『夜の人々』エドワード・アンダースン(著)矢口誠(訳)
最初期のノワールモノの傑作。すでに完成形だよ。
積み重なる悪事、愛の逃避行、仲間と恋人の板挟み等々、逃げ切れるのか、堅気になれるのか、最後までヒヤヒヤの連続。そしてせつなすぎるラスト。最後の最後に明かされる真相に脱帽。言う事無し。
お話は脱走シーンから始まり、主人公と仲間二人が、仲間の親戚をたよりに逃亡してゆく。しかしこいつら、大人しく潜伏などせず、金が無いからと銀行を襲うような悪人。殺人も辞さない。
その逃避行中、主人公は仲間の親戚である少女キーチーとであい、惹かれてゆく