本歌取りというふもの
「本歌取り」という言葉がある。
有名な和歌の一部を使って句を作ることで、
1000年くらい前に平安貴族で流行ったらしい。
一部とはいえ歌の詞をそのまま持ってきちゃう訳だから「パクリだ」「オマージュだ」「いやパロディーっしょ」と論争にもなったそうな。
SNSがあったら炎上したかもね〜
百人一首にもあるから
一例くらいは上げておくと
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契りきな かたみに袖をしぼりつつ
末の松山浪越さじとは
↓ 元歌
きみをゝきてあだし心をわが持たば
末の松山浪も越えなん
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上の句は「清原元輔」という、清少納言のお父さんが詠んだもの。
下のは「詠み人知らず」=誰の句かわかりまてん。
句の意味は「浮気なんて絶対しないもん♡」的な。
対して元輔さんの句は「って約束したのに浮気してんのか〜い!」って内容。
有名な句をふまえながら時を越えて返歌(返事)してて超イケてんじゃん!
ってことで百人一首にも選ばれた…んじゃないかな。多分。
※余談だけど元輔さんはめちゃくちゃ頭の回転が速くて面白い人なのに出世に恵まれないとこが残念すぎたらしい(清少納言談)
で、このような知見を元にしつつ、Twitterなんかを見てると思うことがあるんだけどそれはまた次回。
※和歌なぞ馴染みがない人のほうが多いと思うので(私もだけど)とんでもなく簡略化してあります。その点あしからずでございますです。
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