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褒められるより、かけがえのない達成感がいい

先週末、いつもの伴走練習会に、ワラーチで繋がった方が伴走体験にやってきました。その方がこれから伴走の世界にハマっていくか、楽しみに見守りたいと思いますが、後日、彼のSNSにこんなことが書いてありました。

「ある方は言った。『余裕綽綽で目が見えず耳が聞こえない人を助ける』という状況にしたくない、と。より力をつけてから伴走を考えていたのだけれど、この言葉にハッと心を打たれた。イーブンでいいんだと。ともに高め合えばいいんだと。緊張感の中で成し遂げてこそ、かけがえのない達成感があるのだと。」・・・この方が私の考える伴走の極意に気付き、それをこうして言葉にしてくださったことに心が温かくなります。

仕事で取り組んでいることもプライベートで夢中になっていることも、「偉いね、すごいね」と第3者に言葉で言われるより、自分自身を出し切ってその時にめざしていた目標に届いたときに味わう達成感の方がいい。そしてゴールテープを切った時に、辛い山を共に乗り越えてきたバディとギュッとハグできるほうがもっといい。

仕事の上司と部下って、こんなガイドとブラインド・・伴走パートナーの関係であったらいいのにと思う。ガイドは自分の方が圧倒的な走力を持ち「ケアしてあげる」という意識を宇宙のかなたに捨て去り、共に走る。ブラインドだけでは解決できない、エイドステーションの水がどこにあるか問題、目の前に突然現れる障害物を回避する問題、そしてどんな心を打つ景色が拡がっているのかが視えない問題だけを、視えているガイドはブラインドに伝えればいい。間違いない。一人でくぐるゴールゲートより、二人でくぐるゴールゲートは比べられないほどの達成感を味合わせてくれるから。

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