花粉症で失明しかけた話

 イネ科植物のアレルギー持ちで、毎年目を掻きまくりアレルギー性結膜炎になるのがデフォルトな私。
  ある時、前触れもなく右目に異物感が現れ涙が溢れ目を開けるのがつらいという発作(まつ毛が目の中に入ったみたいな感じ)が数分続き、治るというのを繰り返すように。
 さすがにおかしいと思って眼科に行くも診断は異常無し。
 いや異常無いわけないだろと思っていくつか眼科をハシゴするも、どこも診断は同じ。
 発作の頻度は2週間に1回くらいだったので諦めて半年以上放置。
  そして就職を控えた冬のある日の夕刻、普段の発作とは比べ物にならない程マジでめちゃくちゃ死ぬほど目が痛くて、特に明るいものを見た時は激痛で涙が止まらず全く目が開けられなくなる。
 ギリギリ診察時間内の眼科に飛び込み、診察しようにも目が開けられないものだから半ば無理やり開けさせられ診察を受け、角膜潰瘍の診断。
 アレルギーで痒くて掻いた&ドライアイで傷ついた角膜の表面から細菌が入り込み、奥まで入っちゃって潰瘍になったらしく、これ以上悪化すると失明すると言われる。
  22歳にして突如失明の危機を迎えてパニックになる私。
  しかも当時北海道住みだが1週間後には就職で上京予定。
 「3〜4時間おきに目薬して、寝る前には眼軟膏をして」と2種類の目薬と眼軟膏を処方され、人生初眼帯を着けて帰宅。
  しかし私の右目が1時間おきくらいに「そろそろ死ぬわ」と訴える(※クソ痛い)ので1〜2時間おきに浴びるように目薬をさし、寝る前以外にも眼軟膏入れまくる。
 1〜2週間でだいぶ痛みは治まるも、就職説明会はマスクに眼帯という完全に不審者の状態で参加する羽目に。
 上京後、東京の眼科に行くと医者に「え?目薬3〜4時間おきって言われたの?1〜2時間おきじゃないと失明してたよ。いい判断だったね。」と言われる。
 あンのクソヤブ医者……!!!!!!!!!!!!
 というわけでどうにか失明せず視力も悪化せず乗り切ったものの、右目に潰瘍の痕(白濁)が若干残る結果となりました。
 花粉症持ちの方、ドライアイの方、くれぐれも気をつけましょう。