シェアサロンを始めた理由
独立してから気づいたこと
わたしが独立してから有難いことに順調にお客様が増えていき楽しくお仕事させていただいたが、
ただ一人でサロンをやってくのは発展性がないなと思ったときに、
だからと言って私がネイリストさんを雇ってネイルサロンをただやっていくのはなんか違うと思っていた。
私が社長になってスタッフさんを雇ってひとつのサロンを運営するとなると、
組織の仕組みを作って、理念、コンセプトを作って、その中で統一性を出していく必要がでてくる。
しかしその中で振り落とされていく個性があることを、それまでの職場で感じていた。
個性の無効化
たとえば服装ひとつ取ってみてもそう。
そのサロンの雰囲気、コンセプトに合うようにしなければならない。
トップスの色、エプロン、前のサロンではピアスの長さも何センチ以内というのを決めていた。大きすぎるピアスは品がないということで。
(上品さを大切にしているサロンだったので、派手すぎるものはコンセプト的に合わなかった)
メニューやサービスも新たなネイル技術を導入しようと思うと、基本的にスタッフみんなができるようにならないといけない。
あの人だけができる、というのは良くないということで、ひとりの能力の高いスタッフができても、簡単には新メニューを導入できない。
でもそれって本当にお客様の喜びに繋がっているの?というのがわたしのうっすら感じていた疑問だった。
その子(スタッフ)の個性を最大限に活かせてるの?
組織にとって独立は喜ばしいことではない
また、組織というその仕組みの中で会社を発展させていこうと考えたときに、スタッフの独立というのは会社にとって喜ばしい出来事ではないということになってしまう。
(時間とコストをかけて育てた人材が居なくなってしまうという点で)
そうなってしまうことはわたしのやりたいことではなかった。
わたしが目指したいのは関わった人が最大に活かされることである。
スタッフの<思考停止>
そして、以前インスタのライブ配信でも少しお話したけれど、やはり仕組み化してしまい個性が出る部分が少なくなると、スタッフさんは思考停止していきがちになる。
統一感を出してルールや仕組みが出来上がるほど、前述した『それってお客様がほんとに喜ぶの?』というところを見落としがちになってくる。
これは、サロンのオープニングスタッフとして運営してきて、その後店長になって、「どうやったらサロンが良くなるか」常に考えていたつもりの私も、思考停止してた部分があったなと、独立した時に気付いたから。
イチスタッフさんがそうなるのは致し方ないことである。
ただ、お客様に本当の意味で喜んでもらえるネイリストって、<思考停止していないネイリスト>だと思う。
常に相手のことを考え、自分のことを見つめ、常に臨機応変に改善していけること。
そしてその問題解決思考があれば、独立自営だってできるし、ネイリスト以外のお仕事だってできる。
シェアサロンオープン
わたしはそんな風に自分自身で泳げるようになるひとが増えるようにお手伝いしたいと思った。
会社がなくなったらスタッフさんが路頭に迷う。それはやりたいことではない。
特にコロナ禍になってより、その想いは強くなった。
入社すれば絶対安泰と思われた大手企業が潰れてしまう時代。
絶対安泰安定なんてものはない。
安定のためには、
常に考え続けて
臨機応変に形を変えながら
常に発展していけることを考える以外の選択肢はないとさえ思った。
(ちょっと極端な言い方かもしれないが)
だからネイリストとして独立したいが、資金が無かったり、自信がなかったりするひとのお手伝いができるシェアサロンを作ろうと思った。
それが2020年の春頃のこと。
そしてコロナの緊急事態宣言に振り回されつつも、2020年6月20日にシェアサロン.motomeltをオープンした。
.motomeltに込めた想い
[.motomelt]とは
moto(素、元、基)+melt(溶かす)の造語で、[素のままにありのままに凝り固まったものを溶かし、求めるものへいきつく]を意味するが、
.motomelt(モトメル)はあくまで場所の名前である。
モトメルという場所を使って、各々の想いを持ったセラピストさんたちが自分らしさを形作っていける場所。
モトメルのロゴがシンプルなのはそういう理由だ。
(デザイナーのとしゆきまえださんに作ってもらった)
うちを使ってくれている素敵すぎるセラピストさんたちが、どんな想いで参画して、どんなサロンを作っているかは、また次の機会に書きたいと思う。
これから叶えたいこと
1年経って、モトメルが手狭になってきたので、この秋から同じ関目で2店舗目をオープンすることになった。
昨年モトメルをオープンしたときからずっと、
『モトメルを使ってくれるメンバーがどんどん忙しくなって、施術席が足りない!となって2店舗目をオープンしたいんだ』という話を、
今使ってくれているメンバーとしていた。
それが叶う。
そしてあと3つ叶えたいこと。
①ネイルサロンの敷居を下げて、もっと広く必要な人たちに届ける。
②ネイリストになりたいひとたちが楽しく学んで働ける場所を作る。
③そして、関わった人たちの健康寿命を延ばす。
わたしが今考えている健康寿命を延ばす施策は、
☑︎とにかくうきうきすることをやる
☑︎その人らしさが活きる場所をつくる
☑︎健康な身体を保つための取り組みをする
である。
***
長々と書きましたが、
わたしがこれからやることは全てこれに繋げていくつもりです。
また何か見えてきたら報告させていただきます!
フォローやいいねいただけると励みになります!
最後までお読みいただきありがとうございました^_^
この記事が参加している募集
【ネイルで健康寿命を延ばす】をテーマに、爪を痛めないネイルができるTsubameNails-つばめねいるず-/バーでネイル体験ができるTSUME bar-つめばる-/ネイル塾TSUME koya-つめこや-/未知の世界を知るBar菜音-nanon-活動中。