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【タスキ】MVVを考えたら結局今の会社が大切にしていることに繋がった話(TFB Day1)

誠意と創意と技術がモットー

明確に打ち出している訳ではないんですが、ウチの会社のカレンダーやら名刺やらに書いてあるコピーです。なぜか名刺は創意と技術がモットーです(誠意どこ行った?)。

どうです?ダサくないですか?(笑)私はダサいなぁと思っていました。何なら整理して変えたいとも。でも、ちょっと考えが変わってきました。

Tohoku Future Buildersに参加

この度、MAKOTO WILLさんで主催されているTohoku Future Buildersに参加することになりました。

どちらかと言えば起業した人向けのプログラムで、今のところアトツギとして参加しているのは私だけです。

ただ、プログラム内容として挙げられていた「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定」や「バックオフィス効率化」は自社にとって必要なものだと感じて参加を決めました。

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の策定

ミッション・ビジョン・バリューってよく聞きますが、何だか違いがよく分からないし、看板業で職人気質の多い弊社の社員に浸透させるのは大変そうだなぁというのが受講前の印象でした。ちなみに予習として挙げられたのは下記の桃太郎のお話。

桃太郎と言えば鬼退治が思い浮かびますが、鬼退治はあくまで「村のみんなの楽しい暮らしを守ること」の通過点である、と。なんなんですか、この意識の高い桃太郎は。

今回の研修ではMVVを掘り起こすために、アンパンマン(!)のMVVをグループワークで深めたり、各質問を考え抜くことでMVVを出すという個人ワークが行われました。

で、このうち個人ワークを進めていくと、何だか妙な気持ちになってきました。私が自身の価値観や今会社で大切にしていることを考えていくと、以下のようなことが挙げられてきました。(一部抜粋)

・お客様に真摯に向き合う
・目先のことでなく長い目で信頼を勝ち取る
・看板だけでなく、お客様の困りごとにアプローチする
・技術を磨いてお客様のニーズに応える

で、冒頭の誠意と創意と技術がモットーと照らし合わせてみると

・お客様に真摯に向き合う(誠意)
・目先のことでなく長い目で信頼を勝ち取る(誠意)
・看板だけでなく、お客様の困りごとにアプローチする(創意)
・技術を磨いてお客様のニーズに応える(技術)

うまいことハマるんですよ。これに気付いた時、マジかって思いましたし、何なら口から出ていたかも知れません。周りの皆様ごめんなさい。

こうなると俄然、なぜこのモットーになったか気になってきました。MVVは自分で決めなければならない。研修の冒頭に言われたことです。

それは前提としつつも、私がアトツギである以上今まで会社が長年大切にしてきたことを知らなければならない。そう強く思いました。

MVVを用いた採用施策

午後にはMVVを用いた採用施策について株式会社ペンギンエデュケーションの横田氏からの講義です。

(HPのペンギンかわいい)

どの話もめちゃくちゃ面白くて、権限の委譲する時のポイントや役割を明確化することの重要性、そして伝え続けることが如何に大切か骨身に染みました。でも、それ以上に私が一番響いたのは「会社は何十年と続くものだから、焦ってやるものではない」という言葉。

横田氏も一年目では、ノートにひたすら自分の想いを書いていたとのことで、しかも当初はキレイな言葉にまとまっていなかったと。自分の想いや目指す方向性を決めていくには相応の時間を要するのだということを教えて頂いたように思います。

私はめちゃくちゃ焦っていました

割と最近妻に「何をそんなに焦ってんの?」と言われ、やや喧嘩になったのですが、入社して4ヶ月弱、私は焦っていました。多分カリカリしていたのだと思います。妻よ、ごめん。

アトツギとして見られることのプレッシャーとか、新規事業を早く軌道に乗せたいとか、社内の体制を変えていかなきゃとか、既存事業のテコ入れしなきゃとか、社員のみなさんとのコミュニケーションどうしようとか・・・

今、書いてみて改めて思いますがめちゃくちゃ焦っていました。

けれど、うちの会社は創業して54年。来年で55年の会社です。私が産まれる20年も前から事業をしている会社です。それをたかだか数ヶ月で何か分かった気になるのもある種おこがましいなと。そんな風に思えてきました。

危機感は必要だと思います。正直市況は良くないし、ビジネスモデルの転換も迫られている。でも、ここまで紡いだ歴史は確かにあるし、自分自身そこに敬意を持って会社自身をもっと知らなければならない。そんな気持ちになれました。

考え続け動き続け伝え続ける

非常に学びの多い研修ではあったのですが、MVVって考えるのも浸透させ続けるのも相当に時間と努力を要するものだなと感じています。

一度作っても環境や時代の変化に伴い柔軟に変える部分も出てくるだろうし、考え続け動き続けて伝え続けるのが大事かなぁと。

でも、その考えるのヒントやきっかけ、フレームを頂けたし、そういう話をガチンコで出来るような人たちとのご縁があったのがすごくうれしいなぁと思っています。

次回は1月下旬の開催ですが、それまでに年末年始掛けて社長とガチンコ討論しようと思います。

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