Appleさんや、私の話をきいておくれ
Appleさん、いやAppleMusicさんや、私はあなたにどうしても止めてほしいことがある。
AppleMusicからライブラリに曲を追加するとき、海外の演奏家やアーティスト名をカタカナ表記するのを止めてほしいのよ。
私の言っていることがわかりますか。
本当に困っているの。
だって、同じアーティストの作品がライブラリ内で別々になるんですもの。
例えば、私がもともと"Bill Evans"のCDを数枚持っていて、PC内でアーティスト名を”Bill Evans”とアルファベット表記で管理しているとするでしょう。
そこに、AppleMusicで見つけた”ビル・エヴァンス”のアルバムを追加すると、私のライブラリには”Bill Evans”と”ビル・エヴァンス”として同じアーティストの作品なのにもかかわらず別のアーティストとして管理されるわけ。
同じアーティストの作品だけをシャッフルで聞きたいときってあるじゃない?
そういうとき、一度にまとめて聞けないからとっても不便。
プレイリスト作れ、とか、アーティスト情報を編集しろ、という意見もあるでしょう。実際、私もそうやって対処してきたけれど、もう限界。
だいたい、日本国内の知名度が高いアーティストだけカタカナ表記して、それ以外はアルファベット表記っていうのは、中途半端すぎませんか。
特に面倒なのが、クラシック。
ピアノソロぐらいなら、まだいい。
だけどこれがオーケストラ、指揮者、ソリスト、合唱団まで入ってくるとどうなると思います?
全部カタカナ表記してもらったほうがいっそわかりやすい、そう思いませんか。
むしろアルファベット表記で統一するか日本語カタカナ表記で統一するかしてほしい。
そして、クラシックにおいては、同一レーベルから、あるいはレーベル違いの再発、というものもございます。
これ、上で示したのと全く同じ音源(のおそらく再発盤)のアーティスト表記なのですけれども、いくらなんでも雑すぎませんか。
Appleの日本語環境における音源情報の管理の適当さ、ある意味では厳密に管理されているともいえるが、故のこの問題、どうにもならないんだろうなあ。
日本語というハイパーニッチな言語のこれまた特有の問題にそこまで対応してくれるとも思えないし。
だってアルファベット表記で管理できてる国のほうが多数派でしょう、どう考えても。
それを「日本語対応しましたよ〜」ってしてくれたのはいいんだけど、こうなるならしないほうがマシだったんじゃないの。
別の問題点も多いと思うんです。
・日本人アーティスト、しかも漢字名、でさえもAppleMusic内で別人として分裂している時がある。
→これはおそらくだけれど、日本のレコード会社が登録するときに情報を統一していないのが原因ではないだろうか。姓名の間にスペース入れていない/入れてるとか、読みがなを登録している/してないで振り分けられている気がする。
・アルファベット表記のアーティストに関しても、同表記の別アーティストの作品が混ざり合って区別できない状態になっていることがある。
→これは見つかり次第修正されているっぽい。あるアーティストの新作が出てた!?と思って追加した曲が、いつの間にか同名の別アーティストの作品として登録されていた事があった。
追加時は同じ”Paradis”という表記のアーティストで、寡作、同じエレクトロというジャンルだったので気づかなかった。
なんか、急に路線変わったな??ぐらいにしか思わなかった。悔しい。
"MOONCHILD", "Smoke City", "Jude" などなど、表記が同じなのに同アーティストとしてまとめられたりしていたところが、今はちゃんと別々になっていたりする。
・オリジナルアルバムをライブラリに追加したのに、そのうちのシングル曲がいつの間にか独立して登録されていたり、ベストアルバムの中の一曲として登録されなおしたりしている。
→これに長年悩まされてる。ライブラリの情報を定期的にAppleのデータベースと照合しているからだと思われる。
最近だと、クラシックのアルバム内の一曲がコンピレーション盤の収録曲として独立してしまって通しで聞けなくなった、ということがあった。
↑この数年で最も分裂したアルバム。再発盤になってみたりコンピレーションアルバムとして独立してみたりまったく落ち着かない。
