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【タスキ】入社9ヶ月の振り返り:アクリルと後輪と私

商売には、ものを企画する、ものを売るという前輪とそれを支える仕組み(流通、生産管理、業務システムなど)の後輪がある。この両輪はどちらかが欠けたり、大きさのバランスが崩れたりすると会社はうまく回らない。
<中略>
私の知る限り、ほとんどの企業が前輪以上に後輪に問題を抱えている。にもかかわらず、そこに対する問題意識は薄い。

老舗を再生させた十三代がどうしても伝えたい小さな会社の生きる道。

さて、9ヶ月目。やったことは以下の通り。
・飛沫感染防止用アクリル板納品。
・ネットバンキングの導入申込。
・経理事務効率化ルールの作成。
・鑑定案件ちらほら。
・屋外広告案件担当。
・OneDriveの試験運用。
・社員さんとの1on1MTGの実施。

タイトルにもありますが、今回はアクリル板を巡る私と社長のやり取りについて書きたいと思います。

・飛沫感染防止用アクリルの製作

お客様よりお声掛けを頂き、飛沫感染防止用のアクリル板の製作をしました。

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昨今のコロナの影響の中、当社でも何か新しいことをやれないか?とここ数ヶ月はとても気が急いていました。私はアトツギのオンラインサロンにも入っているのですが、こうした状況下で奮闘するアトツギの動きを見聞きし、焦ってもいた訳です。

ちなみにオンラインサロンはこちら↓

そうした中でお話を頂いたアクリル板、私は膝を打ちました。これは拡販出来るんじゃないか?!超が付くほど安直でした。急ぎプレスを作ったり、社長に提案したり、今にして思えば完全に浮足立っており、完全に空回っていました。

『落ち着け。』

そう言われたのは、早朝社長と2人で話をしていた時のことです。

『気持ちは分かる。けれど他でも多く出していて、ウチで本当にやるべきなのか。生産体制的に安定供給出来ない中、販売に踏み切っていいのか。お前には他にやるべきことがあるんではないのか。』と。

実は頭の片隅に「本当にウチの会社でやるべきなのか?」という疑問はあったんです。そこを社長に指摘され、今回に関しては完全にその通りだなと思いました。何も言えねぇというやつです。(ちがう)

社長の指摘って親子なのもあってイラっとすることも多いんですが、今回素直に受け入れられた要因の一つに、冒頭の書籍の存在がありました。

・後輪を意識する

この本は大きく2つの部に分かれており、第1部は5つのケースにみる小さな会社の生きる道としてアトツギ達の事業承継のケーススタディが、第2部ではものづくりの会社に必要な考え方として経営編、ブランディング編、ものづくり編、コミュニケーション編について書かれています。

さて、上記の社長の指摘の一つでもあるのですが、私は看板の方では元々経理事務やPC関連の効率的な運用方法、ルール設定を任されていました。これは冒頭の一節にいう“後輪”に該当します。

今、自分に出来ることは何か?と考えた時にまずはここで全力を尽くそう、そう思えたのが今月でした。

お陰で今月の中でかなり自社のブラックボックスの見える化は進み、兼ねてよりやりたいと思っていた社員さんとの1対1の面談も全社員さんと実施することが出来ました。

華々しい新規事業ではありませんが、まずは自社を深く知るということを事業についても人についても地道に泥臭くやっていこうと思っています。

・決算月に向けて

今回は社長の言に納得し、自身の未熟さも感じたのですが、新しいことをやっていきたいという想いは変わることはありません。

最近、少しずつ看板の仕事についても担当することが多いのですが「うちの会社ってこんなことまで出来るの?」と驚くことが少なくありません。看板屋と言いながらやってることは非常に幅が広い。

私は看板の仕事についてはまだまだ素人です。ただ、だからこそ見えることがあるのではないかなと思っています。

事業承継はハードランディングです。あえて会社を壊すくらいじゃないとうまくいきません。僕は日本酒なんて知らなくてよかったです。昔から変に親しんでいたら、炎は燃えなかった気がします。

上記は秋田の新政酒造の佐藤氏の言です。今までと違う視点を持つ自分だから出来ることは絶対にあると信じています。来月は決算月。私も炎を燃やしてやっていきたいと思います。


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