前編|「アイデンティティ」と「クリエイティビティ」
さて、3本目の記事となりました。
前回から随分と時間が空いてしまってちょっと反省。
ですが、コツコツとゆっくりでも続けていこうと思ってます。良かったらこれからもお付き合いください。
大切にしていること。
前回、少しだけ触れた、幼少期に発露を感じている「アイデンティティ」と「クリエイティビティ」。
なんだかカッコ良く聞こえるこの言葉。でも年々歳を追うごとにすごく重要だと感じています。
少し整理してみましょう。
アイデンティティ
クリエイティビティ
ということのようです。
様々な解釈がありそうですね。
今回はこのお話しの「ものさし」として、
アイデンティティ = 自分らしくいられる状態
クリエイティビティ = 自分の想いをカタチにしたいと思える状態
としてみましょう。
振り返るキッカケ。
このことを意識するようになったのは、2019年から2年間通っていた事業構想大学院大学での学びを通じて。
「なぜ事業をするのか?」という問いを立てる探究の中で、幼少期の自分を
改めて客観的に見ていた時に気づきました。
自分で創ったものを、世に出したい。
っというと、アーテイストみたいだし、そんな崇高なものではないんです。
でも何か自分自身で考えたモノやコトを表現した時に、良くも悪くも他人からの評価をもらうことがすごく好きなんだと感じています。
のちに、中学3年生でギターに出会うのですが、その話はまた後編で。
(この出会いは人生の中でも、結構大きなターニングポイント)
その頃は「ゆず」「19」「コブクロ」に憧れて(世代の人にはきっと分かってもらえるはず。知らない人は調べてみてね。)三浦海岸駅の路上で弾き語り(実際には下手なので、友人が弾いて私は歌うだけ笑)して、小銭稼ぎをしたり、何かとやっぱり何か独自の路線を突き進む傾向がありそうです。笑
はじめてのクリエイティビティ。
それは小学校4年生(実はここ記憶があやしくて5年生かも笑)の家庭科での調理実習。
忘れもしない、その日のミッションは「クレープ」をつくること。
生地を焼き、その中に班ごとに持ち寄った、バナナやチョコなどを入れて包んで食べる。というきっと多くの人が調理実習のみならず、きっと一度は人生で経験したであろうアレです。
班のみんなが順々にクレープの生地をフライパンに広げ、丸くし、焼き目をつけて、そ〜っとフライパンから下ろす。
さぁ、待ちに待った私の番。
順調に生地を流し込み、形をととのえ、いまこそフライ返しで下ろそうとしたその時。
あ、破れた。。。(絶望)
分かります?この感じ。
みんな上手くいってて自分だけ、クレープの生地が破れるこの感じ。(絶望|2回目)
もう、小学生の知能を持ってしても、この先の作業工程をシミュレーションすればするほどのオワッタ感。
正直、あの瞬間の絶望感はなぜか忘れられない。笑
本人の悲しみこそさることながら、周囲の「根岸終了のお知らせ」を感じ取ってる感じが、さらに追い打ちをかけてくる始末。
救世主は「アレ」。
悲壮感たっぷりのなか、ふと数日前に食べた「アレ」が頭をよぎる。
そう、母が買ってきた「巾着寿司」。
これ、みなさん知ってます?
なんか、当時大好きだったようで、今思えば時折食べていたなぁと。
この巾着寿司から、ハッ!とひらめきを得る。
まずは、破れた生地でバナナやジャムなどを包み込み、、、
次に、皿の中央にコイツを配置し、、、
そして、ナイフ・フォークを調理室の裏手から引っ張り出し、、、
最後に、チョコソースをなんかわからんけど、格子状にかけ、、、
以上、できあがりの、再現イメージはこちら。
一発逆転、世界が変わった。
そう。
「クレープ」という課題の中、調理実習で唯一手持ちでクレープを頬張らず、優雅にナイフとフォークでいただく私。
結果、面白い事例ということで、皆の前でこのいきさつを話すことに。
先生も当時すごく褒めてくれたような記憶が微かに。
試合に負けて、勝負に勝つ。
そんな闘い方もあるのか。なんて、初めて感じた幼少期のひと幕。
本来頭の中にあるイメージの「クレープ」とは異なったけど、なんとなく勇気を持って工夫してみる。
これって今思い返せばすごく良い経験だったなと感じてます。
先生やクラスのみんなにも感謝ですね。
自分の頭の中のイメージを再現し、それにより何らかの評価をもらう。
きっと今の自分を構成する要素の大きなエッセンスとなっているように感じています。
自分自身を勇気を持って等身大に表現する「クリエイティビティ」は、きっとその人がその人らしくいられる「アイデンティティ」を獲得する糸口なんだと、そう思っています。
終わりに
ちょっとカジュアルに書いてきましたが、自分のなかではとっても大切にしている「原体験」のひとつです。
こういう経験をすることで、なかなか幼い時、若い時には許容できないかもしれないけど、「自分らしくいられる状態」を獲得するに重要なプロセスのだと感じています。
さて、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。
次回は「根岸、中学生になるってよ。」です。笑
よろしければ、ぜひまたご覧ください。
今回もありがとうございました。またね。
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