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小寺の論壇:交通機関から見る街の発展

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


先週の土曜日、ふと思いついて妻と2人、電車で鹿児島市まで日帰りで旅してみた。本当は別府に行って温泉でも入って帰ってこようと思ったのだが、調べてみると電車で4時間ぐらいかかる。これではとても日帰りはできない。隣県で短時間で行けるところ、ということで探したところ、鹿児島市までは特急で2時間で行けることがわかった。

切符は「鹿児島中央」まで購入したのだが、1つ手前の「鹿児島」で桜島行きのカーフェリーに乗れるということで、そこで降りた。ここは県名を名乗る駅の割には商業施設はあまりなく、ほぼ港、JR貨物、水族館、住宅地、以上、みたいなところである。

港から桜島を臨む

桜島行きフェリーは片道大人200円で、船は3隻あり、20分間隔で交互に行ったり来たりしている。乗船時間は実質15分ほど。交通系ICにも対応しているので、ほぼバス感覚で乗れる。

20分おきにカーフェリーが行き来する

乗船客は、大半は県外からの観光客で、若い中国人カップルも多い。自撮り棒を付けた360度カメラの使い方も手慣れている。中には高校生が通学で使っている様子も確認できた。

桜島に渡っても、徒歩で行ける範囲は限られる。島を1周する観光バスもあるようだったが、時間が合わず断念。月読神社にお参りし、ビジターセンターを覗いてお土産を買い、近くの臨海公園に流れている足湯でゆっくりして、再び鹿児島港へ戻る。

このルートは、筆者が小学生の頃だからおよそ50年前に、家族で来たことがある。このときは父の運転する車ごと乗り込んだのだが、乗船の待機列を見込んだアイスクリーム売りのおばちゃんが大量に居て、鹿児島弁で盛んに売り込んでいたものだった。今は立派なターミナルができて、そうした風景も過去のものとなっている。

■南九州のハブ  

鹿児島市で一番の繁華街は、「鹿児島中央駅」である。JRでも行けるが、市営の路面電車が細かく市内を網羅しており、それで行くことにした。市内全域どこまで乗っても、大人1人170円。交通系ICカードには対応しておらず、市電独自のICカードにチャージして乗るようだ。もちろん現金でも払える。さらに今年からは、VISA系で採用しているタッチ式のクレジットカードでも決済できるようになっていた。

鹿児島市内を走る路面電車

実は路線が2つあり、間違えて乗車したのだが、乗り換え駅があってそこで乗り換え券が配られる。それを見せれば、乗り換えてももう1回払う必要がない。

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