式タバコの出現により、紙タバコ利用者はもっと減っているはずです。喫煙者のうち20%が加熱式タバコを利用し、特に20~30代では男性で40%、女性で50%が加熱式タバコを利用しています。

喫煙者現象のきっかけになったのは、2008年に施行された健康増進法の中に「受動喫煙の防止」が組み込まれた事が始まりです。
健康増進法は、2018年に改正され「望まない受動喫煙を無くす」事が主目的となり、会社や施設は分煙、禁煙に関する施策を講じる必要に追われました。

健康増進法が施工された時と同じく、各地域で路上喫煙禁止条例が布かれました。これにより喫煙者がタバコを吸えるのは喫煙所か、喫煙可能室がある飲食店のみとなりました。

喫煙者が減少したもう一つの要因は、タバコが及ぼす健康の悪影響によるものです。

生活習慣病という名称が定着し、生活習慣病の改善のために、厚生労働省は2013年、「健康づくりのための身体活動基準2013」を発令し、メタボリックシンドロームを含む生活習慣病のリスクを軽減できると提言しました。

この生活習慣病のうち三大疾病であるガン、心疾患、脳血管疾患の原因のすべてに、「喫煙」が入っています。どのサイトを巡っても。

今アンチエイジング、美容、健康に対する意識が高まっている時期だと思います。そんな中、健康に害あって一利なしのタバコは排除されて当然の流れと言えるでしょう。

②タバコの「功」とは

タバコが日本に伝わったのは種子島に鉄砲が伝わった1543年、その後キリスト教伝道師が徳川家康にタバコの葉を献上したところ、家康はタバコを医薬品と聞きつけ、タバコの栽培を推奨したと言われています。

そして明治期になると、今の紙巻きたばこが発生し、政府はタバコ税収入の確保を図り、「煙草専売法」により、タバコ販売を国の管理下に置きます。現在のはJTはこの前進であり、未だにタバコはJTと契約した農家のみ栽培が許され、JTは農家が栽培したタバコを全額買い取る事が義務付けられています。

このように、歴史的にも生活に紐づいているタバコにいい所は無いのでしょうか。

後半でその点を紐解いていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?