絵本紹介【りらのひみつのへや】
りらは自分だけのお部屋がほしい。だっていつも弟が邪魔したり、散らかしたりするんだもん。お父さんとお母さんに頼んでみたけど、「だめ」だって。仕方がないからお外にお部屋を作ってみたんだけど、だんだん暗くなってきて・・・おうちに帰ろうかな。
【文字数・・・少ない】
【内容・・・・わかりやすい・共感できる】
【コメント】
きょうだいの上の子が必ず直面する問題、「遊んでいたら下の子に邪魔される (めちゃくちゃにされる) 」。親としてはきょうだい仲良く遊んでほしいのですが、ある程度成長するまでは、ケンカの方が多かったり、毎日なにかしら揉めています。
自分一人で、邪魔されずに遊びたい!
そのためには一人の部屋が必要だ!!
子どもの切実で、まっとうな主張には違いないのですが、家庭の事情でその要求を受け入れてあげられないこともあります。(うちも「りら」のおうちと同じ賃貸マンションなので、子ども達に一人の部屋を与えられる余裕はありません。)
最後にりらと弟が仲良く遊ぶシーンには心がほっこりして終わるのですが、おそらくまた次の日からは、弟に邪魔される毎日が続いていくのでしょう。
日々のきょうだいげんかは、当事者の子ども達にとっても、見ている親にとってもストレスですが、そんな毎日がいつまでも続くわけではなく、子ども(そして親)の成長と共になくなっていきます。家族という小さな社会が成熟していくのを俯瞰して、心にゆとりを持てる母親でありたいと思います。
(すぐイライラしちゃうんですが。。。)
余談ですが、この絵本で、りらと弟がイスとカーテンでお部屋を作るシーンがあります。うちの子どもたちはその場面が大好きで、よくカーテンのところにイスを運んで行って、りら達の真似をしています。
「お部屋で遊んでいると、きょうだいに邪魔される」という点が共通の絵本に、「リコちゃんのおうち」という作品があります。ここでは、リコちゃんという女の子が、お兄ちゃんに邪魔されています。こちらも素敵な絵本で、うちの子ども達もお気に入りです。(私の同じマガジン内で紹介しています。)
このマガジン内では、私のオススメする絵本をたくさん紹介しています。
主に未就学児への読み聞かせや、一人読みの練習にピッタリの作品をピックアップしているつもりです。
子どもに絵本を読んであげたいけど、選ぶ時間がない方、どんな絵本がいいか決めかねている方のお役に立てれば幸いです。
(一人読みの練習については、記事内の【文字数】や【内容】を参考にしてください。)