【かぞくのかたち】ミラー
鏡の法則という本がある。詳細は忘れてしまったが、『他人というのは自分を写す鏡のようなものだ』という趣旨の話だった。
結婚式の準備をしてからというもの喧嘩をすることが増え、時に相手に対し『なぜこんなに怒りっぽいのだろう?』と苛立つ場面があった。
自分に余裕がない時には、相手が如何に分かってくれないのかというところにフォーカスしてしまい、ダークサイドに堕ちることもあった。
まあ、ジェダイの騎士でもあるまいし、時にそういう風にもなってしまう。だが、ずっとそのままでもいられない。
そういう時になるべく『自分が相手をそうさせているのではないか?』と問うようにしている。
僕の相方は人の機微にとても敏感で、表情や雰囲気で相手の気持ちを読むことに長けている。
確かに彼女を怒らせた時に僕は表情を曇らせたり、釈然としない態度を取ってしまっていた気もする。
冒頭の話じゃないが、確かに他人は相手の鏡なのかも知れない。
人を変えるよりも自分を変える方がずっと簡単だと僕は思っていて、だから、ぶつかり合うこともあるけれど自分自身変わっていこうと思っている。
そうして考えると、夫婦って婚姻届を出したからなるのではなく、徐々になっていくものなのかも知れない気もしてくるのである。
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