無職日記77 紛失

スマホを無くしたのが8/14の話。

友人Gくんと赤羽で飲んだ帰り、常磐線に乗ったのだけど、どうやら電車内に忘れてしまったらしい。本当はラーメン食べて帰りたかったんだけど諦めて自宅へ直行。googleの機能でGPSから現在地の割り出しや遠隔操作が可能なので、それで現在地を探すコトにした。

この時に完全に初動をミスっていたんだけど、順番的にはまず自宅の電話からスマホにかけてみればよかったのだ。その後JRと警察に連絡するべきだった。

まずGPS機能で現在地を割り出したのだが、どうやら足立区にあるらしい。遠隔で音を鳴らしたりメッセージを表示させたりしたんだけど反応はなし。電池が確か10%切っていたので、とにかく現在地を確認したところ、どうやら足立区の民家の近くにある模様。この時深夜の1時。

スマホは常にGPSをONにしてあり、また1分操作しないとロックがかかるようにしてある。以前紛失した時の教訓だ。なお「まず前提として無くさないようにしろ」という教訓は活かされていない。ひとまずSIMやSDカードを抜かれなければ問題は起きないはずなので、翌日の朝に行動するコトにした。

翌朝、スマホがあると思しき場所まで向かった。GPSは一軒家の隅を指している。早朝だったので突撃するわけにもいかず、場所と表札を把握した上で警察へ。事情を説明して遺失届を出した。試しに警察に同行してもらえないか確認したが、ダメだった。この時僕は完全にgoogleのGPS機能を信用しており「民家にあるってコトは悪意を持って持ち帰ったってコトだ!」と疑心暗鬼になっていた。そもそもの前提としてGPSを過信していたコトが後にアダとなる。

こうしてスマホの場所は特定できたものの、あとは個人との交渉になる。試しにスマホがあると思しき家をネットで「住所 名前」で検索をかけたところ電話番号が確認できた。で、思い切って自宅に電話をしてみた。家主の男性(Aさんとする)が出たのだけど、どうにも要領を得ない。そのうち女性が代わってくれて、再度事情を説明したところ、この人もスマホを無くした経験があるらしく、こちらの状況を理解してくれた。軽く家の周りを探してくれたのだが見つからなかったようで、僕が訪問し、近くを探すコトを許諾してくれた。

翌日。手土産を持って足立区へ。Aさん宅へ伺い、少しお話をする。確かに深夜、家の外でガタガタと音がしたという。もしかしたら外で破棄されたのかもしれない。というコトで家の周りを探させてもらった。ところが出てこない。一番怪しんでいた下水の中も出てこなかった。隣の人も出てきて辺りを探してくれたのだが、やっぱり出てこなかった。仕方ないので諦めるコトにした。実際問題、スマホが無いこの数日、特に困ったコトがないのだ。甥の写真が気軽に撮れないコトくらいだろうか。電話はそもそもかけないし、LINEもタブレットなどで見られるので、全く困らなかった。

当初の疑心暗鬼はどこかへ吹っ飛び、突然電話をかけてきた謎のおっさんのためにここまで手伝ってくれたAさん一家への感謝でいっぱいだった。お礼を述べてAさん宅を出て、近くにあった神社で「スマホが見つかりますように」とお願いして駅に向かった。

んで、そういえば電車の中で無くした可能性が高いのだから、ダメ元で駅員さんに聞いてみるかと声をかけたところ、出てきた。神社の力!?

ピンクのスマホの落とし物ありませんでしたかと聞いたところ、出てきた。本人のものと確認できれば返せるというのでパスワードを解き、返却してもらった。おいおい、僕が最初にやるコトはこれだったんじゃないか。完全にテンパっていた。テンパるとこういう初動のミスをよくやる。自覚があるので注意していたのだけど、またやらかした。

後日Aさん宅へ電話し、見つかった旨とお礼を伝えた。疑ってかかった自分が情けない。そういえばAさん宅も、その隣家の人も、家の囲いにセンサーを付けていた。路地裏の方だったし、ちょっとしたイタズラも多いのかもしれない。そういう中で自衛の手段をちゃんと取っているわけだ。さすが足立区。そして忘れていた。足立区は下町、人情の町ではないか。親身になって助けてもらったコトに改めて感謝したい。

別に回し者でも何でもないんだけど、今度やる映画みたいなコトにならなくってとりあえず良かったねっていうお話。

ステマじゃなですよ本当に!(「本当に」って書くとさらに胡散臭いね!)

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