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生理のことを身近な人と話すきっかけに。 #NoBagForMe 初のイベント「'LABO'(=laboratory、研究室)」を開催

生理について気兼ねなく話せる社会の実現を目指して発足されたプロジェクト #NoBagForMe 。今まではオンラインを通じて情報や活動報告を発信していた本プロジェクトが、12月7日〜8日原宿のCASE Bにて初めてのリアルイベントを開催しました。

イベント会場では、生理にまつわる知識が学べるさまざまなブースが設けられたほか、プロジェクトメンバーを始めとするトークショーも実施。そのイベントの様子をレポートしていきます。

歴史に書籍。1階には生理に対して知見が深められる展示スペース。

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「身近な人と気兼ねなく生理のことについて話せるきっかけにしたい」という想いで、企画されたイベント「'LABO'(=laboratory、研究室)」。

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会場1階には、#NoBagForMeプロジェクトから誕生した「ソフトタンポン シリーズ」「センターイン シリーズ」の限定デザイン販売スペースが設けられました。

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さらに、生理用品の歴史を遡った展示ブースも。人類の歴史は、生理との戦いの歴史。初めての生理ケアはエジプトでタンポンのように使用していたパピルスだったそう。

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また、青山ブックセンターが生理にまつわる書籍も販売。ストーリーの中で生理のシーンが描かれた小説や漫画が並びます。

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1階中央にはイベント参加者の感想が貼られたボードも。メッセージカードの中には「生理のことをこんなオープンに語れる日が来るなんて感激、感涙です」なんてコメントも。ノベルティには「ソフィ 超熟睡ショーツ」のサンプルも配布されました。

塩谷舞さん、菅本裕子さんによる#NoBagForMeの振り返り

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イベント会場2階では、多方面からゲストを迎えトークイベントを実施。一部のトークショーに登壇したのは、#NoBagForMe のプロジェクトメンバーでもある塩谷舞さんと菅本裕子さん。ここ1年間の活動を振り返りながら、プロジェクトを通じて得られた心境の変化などが語られました。

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——#NoBagForMe プロジェクトが開始されてから半年が経ち、ついに限定デザインの「ソフトタンポン シリーズ」「センターイン シリーズ」も発売されましたね。

塩谷 もともと趣味が異なるメンバーが集まっていたので、パッケージの候補を絞り込むのは本当に大変でしたね。わたしはシンプルなデザインがいいし、ゆうこすは安心感のあるかわいいデザインがいい、あっこちゃん(あっこゴリラさん)はぶち上がるくらい派手なデザインがいい……など。クラスメートだったら全員違うグループにいるだろうな、みたいな(笑)

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——スタイリッシュなデザインがいいという意見もある一方で、「こんな暗い色でいいのかな」とゆうこすから意見が挙がったり。

菅本 当時はまだタンポンを使ったことがなかったんです。このプロジェクトに携わっているからには使った方がいいと思っていながらも、怖くてなかなか踏み出せなくて。本当の初心者からするともう少し柔らかいイメージが持てるデザインの方がいいんだろうな、と思って発言していましたね。

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——最終的に100案の中から3案が選ばれ、SNS投票が始まりました。アンケート機能やいいね数を集計した結果、僅差で「CAT」が選ばれましたが、その後も議論を重ねてきたんですよね。

塩谷 タンポンは、若い人にはあまり普及していないんですよね。でも街頭投票をした時に、猫に投票してくれた人は10代が目立って多かったから、タンポン普及という目的を果たしてくれるのは猫かもしれないな、って。でも、SNSでは多くの方から「もっとシンプルな生理用品を!」という声が届いていたし、私自身も同じ思いでした。だから、なんとかこの「SKY」を別の形で展開できないかとユニ・チャームに直談判して、急遽ナプキンとパンティーライナーにデザインを採用してもらえることになりました。

「タブーなイメージがあったけど、生理の話ってしてもいいんだって驚きました」

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——採用デザインが生産フェーズに入った後、塩谷さんには婦人科の稲葉先生との対談、ゆうこすさんには“女性の健康と生き方”をテーマにした体験イベント『Ladyknows Fes 2019 supported by NISSAY』に登壇をしていただきました。これまでの活動を通して印象深かったことはありますか?

菅本 今まで生理の話ってどこかタブーだという認識があったんです。でも、プロジェクトの最初の会議でメンバーのみんなが生理のことをオープンに話すのを見て「生理の話ってしてもいいんだ」って驚きました。戸惑いや安堵、感動……いろんな感情が沸き起こって泣いちゃって。今ではタンポンを使ったことをリアルタイムでメンバーに報告できるほどになりました(笑)

塩谷 ゆうこすといえば生配信だけど、そこもリアルタイムでLINEしてくるから、どんだけ臨場感あふれる人間やねん、ってびっくりした(笑)でも、すごい変化だよね。

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——最後にこのプロジェクトに期待することは何かありますか?

