見出し画像

小寺の論壇:あるところにはある謎道具

知財、IT産業、ネット、放送、買ったもの、ライフハックなど、コデラの気になるところを語ります。


味のある表現を求めて、オールドレンズを収集している。9割が単焦点レンズだ。

オールドレンズは珍品になるほど高いが、逆に珍品が過ぎると使い道がなくてとたんに値崩れしたりする。エキザクタマウントのツアイスレンズは名作が揃っているが、ボディに現役モデルがないので、程度のいいものでも1万円以下で手に入る。

一方Nikkorレンズは、中古市場に数は多いが、Fマウントは今も現役ということで、あまり値崩れしないシリーズである。もちろん、カビだ曇りだといったジャンクレンズは、3,000円程度である。

ただそんな中にも、カビも曇りもなくちゃんと動くのにジャンク扱いのレンズがたまにある。普通に使うぶんには問題ないので、そうしたレンズを好んで買っていたが、先日、ついにジャンクの理由が判明した。

フィルターを取り付ける前面リング部に歪みがあり、フィルターがはまらないのである。

これまでフィルターも使わないので全然気がつかなったが、先日、ソニーのZV-E10でLog収録しようと思って、困ってしまった。なるべく絞り解放で使いたいのだが、Log収録だとISO感度が800より下に下がらないので、室内撮影でも明るすぎるのである。

一般の収録だと最低感度はISO100なので、8倍も明るい事になる。F2.8ぐらいのレンズを使おうとするならば、F8ぐらいまで絞らないと感度が合わない。ということは当然、NDフィルタで輝度を落とさないと、絞りが開けられないわけである。

ニコンレンズのフィルター径は52mmで、NDフィルタも何枚かあるので取り付けようと思ったら、なんとリング部が歪んでいて、全然取り付けられない。おそらく元の持ち主が、どこかにぶつけたか落としたかしたのだろう。

歪みがあるフィルターリング。これは24mm/F2.8
同じく赤丸の部分に歪み。これは35mm/F2.0

これを何とか修理しようと、ペンチを使ったりハンマーで小出しに叩いたりしてみたが、全然うまくいかない。なにかこう、内側から押し広げるみたいな装置があれば直るのではないか。

ここから先は

1,167字 / 4画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?