この問題のせいで”Various Artists”の項目がやたら増えていく。
書いていて思い出した。アルファベット表記に自分で修正しても、別々のアルバムに分裂してしまったりして結局ライブラリに追加し直したりしたんだった。
そのせいでカタカナ表記のまま、あるいは分裂したまま放置されたアルバムも多数。
あと、同一表記なのに読みがなの違いで分類するの本当に勘弁してほしい。
例えば宇多田ヒカルが「宇多田ヒカル」「宇多田ヒカル(うただ ひかる)」で別々の位置に来るの…。
ライブラリ上だと「読みがなあり」がアルファベットA-Zの次に五十音順に表示されて、その下に「読みがななし」がくる。
読みがななしの場合は漢字の読みを推定で表示するらしく、謎の順番になる。
大貫妙子(お)が森山直太朗(も)より下にいたり、中森明菜(な)より下の方に椎名林檎(し)がいたりする。
今見たらそれよりも下に東京事変がいる。「アーティスト名の読みがな」には「とうきょう じへん」がついているのに、「アルバムアーティスト名の読みがな」が「東京事変」だったりめちゃくちゃ。
AppleMusicから追加したままですよ?ということはAppleMusicに登録されている情報がこれってこと。
読みがなに漢字当ててどうすんのよ…。
PC版AppleMusic、あるいはiTunes的に、日本語での優先順は
アルファベットA-Z
カタカナ五十音順
漢字(読みがなあり)五十音順
漢字(読みがななし/読みがなに漢字)推定五十音順
数字
のようだ。
どれも「アルバムアーティスト」の表記(または読みがな)が影響する。
スマートフォン版(Android)だとまた順番が違う…。
漢字(読みがなあり)五十音順
アルファベットA-Z
数字
漢字(読みがななし/漢字)推定五十音順
どうしろっていうの。
あと、書いてて思い出した最悪な表記の混乱。
ブラウザが日本語環境ならわかると思います…。
おふざけにも程がありましてよ。
アルバムタイトル→アルファベット
アーティスト名→カタカナ
曲名→カタカナ表記&アルファベット表記
あと、こういうの↓
強制的に日本盤表示(邦題とカタカナ曲名)にしないでもらえます?
好みの問題とは認識しているんですよ。
でもね、ライブラリ内で検索するとき、たとえば
「あ、ショパンの舟歌を違う演奏家で聴き比べしよう」とでも思ったとする。
そして、
「Chopin Op. 60」
「Chopin Barcarolle」
「ショパン 舟歌」
で検索かけると全部違うっていうのはやっぱり不便。
そもそも日本語表記には、外国語の発音をどう表記するか「表記の揺れ」という致命的な命題もあるわけで…。
アルファベットで言語を表記している場合、
”Barcarolle” と書かれたものを
フランス語風に「バルカロール」と読むこともイタリア語風に「バルカローレ」、ポルトガル語風なら「バルカローリ」と読むこともできるけれど、表記、綴りを変えなくても問題はない。
だけれど日本語表記では、「Barcarolle」を表すために”バルカロール”と”バルカローレ”二通りの表記が生まれてしまってややこしい。
そこに更に訳語、「舟歌」…。
これに加えて作品番号(Opus)の記号としての表記「Op. 60」を「作品60」「作品番号60」なんてやられたらもう。
狂いそう。実際狂っている。
ここまで書いたけど、これは私がアルファベット表記の外国語に親しみがあるほうだから気になるってだけなのかもしれないな…。
マイナーなクラシックのCDとか、インターネットのデータベースから自動取得できないCDの情報が外国語しかないときは全部手打ちしてたから…。
フランス語、ドイツ語の綴りの英語との違いはそれで覚えてしまうくらいに。
あるときはキリル文字の表を見ながら…なんてこともあったの。
今の水準のデジタル翻訳環境も整ってなかったしね。
当時のエキサイト翻訳に比べたらGoogle翻訳なんて比較にならないくらいすごいよ。多言語対応すぎるし。
(今もエキサイト翻訳って現役なのね、すごいわぁ)
Deepl翻訳なんて存在したら腰抜かすと思うし、多分勉強しなくなるなあ。
もう嫌になっちゃったな。割り切って英語環境で使うしかないんだろうか。
いや、それでも日本語表記アーティストの問題に悩まされるじゃないか。
困った。
Appleさん、気が向いたらなんとかしてください。