塩谷 パッケージのデザインは全ての生理がある人の希望に応えられたかというとまだ納得はできていないですね。投票という方法も多数派の意見を汲み取る仕組みになっていますから。今後は少数派の意見も反映しながら生理用品をつくってもらえたら嬉しいです。

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菅本 私のファンは10代から20代前半の多感な時期を過ごす子達が多いんです。そういう子達に向けて生配信で生理の話題を出すと「そういう話していいんだ」という空気になったのが嬉しくて。だから今後もこのプロジェクトで学んだことを生配信のようなポップな媒体で発信していけたらと思っています。

ハヤカワ五味さん、シオリーヌさん、ヨッピーさんが語るパートナーの生理との付き合い方

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トークイベント二部の「パートナーに知ってほしい、 #生理のホントノトコ 」ではゲストにプロジェクトメンバーのハヤカワ五味さん、助産師・性教育Youtuberのシオリーヌさん、ライターのヨッピーさんを迎えてトークを展開。パートナーだけでなく、社内や身近な友人間での生理の相互理解について語っていただきました。

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——皆さんがパートナーや友人、家族と生理について相互理解を深めるためにしていることはありますか?

ハヤカワ 私の場合は付き合う前に自分が生理になったらどんな状態になるのかを洗いざらい話すようにしています。

シオリーヌ 私は4ヶ月連続で内服できるピルを飲んでいるので、生理が年に3回しかないんです。それも各1日しかないので、非常に軽くて。だからと言って世の女性全員が楽だと思わないでね、とも言っていますね(笑)

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ヨッピー 我が家では奥さんが生理になると「生理ちゃん」スタンプがLINEで送られてくるんです。それに対して、家に帰る前に「コーヒー飲む?」とか「シュークリームは?」とか返すようにしていて。これは前に奥さんが「生理初日は何もする気が起きない」って話していたので、初日だけでも僕が雑用を全部しようと思って始まった夫婦間の決まりごとです。

大切なのは、生理のことを話せる環境を築き上げていくこと

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——そこまで理解が進んでいるカップルは少ないですよね。

ヨッピー 確かネットで#NoBagForMeの活動か、漫画「生理ちゃん」を見て「生理ってこんなに辛いん?」と奥さんに聞いたのがきっかけだったと思いますね。

シオリーヌ 何かきっかけがあればいいですよね。私の視聴者の中には「生理のことを彼氏に相談できない」という悩みを持つ方もいて。私の動画を一緒に見たりして、話題にするように伝えています。そういうきっかけをばら撒いていくのも大事だと思いますね。

ハヤカワ 話せる状況を築いていくことも大切ですよね。例えば、会社の飲み会でLGBTを茶化す人がいたとき「それはやめよう」と言える人がいれば、会社でもLGBTについて話しやすくなる。生理に関しても、そうやって日々の信用を個々が積み重ねていくことで、話せる状況が作れていくんだと思います。

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ヨッピー パートナーとは話せても、会社の上司部下の関係性で生理について話しづらいことはありますよね。男性としては寄り添う気持ちがないわけじゃないんだけど「きみ、生理かい?」と聞くのは違うし。

シオリーヌ 社内で個人的に言うのではなくて、我が社は生理休暇大歓迎ですって発信するのが良いのかな、と思いますね。生理だけを特別視するのではなくて、他の体調不良と同じように扱えたら良いのかな、と。

ハヤカワ 生理で休むことで評価を下げることはない、という姿勢を見せることは大切ですよね。

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——今年に入りSNS上でも生理について語る人が増えてきました。発信する方が少しずつ増えることで相互理解も進んでいきそうですよね。

ハヤカワ 友達間でも話しやすい雰囲気になれば良いですよね。私自身、プロジェクトが始まる前くらいから生理のことについてよく友達に話すようになったんです。そしたら「この生理用品が良かったよ」なんて教えてくれる友達も増えて。「美味しいご飯屋さん知りたい!」くらいのテンションで「おすすめの生理用品が知りたい!」と思える空気感になったらいいなと思っていて。社会がそんな空気になるきっかけを作っていけたらと思いますね。

フラットに生理のことを話せる社会に

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生理をタブー視するのではなく、理解を深め対話を重ねることの大切さを学べた「'LABO'(=laboratory、研究室)」。日々の会話の中で自然と生理の話題に触れることは、円滑なコミュニケーションを築く一助となるのかもしれません。今後も#NoBagForMeでは、自身やパートナー、身近な友人の心身を思いやる上で必要な生理にまつわる情報を発信していきます。




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