ギブとコラボ

こんにちは。NO WAVE COFFEEの奥田です。オンラインでのコーヒー販売や、焙煎機のシェアサービス「シェアロースター」の運営、それからCAMPFIREのパートナーとしてクラウドファンディングの無料サポートを行なっています。


今日はギブとコラボについて書いてみたいと思います。

コーヒースタンドの場所探しをしていて、今日は秋葉原の場所を見てきました。
そこでフリーランスの映像制作をされている方と話していたのですが、活躍しているフリーランスってどういう人なんだろうという話になりました。

僕も一応フリーランスの活躍支援、というかクラウドソーシングの会社に勤めているのでとても気になる話です。

その人がいうには「仕事の話から入ると仕事にならない」と言っていて、逆に「遊びから入る方が仕事につながる」とも言っていました。

たとえば僕はやらないですが、社会人になるとゴルフを始める人が急激に増えますよね。あれ、結構遊びでやってるんだと思っていたんですけど、社長たちからしたら立派な営業ツールみたいです。
言われてみればそうだよなあと思いつつ、結構仕事がそこで決まったりするらしくて、ドラマみたいなこともあるんだなあと思いました。

ゴルフだけじゃなくて、釣りとか、飲み会とかなんでもよくて、一緒に遊んでから仕事の話をする方がいろいろスムーズと言っていたのは、なるほどなあと思いました。

一緒に仕事をやる、コラボをやるって特に会社対会社だと結構難しいんですよね。何度かトライしてみたことがあるんですが、それこそ仕事の話から提案資料とかを作っていっても難しいことが多い印象です。


それもそのはずで、提携をするとなると気にしないといけない相手がお客さん以外にもう一人増えるわけで、その分一気に難易度が上がります。
それを上回るメリットがあることも事実なんですが、多くの場合はいろんな困難やトラブルに見舞われます。

お互いやるべきことは他にもあるわけで、提携しようとなってもそこまでリソースを割けなかったり、熱量に差が出てしまったりします。

そういう状況がある中で、メリデメだけでつながった仲だとすぐに終わってしまいそうですが、友達になってからであればスムーズに進みそうですよね。

これは提携して一緒にプロジェクトを進めるという話だけじゃなくても、友達になってしまってからの方がトラブルが起きてからの対応とかもスムーズだと思います。

僕は友達作りとか正直あんまり得意じゃないので、先に仕事の話をしてしまってドライに進めちゃう方が早いしラクじゃん。とか思っていたのですが。多分あんまり良くなさそうです。笑


ギブとコラボ

そんな中でもう一つ重要だと話していたところは、仲良くなるためには先にギブをするしかないこと。
帰ってこなくても、関係性を築くためには自分から先に動かなければならないと言っていました。

コーヒースタンドの見学に行ったはずなのに、なんだか学ぶことが多かったんですが。心の中でしっかりメモを取っていました。笑

これは前の上司も同じことを言っていて、会社同士の提携であっても、個人間であっても先に動いてギブをすることが重要だと話していました。
今考えると、あれは角度を変えてお説教を受けていたような気がします。全然気がつきませんでした。怖いですね。(独り言です)


話の中でもあったのですが、思えば仕事が集まっているフリーランスは先にギブから入っています。逆に「仕事をください」と言っているフリーランスに仕事は来てないんですよね。

クラウドソーシングでも同じことが言えるかもしれません。
IRでも公表されているので、時間のある方は調べてみてほしいのですが、クラウドソーシングの案件って公開されているものは全体の1割なんです。

残りの9割は直接案件といって、企業から直接あなたにお願いしたいというメッセージで案件を発注しています。
先に公募をして関係性を気付いてから、より高単価な案件をお願いする場合もありますし、評価の高いフリーランスの方に最初から相談をしているケースもあります。

そして単価も全然違っていて、同じ案件だとしても公募案件と直接案件とでは4倍の差があるというデータがあります。"同じ案件"なのにです。


このことを考えるとオフラインの世界でも、オンラインのクラウドソーシングの世界でも最初に稼ぐべきは信用であるといえそうです。
クラウドソーシングなら先にギブをしたり、評価を貯めてからの方が長期的に案件を獲得しやすいし、オフラインの世界であっても何かしらの方法(遊びであったり、友達になったり)で信用を気づいてからの方が仕事につながりやすい。

考えてみれば当たり前の話なのですが、頭でわかっていてもなかなか実践できていなかったし、仕事のないフリーランスほど最初にテイクを考えてしまうという話も膝を打ちました。


NO WAVE COFFEEというプロジェクトも、一人でやっていては限界があるし、誰かの協力を得なければ発展しません。
頭の使い方を「誰に貢献できるか」で考え続けられると良さそうだなと思いました。

ここでサポートしていただいたお金は、すべてコーヒーの研究費に使わせていただきます。新しい生豆を購入して焙煎や抽出の研究をしたり、新しいコーヒー器具を購入してレビューしたりします。あとたまに美味しいもの食べます。笑