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海に沈む夕日を拝みに、SIGMA fp持って冬の日本海へ

千葉県にそこそこ長く住んでいると、太陽は海方面から昇る感覚になるのですが、生まれ育った石川県では太陽は海に沈むもの。

年末年始に帰省した際、なんとなく久しぶりに海に沈む夕日を拝んでみたいな、という気分になったので、SIGMA fpと3本のTakumarを持って近所の海に向かいました。

晴れ間の隙をついて

北陸地方の冬はだいたい雨か雪です。
(それ以外の季節でも十分多いですが)

高校卒業後、太平洋側で生活するようになって一番驚いたのが、年間を通しての晴れの日の多さでした。

都会の大きさや人の多さは驚くに値するものの、メディアを通じて知識としてインプットされているので想定範囲内です。しかし晴れの日の多さについては心底驚きました。(石川県と比較して)全然傘使う機会ないじゃないか、と。日本アルプスどんだけ仕事してんだ、と。

話がそれましたが、年も明けた1月2日の夕方頃、それまでの雨が急に止んで日が差してきたのを確認し、急いで海に向かう。


海岸到着。荒れ荒れです。
雨こそ降っていないものの部分的に晴れ間が覗く程度で、空の大部分はかなり厚くて黒い雲に覆われています。気温は8度程度とそれほど寒くないので、雨が降らない限りは日の入りまでスナップして回ろうとぶらつく。

写真にはなるべく写らないようにスナップしていましたが、海岸には様々なゴミが漂着していました。

昨今の中国の発展から日本海に漂着するゴミが増えたりしているのだろうか?

もしくは、夏のシーズンの時だけ掃除が行き届いていただけで、昔から多かったのだろうか?

ただ、人も居ない寂しい海岸なので、これらのゴミが何気にスナップのアクセントにもなってくれました。

ブイですかね。オレンジ色が暗い砂浜と海と空に映えてとても鮮やかです。ちょっとしたアートにも見えなくもない?

これもブイ?どれくらい長い間海をさまよったのでしょうか。いい寂れ具合です。

サッカーボールをドリブルする波。

近所の方が犬の散歩に来ていた模様。人もいないのでリード無しだったのかな?家の犬なら即ダッシュで行方不明になります。

この海岸には奇岩があり、地域では景勝地として名が知られています。遠足の目的地にもなっており、自分も小さい頃に歩いてきた記憶がある。
まさか数十年後におっさんになってカメラ持ってぶらつきに来るなんて、当時は想像もできなかったな...。

小さい頃の思い出にふけりながらうろついていると、日の入りが近づいてきました。なんとか雲が薄い部分から透けている夕陽が拝めましたが、この直後から雨が降りだしたので、特に感傷に浸る余裕もなく撤退。
目的は達成できたので良しとします。

冬の日本海とティールアンドオレンジの組み合わせはGood!

鬱々とした雲や渦巻く青黒い海の冷たさ、雨に濡れた体に染みる焚火のような温かさを思わせる夕日を、ティールアンドオレンジが見事に表現してくれているように思います。

そして、カメラの性能を素直に引き出してくれたのが手持ちのレンズ達だったのではないかなと思います。

使用したレンズは、最後の夕日だけがsmc Takumara 120mm、それ以外は全部smc Takumar 28mmでした。遠景は確かf8程、ブイの近接は解放のf3.5だったと記憶。

レンズの質や味みたいなものに言及できるほど知識を持ち合わせていないので、これ以上の評論はできませんが、フルサイズ対応で、自分にとって必要十分な性能を持った軽量なレンズが、1万円そこそこで手に入る現在ってとっとも素敵だなとしみじみ思う、そんな年明け一発目のスナップでした。

よろしければ次回もご覧ください。では~

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