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【新外国人選手】アルバート・アブレイユ
はい、どうも終身名誉山野辺ファンのYamanobeDodgersです。
今回は新外国人助っ人のアルバート・アブレイユ
について見ていこうかと思います。
MLB昨年45登板という情報しか見聞きしていない方も多いと思いますしどんな選手かこの機会にぜひ。
コルデロと同じヤンキースからの加入ですね
ではよろしくお願いします。
ここまでの実績
2020年にメジャーデビューし21年に28登板、22年には33登板・防御率3.26を記録し経験を積んでいます。そして今季は主に大量リード時や敗戦処理
として45登板で防御率4.73、59イニングを投げて
61奪三振、whip1.47を記録しています。
選手としての特徴
ニュースでの獲得の見出しにも大きくあったように
160キロを超えてくる威力バツグンの直球を投げれるのは彼の魅力だと思います。
Albert Abreu, 99mph ⛽️ pic.twitter.com/JEHuXzNQ08
— Rob Friedman (@PitchingNinja) June 15, 2023
今年の球種別割合は4シームを3.3%、ハードシンカー(ツーシーム)を54.3%、スライダーを28.1%、チェンジアップを14.4%という構成になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1703822740082-V4eGGHLJMl.png?width=1200)
アルバート・アブレイユ球種別構成割合
デビュー時は4シームとして投げていたものを
今はほとんどツーシームにする投球スタイルに
変わっていますね。
アルバート・アブレイユ(28) RHP
— NPE (@NPE_Fgn_players) December 6, 2023
手元で鋭く食い込むハードシンカーで制圧するパワーアーム。メジャー通算G108/ERA4.58/WHIP1.445、今季はG45/ERA4.73/BB9 5.3/SO9 9.3をマーク。平均156.8km/hのハードシンカーを軸に、スライダー、チェンジアップ、4シーム。クローザー候補、埼玉西武と合意との報。 pic.twitter.com/YFFp201gR9
また、今季は※FIP5.26・※ERA+は92でした。
※FIP…与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目から、守備から独立した防御率を評価する指標
※ERA+…リーグ平均防御率と自身の防御率を比較して、どれだけ優れているかを表すスタッツ。100を平均とされる。
球種紹介
ハードシンカー(ツーシーム)
・アブレイユの軸となる球種は投球割合の54%を
占めるツーシームです。デビュー当時は4シームだったものを近年はツーシームにスタイルチェンジしています。平均97.4mph(156キロ)と剛速球です。
このツーシームは昨年は被打率が.294であり
被長打率は.471と高かったのですがXBAは.244、XSLGは.404、WOBA.394に対してXWOBA.355と
このツーシームについては昨年ずいぶん運が悪かったことがわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1704705272931-TDiwWof55M.png?width=1200)
※Xが付くと予想値になると解釈していただければ
大丈夫です。BA=打率 SLG=長打率
Albert Abreu is going to be an impact reliever in 2023. The people aren't ready for his emergence. Heard from a good source that there might be an article about him in the near future. https://t.co/oc69sPh3l6 pic.twitter.com/OrSXLDIXdU
— Ryan Garcia (@RyanGarciaESM) January 6, 2023
不安要素が少々あるこのツーシームですが、Whiff%は19.7%、Putaway%は23.7%と空振りを取ることや
2ストライクからの決め球として三振を取ることには長けているようです。この球種については一長一短という評価でいいと思います。
※Putaway%=2ストライクカウントからの投球を分母とし実際に三振をとった値を分子にする「2ストライクに追い込んでからの三振奪取能力」を表す指標。
スライダー
アブレイユの最大の武器であるのがスライダーです。昨年は被打率.109、被長打率.219、WOBA.204
Whiff%39.4%、Putaway%24.7%と打たれない
飛ばされない、空振りに三振もとれると文句なしの
武器です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704705790706-L4JC9h6LKn.png?width=1200)
ツーシームとは対照的にXの付いた諸々の数値を見ればわかると思うのですが、このスライダーは運がよかったことが確認できます。しかしXの付いた予想値でも十分素晴らしい数字であり、スライダーはどの年を見ても好成績がマークできているのでNPBに来てもアブレイユの決め球はスライダーになりそうです。
Abreu gets the K and stops the Braves from entering double digits pic.twitter.com/6z5GT4rFMM
— Talkin' Yanks (@TalkinYanks) August 15, 2023
![](https://assets.st-note.com/img/1704706214771-Eq5kPVyHVj.png?width=1200)
Run Valueを見ても毎年プラスが出せています
Run Value、RV/100についての詳しい説明は↓
チェンジアップ
最後に紹介するのはチェンジアップなのですが
投球割合の15%ほどしか占めない球種です。
しかしツーシームやスライダーと同じ指標を見ると
あまり効果的な球種ではないのかなと感じます。
![](https://assets.st-note.com/img/1704707871951-2qHXrlTGkT.png?width=1200)
Whiff%こそ27%ですが、Putaway%は9.8%ですし
追い込んでからの決め球ではあまり三振はとれず
効果的ではないと数値上のデータからでは感じます。Run Valueの数値もあまりよくありませんでした。
↓1球目と3球目がチェンジアップ
Albert Abreu looking pretty nasty going changeup-sinker-changeup pic.twitter.com/9sXpWtZOVs
— Matt (@HoodieGleyber) March 28, 2023
ゴロP?フライボールP?
![](https://assets.st-note.com/img/1704708911090-JhyG6W6UlU.png?width=1200)
データを見る限りMLBのゴロ割合の平均が44.6%に対してアブレイユは通算で47.8%とゴロPと言えそうです。そしてアブレイユから発生する打球については特に引っ張られがち、反対方向に飛ばされがちなどの目立った特徴はないようです。ゴロPでありハードヒットされる割合もMLB平均より低いことから
内野守備の固いライオンズではその恩恵を受けて
防御率はよくなりそうですね。
まとめ
ここまでテキトーにデータを見てきましたが何だか
ティノコと似た空気感があるのは否めませんね。
アブレイユの特徴を簡単に箇条書きにしてみると
一長一短の剛速球ツーシーム
打たれない、飛ばされない、三振がとれるスライダー
危険チェンジアップ
フライボールPではなくゴロP
ツーシームに関してはティノコと似ている空気感が若干ありますが、Statcastのチャートを見ると高めに投げ込む球はハードヒットされることもほぼなく長打を浴びるケースもほとんどなかったので剛速球は高めに集めていってほしいなと思います。
↓詳しいチャートはここからどうぞ🙇🙇🙇
そして元々強みであるスライダーも活かして
チェンジアップは改良して試合の終盤をしっかり
任せられるような活躍に期待したいですね。
では失礼します。
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