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小寺の論壇:労働時間の常識を捨てて自由になる

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今皆さんのまわりを見渡してみると、土日でも開いている店舗は結構あるんじゃないだろうか。コンビニやドラッグストア、ショッピングモールは元々365日営業だし、スーパーやデパートも休みなしで営業するところは多い。

これは土日休みの人、あるいは学生など、利用する側にとっては非常に便利なシステムだ。しかしそのシステムを動かす側は、土日が休みではないという事でもある。

妻がイオンモールの某店舗にパートとして働くことになったのだが、土日どちらか出勤できるかが採用の決め手になるようだった。子供がいれば学校は土日休みだが、それは保護者も土日が休みであることが前提になっている。だがサービス業が多い当地においては、正社員でも土日のどちらかが出勤という人は少なくない。

それが主婦のパートとなると、大抵は土日どちらか出勤を求められる。もちろん強制はできないので、土日出られないのであれば採用は見送る、というわけだ。企業としては社員を土日休ませたいので、土日を埋めてくれる社員外のスタッフが欲しいのである。

逆に土日出勤すれば時給があがるので、稼ぎたい大学生などは積極的に土日のシフトを埋める。とはいえ20歳そこそこの学生だけで店舗を回すわけにもいかないので、やはりそこは年齢のバランスなどがあるようだ。

そんなわけで妻は、日曜日が休みではなくなった。もちろんそのかわり、平日に休みが来る。日曜日の食事の支度などの家事は筆者ができるので、子供たちが困る事はない。そもそも中学生にもなれば土日どちらかは部活動で家にいない。朝とお昼の用意がいるだけで、もう休日は子供たちを連れてどこかへ遊びに、という感じではなくなっている。

■土日は休まなければならない、という思い込み

土日を休みにするかどうかは、習慣的なものが大きいと思う。筆者が畑を借りて野菜など作っていることは何度かご紹介したが、同じ畑を借りている皆さんを見ていると、その違いがよくわかる。公務員やサラリーマンをリタイアした人は、土日に畑で合ったことがない。台風などの事件がない限り、土日は徹底して休む。一方現役農家のオーナーや、かつて農家でリタイアしたおばあちゃんなどは、土日関係なく畑にいる。

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