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【新外国人候補】フランチー・コルデロ


はい、どうも終身名誉山野辺ファンの
YamanobeDodgersです。

今回は新外国人候補のフランチー・コルデロについて書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。


これまでの実績

2017年にサンディエゴ・パドレスでメジャーデビューを果たしその後2022年ボストン・レッドソックスでは84試合出場、ホームラン8本  .697とし、
2023年はニューヨーク・ヤンキースで24試合出場
ホームラン6本  OPS.690としています。
メジャー通算成績は7年間で打率.217 27HR 87打点 OPS.678。(出塁率.287 長打率.395)

ポジションは外野手。2023年はレフトで4試合
ライトで18試合。レッドソックス時代では
ファーストで53試合出場する年も。
デビュー当時はセンターを基本軸に守るも近年は
両翼を基本軸に守るスタイル。

※参考 マキノンのMLB通算成績
打率.140 0HR 6打点 OPS.368

選手としての特徴

通算打率.217からもわかるようにコンタクト能力に優れている打者とはお世辞にも言い難い数字ですが
長打力については申し分なく、今年はわずか71打席で6本の本塁打を放っており、規定打席(443打席)
に到達すれば一定の本数を期待することがおそらくできるでしょう。

ボストン時代のサヨナラ満塁弾↓


2023フランチー・コルデロ ヒットチャート
Baseball Savantより引用

ヒットチャートを見てわかるように彼は典型的な
プルヒッターと言えそうです。
今年より出場の多かった2022のチャート(下)を見るともう少し広角に散らばっていますが本塁打は
基本的にライトからセンター方向に放つ傾向。

2022フランチー・コルデロ ヒットチャート
Baseball Savantより引用


守備能力については、通算※OAA−10と守備範囲には
課題ありかもしれませんが、走力は平均以上と見て
よさそうで、肩は平均程度と期待しておくのが
よさそうです。

※OAA=Out Above Averageの略。つまり、野手が平均よりどれだけ多くのアウトを奪っているかどうか

50が平均値
Baseball Savantより引用


OAAについては詳しく解説している方がいるので
参考までにどうぞ↓


ウィークポイント(弱み)

どんな選手でも基本多少の弱みはあるものですが
上でも述べたようにコンタクト能力はやはり
彼の弱みとなってしまう可能性が高いです。

2023 球種別打率
Baseball Savantより引用

青線のBreakingという部分を見てほしいのですが
スライダー、カーブ系に対する今年の打率は.125
スプリット、チェンジアップ系の落ち球に対しては打率.083と今年は特に変化球には苦労していますが対直球となると打率は.244まで上昇しています。

※さらに細かい球種別打率は↓
BA=打率

Baseball Savantより引用


次に苦手なコースを見てみましょう。


Baseball Savantより引用

図から見てわかるようにおそらく低めの
ぶんぶん丸になる可能性が高そうなアプローチと
言えそうですね。
ストロングポイントももちろんあるので
読むのやめないでくださいね!!(圧)

そして皆さんが気になっているであろう三振の多さと四球の少なさについてですが、下図(図1)にある下2つの項目が真っ青でわかる通り今年は三振は多く四球もとれませんでした。三振の多さはどの年も共通している点ですが、四球については2022年は242打席で28四球(出塁率.300)と好アプローチ。四球を選べるかは実際にやってみないとわからないというのが現時点での評価と言えそうです。

図1 2023フランチー・コルデロ
Baseball Savantより引用


図2 2022フランチー・コルデロ
Baseball Savantより引用

最後に守備についてですが、こちらも上で1回通算OAA−10と守備範囲には課題ありと述べましたがそのうち大きなマイナスを出しているのは去年就いた1Bの守備であり、ライオンズでは外野を守ると想定されるのでそう考えると平均を若干下回る程度と考えるのがよさそうです。

↓2022の1B守備は大きなマイナスとなっていた

Baseball Savantより引用


ストロングポイント(強み)

ウィークポイントをかなり長いこと話して
不安に思う人もいらっしゃると思いますが
しっかりストロングポイントもあることを今から
証明してみせます😤😤😤

まず最初に言わせてもらいたいストロングポイントはストレートに対してのアプローチ◎です。
ウィークポイントのとき示した図にもあったように
直球への打率は.250付近となっており、対直球の
長打率は.585と素晴らしい数字です。
この点はパワーピッチャーの多いパリーグへの
助っ人としては心強い点だと考えます。

フランチー・コルデロ 球種別長打率
Baseball Savantより引用

対直球への長打率.585でも十分な数字ですが
今年は運要素が悪く対直球※xSLGは.632と
アーロン・ジャッジかと言いたくなるような
アプローチになっています。

※xSLG…長打率(SLG)にExpected(期待値)を意味するxが付いた用語であり、スタットキャストによって測定した打球の質から予測される期待値のこと。


そして次に挙げさせてもらいたいポイントは
バレル%の高さです。


ウィークポイントの際に使用した図でも下の図でも
わかるようにバレル%は去年も今年も優秀でした。

フランチー・コルデロ 球種別バレル%
Baseball Savantより引用

この図の22.6という数字がどれだけ優秀なのかを
わかりやすく言うと2023 AL MVP大谷翔平の
対直球バレル%は20.6です。
サンプル数に差があるので一概には言えませんが。
2022はスライダー・カーブ系にも素晴らしい数字を残していたようですね。今年の対変化球には
目をつぶることにします()

そんな直球キラーは今季6本塁打のうち4本は
直球相手でした。

Baseball Savantより引用

去年だけやたらスライダー、カーブ系に強かったのはなんなんだろうと思ってしまいますね〜
来年はまた強くあってほしいです。


最後は特筆して挙げたい点である打球速度です。

Baseball Savantより引用

この表の右にあるExit Velocityという部分を
見ていただきたいのですが、これは打者が放った
打球の初速を表したものでありこの部分が彼は
とても優秀です。


わかりやすく言うと下の表の面々は超一流
メジャーリーガーですがその彼らに引けを取らない
数字となっているのは比較してわかると思います。
今年のMaxの数字はワールドシリーズMVPの
コーリー・シーガーとほぼ変わりませんし
キャリア最高が118.6mphなんて今年の大谷翔平と
変わらないですからね。Maxの爆発力だけではなく平均打球速度も引けをとっていません。

Baseball Savantより引用

超一流メジャーリーガーに引けを取らない
打球速度を放つことができるのはかなり魅力的
なのではないでしょうか。打球速度が遅いより
速いほうが良いなんてことは誰でもわかるはずですよね。


まとめ

ここまで初見だと難しい図や言葉をつらつらと語彙力がないながら述べさせてもらいましたが
今あるデータから簡単にまとめさせてもらうと

  • 打球速度がクソ速い

  • 三振は多い

  • プルヒッター

  • 四球は多いかもしれないし少ないかも

  • ストレートに強い

  • 外野守備は"若干"マイナス

  • 肩は平均レベル、走力は平均以上

  • 低めには弱い

  • 長打力に関しては心配なし

  • 打率が低いのは覚悟


といった感じでしょうか。

GM,オーナー共に長距離砲を求めていましたし
ライオンズのニーズに合う選手として良い補強になると思います。

テイラージョーンズルートだけは勘弁です。
では、失礼します。










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