KICK OFFミーティングを開催しました!(前編)
6月6日、都内某所にて「#NoBagForMe PROJECT」のキックオフ・ミーティングが開催されました。
集まったメンバーは、インフルエンサーの菅本裕子(ゆうこす)さん、ラッパーのあっこゴリラさん、オピニオンメディア「milieu」編集長の塩谷舞さん、漫画家の瀧波ユカリさん、生理用品のセレクトショップ「illuminate」を立ち上げたハヤカワ五味さん。
ユニ・チャームと一緒に、購入した生理用品を隠す必要性を感じさせない、新しいパッケージのデザインを開発するべく、5人が集まりました。当日の様子をレポートします。初対面同士も含む5人でしたが、集まってすぐ、テーブルに積まれた生理用品を手に取りながら盛り上がりました。
あっこゴリラ 私、初めて生理が来たのが中2だったんですよ。周りの友達はみんな始まってて「私、男なのかな!?」って焦った記憶がある。
瀧波 私も遅かった! 中1まで来なくて、それを隠すためにトイレ行くときにフェイクのポーチ持ってた(笑)。
あっこゴリラ “初潮遅いコンプレックス”ありますよね。みんなどんどん性の話してるけど、生理も始まってないから何も言えない!みたいに思ってた。
ハヤカワ 生理とスポブラはそういう感覚が生まれがちだよね。
ゆうこす 私は生理の知識自体すごく浅くて……自分で調べようとしたこともあんまりなかったから、今回詳しくなれたらいいな。
ハヤカワ 5人全員が同じくらい詳しい必要は全然ないし、使ってるものも普段違う人同士で話すことに意味があるんだと思うよ。
――今回、みなさんにはタンポンのパッケージデザインに取り組んでもらうことになります。その前に、ユニ・チャームから販売されている生理用品を説明しておきますね。大きく分けると、タンポン、シンクロフィット、そしてナプキンの3種類です。そのほかに、サポート用品としてサニタリーショーツ、その他の女性用品としてデリケーウェットシート、パンティライナーなどがあります。
――ナプキンはご存知の通り、経血を膣外で吸収するものです。対してシンクロフィットは、膣の出口で吸収します。
塩谷 この小ささならポケットに入りそう!
ゆうこす コットンみたい、触り心地がいい!
あっこゴリラ 包装ごと水に流せるんだ、すごい!
ハヤカワ 少し前にツイッターでバズったんだよね。私もそのときに初めて買った。
――タンポンは、膣内に吸収体を入れて経血を吸収します。外に漏れないし最長8時間(※)使えるので、長時間交換できない旅行の時などに便利です。経血が肌に触れないのでかぶれたり蒸れたりせずに快適に過ごせるのもメリットです。でも日本では、まだまだ普及してないんです。
(※最長8時間分の吸収量。個人差があるので、経血量に合わせて取り替えて下さい。8時間以上は使用しないでください。)
あっこゴリラ 私、まだ使ったことない。
ゆうこす 私もないです。
ハヤカワ 子供の頃、水泳の授業のときに「つけなさい」って言われたり、水泳部の友達がそのせいで「部活行きたくない」って言ってたりして、なんとなく嫌な印象があった。
瀧波 あった、あった。
――「痛そう」というイメージがあって避けている人もいると思うんですが、実は膣には、奥のほうに無感覚ゾーンがあるんですよ。日本で販売されているアプリケータータイプでは、吸収体をプラスチックで覆っていて、透明な筒を指で押し出すと吸収体がちょうどその位置にセットできて、違和感はないんです。
塩谷 海外だとアプリケーターのないフィンガータイプが多くて、初めて買ったときびっくりした。
ゆうこす (吸収体を触ってみて)めっちゃ綿が広がるんですね。子宮に入っちゃうことはないのかな……?
ハヤカワ 子宮口ってめちゃめちゃ小さいから入らないよ、大丈夫。
瀧波 私は中学校の球技大会のときに、友達にもらって使ったのが初タンポンだったな。使い方がわからなくて最初に1本失敗して、もう1本もらった覚えがある(笑)。
――タンポンの使い方も含めて、生理について話すことがタブーになっているせいで、知識自体があまりない人も少なくないと思います。
ハヤカワ 私がやってるYouTubeのコメント欄でも「使い方がわからなくて、アプリケーターごと入れちゃった」って書いている人がいて「それは痛いよね」って思いました。
瀧波 娘がいま小学校3年生なんだけど、このあいだ私がこのプロジェクト用にタンポンのデザインを考えていたら、「それ何?」って聞かれたんですよ。だから「お母さんがよくフカフカしたやつ(ナプキン)を使ってるの、知ってるよね? それと同じで、こっちは体の中に入れて外に出る前に血を吸収する道具なんだよ」って説明したら驚いてた。体の中に入れるのが衝撃だったみたいで、「どこに入れるの……?」と。だから「おしっこの穴とうんちの穴の間に、穴があるでしょ? そこから赤ちゃんが生まれるんだよ」と説明したら、「ハッ!」ってなってましたね。これまでいろいろなんとなく知っていたことが全部つながったみたいで。「じゃあどうやって赤ちゃんをつくるの!?」と聞かれたので、そのまま説明を続けて。5分もかからないで性教育の話になりました。
塩谷 話が早い!(笑)
後編では、本プロジェクトの第一弾となるタンポンのパッケージデザインについて話し合った様子をお届けします!
(構成: 斎藤岬 写真: クロカワリュート)
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