ジェットダイスケ氏に聞く、”How to Second Life” (4)
ジェットダイスケ氏に伺うセカンドライフの4回目。
YouTuberが小学生がなりたい職業No.1だったのも過去の話。今動画を見る側も作る側も意識が変わって、子供たちの「どうなりたいか」もまた変化している。
そこには、インフラやチャンス、手段が増加したことで、「ユーザージェネレーテッド世界」の変質が起こっている。そこに新しい表現も生まれているが、難易度は確実に上がっている。
小寺:写真展を最近まあまあやられてるじゃないですか。あの写真展って、どうやって開催するんですか。ギャラリーのほうが写真展をやりませんか?って言ってくるんですか。
ジェット:そういう場合もありますし、自分から場所を探してやるっていうのもありますし。最初にやったのが「空蝉」というやつで、それは銀座。ガレリア銀座か。EIZOさんのショールームですね。
4K――何インチかな……当時の結構いい、デザインに使えるようなすごいモニター。それが5台置いてあって、4200万画素だかのソニーのα(アルファ)で撮影したものを、等倍切り出しするとかっていう無茶なことを。
小寺:まあ、それぐらいあれば等倍できますよね。
ジェット:うん。等倍切り出ししたのと、全体を見せるという、これをまず見せたいなと思って、そこを借りたわけですよ。
小寺:自分で探して。
ジェット:自分で探してというか、もうそこしかないな、と思ったんで。映像のモニターの一番いいやつが6台置いてある環境って、なかなかないじゃないですか。プラスオンで、プリントしたものを飾れるスペースがあるということなんで、じゃあここでやろうと。
小寺:それいつ頃でしたっけ?
ジェット:最初にやったのが、2018年です。
小寺:5年前か。写真展って、やっぱり自分のモチベーションがないとできないことですよね。絵画を描く人が個展をやる意義って、やっぱりあると思うんですよ。1点モノなんで、見てもらって、買ってもらいたいという。でも、写真って、なんか、そういうものじゃないじゃないですか。「見てもらいたい」はあるんでしょうけど、「買ってもらいたい」というモチベーションはないわけじゃないですか。そのモチベーションってなんなんですか。
ジェット:けっこう売ってらっしゃいますよ。僕が見に行く作家さんって。
小寺:へー。
ジェット:逆に僕は売ったことはないです。会場では。だから、お値段とか聞かれても、「売り物じゃないです」って言ってたり。
小寺:売るって、紙焼きを売るわけですか。でかいパネルを?
ジェット:うん。まあ、そうなるとね、エディションとかをしっかり管理していかなきゃいけないし。ただね、デジタルで撮ってたりするでしょ。自分自身、そんなものにあんまり価値は感じてないんですよ。モノとしては。
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