日本の固有種を一覧で紹介する

日本は、独自の地理的環境と多様な生態系によって、数多くの固有種を有しています。この記事では、日本固有の植物、動物、昆虫などの一覧と、それらの特徴や生息地について解説していきます。日本の自然の魅力を再発見し、生物多様性の重要性について考えてみましょう。


哺乳類

ニホンザル

ニホンザルは日本固有のサルで、世界で唯一、雪の中でも生活できるサルとして知られています。冬季には有名な温泉に入る姿が見られ、この光景は多くの観光客を魅了します。毛色は灰褐色が多く、顔や手足は赤味を帯びています。社会性が高く、複雑な群れの構造を持ちます。彼らの食性は主に植物性で、果実や種子、葉を主食としています。

ムササビ(ホオジロムササビ)

ムササビは、その名の通り、樹木間を滑空することができる小型哺乳類です。ホオジロムササビはムササビの一種で、日本に生息するムササビの中では最も一般的です。体長は約20cmから30cmで、腕と脚の間にある特殊な皮膜を広げて滑空します。主に夜行性で、木の実や葉、小動物を食べます。

ヤマネ(ニホンヤマネ)

ヤマネは小さなネズミの一種で、特にニホンヤマネは日本固有の種です。体長は約8cmから10cmと小さく、森林や草地に生息します。夜行性で、木の実や種子、昆虫などを食べます。動きが素早く、木登りが得意です。

ニホンモモンガ

ニホンモモンガは、小型で可愛らしい外見が特徴の動物です。ムササビと同様に滑空する能力を持ちますが、より小型で、全長は約15cmから20cmです。主に夜行性で、樹上で生活し、木の実や花、昆虫などを食べます。

ニホンリス

ニホンリスは日本固有のリス種で、愛らしい姿が人気です。背中は茶色がかった赤色で、お腹は白色です。森林に生息し、木の実や種子、花などを食べます。身軽で樹上生活に適応しており、跳躍力も非常に高いです。

ニホンイタチ

ニホンイタチは、日本固有のイタチ科の動物です。体長は約30cmから45cmで、細長い体と短い脚が特徴です。森林や草地、農耕地などに生息し、小型哺乳類や鳥、昆虫などを捕食します。夜行性が多いですが、昼間に活動することもあります。

ニホンアナグマ

ニホンアナグマは、日本に生息するアナグマの一種です。体長は約60cmから80cmで、太くて強靭な体をしています。森林や草地に穴を掘って生息し、雑食性で、果実や昆虫、小動物などを食べます。夜行性が強く、日中は穴の中で過ごします。

シントウトガリネズミ

シントウトガリネズミは、日本固有のネズミ類です。体長は約5cmから7cmと小さく、特徴的なのはその長くとがった鼻です。この鼻を使って土中の昆虫やミミズを捕食します。夜行性で、地中や落ち葉の下などに生息し、繁殖期以外は単独で活動します。

アズマモグラ

アズマモグラは、日本特有の小型のモグラです。体長は約12cmから14cmで、典型的なモグラの特徴である短い尾と掘削に適した前足を持ちます。土中での生活に特化しており、目は退化していてほとんど見えません。主食は土中の昆虫やミミズです。

ニホンウサギコウモリ

ニホンウサギコウモリは、日本固有のコウモリ類で、他のコウモリと異なり、耳が非常に大きいのが特徴です。これは、地面や植物の上を這う昆虫を捕食する際の聴覚に優れているためです。夜行性で、昼間は洞窟や建物の隙間で群れをなして休息します。

ニホンカモシカ

ニホンカモシカは、日本固有の小型の偶蹄類です。体長は約80cmから100cm、体色は灰褐色から暗褐色で、四肢は短くてがっしりしています。山岳地帯の森林に生息し、草や葉、果実などを食べます。独特の鳴き声で知られ、警戒心が強く、人間を見るとすぐに逃げる習性があります。

ニホンノウサギ

ニホンノウサギは、日本固有のウサギの種です。体長は約40cmから50cm、毛色は夏季は灰褐色、冬季は白色になることが特徴です。野原や草地、林縁に生息し、草や葉、花などを食べます。夜行性が強く、昼間は草むらなどで休息します。

魚類とエビ・カニ

ヤマトイワナ

ヤマトイワナは、日本固有の淡水魚で、サケ科に属します。主に冷たい山岳地帯の川に生息しており、体長は約30cm程度です。鮮やかな斑点が特徴的で、主に昆虫や小魚を食べます。日本の釣り愛好家にとって人気の対象であり、その生息地の自然環境の健全さの指標とされています。

サツキマス(アマゴ)

サツキマス、またはアマゴは、サケ科に属する淡水魚です。主に西日本の清流に生息し、体長は約20cmから30cm程度。赤い斑点が特徴的で、春から夏にかけての産卵期には特に美しい色を見せます。食性は主に昆虫や小魚です。

アカメ

アカメは、大型の淡水魚で、体長は1mを超えることもあります。独特の紅色の目が特徴で、主に日本の西部に生息します。夜行性で、魚やカエル、小型哺乳類などを捕食します。その珍しさから、絶滅危惧種に指定されており、保護対策が行われています。

シシャモ

シシャモは、小型の海産魚で、秋に産卵のために川を遡上します。体長は約15cmから20cmで、独特の細長い体形が特徴です。日本では食用として非常に人気があり、特に卵を持ったメスは高い評価を受けます。

アブラハヤ

アブラハヤは、小型の淡水魚で、日本全土の川や湖に広く分布しています。体長は約10cm程度で、銀白色の体色が美しいです。主に昆虫やプランクトンを食べ、水質の良い清流を好む傾向があります。

ニゴイ

ニゴイは、コイ科に属する淡水魚で、日本各地の川や池に広く分布します。体長は30cmを超えることもあり、体色は黒っぽい色合いです。雑食性で、植物の葉や昆虫、小魚などを食べます。

アジメドジョウ

アジメドジョウは、ドジョウ科の淡水魚で、主に日本の西部に生息します。体長は約10cmから15cm程度で、独特の横縞模様が特徴です。底生で、小型の水生昆虫やデトリタスを食べます。

ギギ

ギギは、コイ科の淡水魚で、日本固有種です。体長は約30cm程度で、丸みを帯びた体形が特徴です。主に湖や沼に生息し、植物質や小動物を食べます。

カワヨシノボリ

カワヨシノボリは、ヨシノボリ科に属する淡水魚で、日本固有の種です。体長は約10cm程度で、川の流れの早い場所に生息します。独特の吸盤状の口を使って岩に吸い付くことができます。昆虫や小魚などを食べます。

ニホンザリガニ

ニホンザリガニは、日本固有の淡水甲殻類です。体長は約5cmから12cmで、茶色や暗緑色の体色をしています。池や沼、川などに生息し、植物質や死んだ動物などを食べます。水質の良い環境を好みます。

サワガニ

サワガニは、日本各地の清流や渓流に生息する小型のカニです。体長は約3cm程度で、体色は茶色がかった灰色です。昼夜を問わず活動し、昆虫や小魚、植物質などを食べます。

ミヤコタナゴ

ミヤコタナゴは、タナゴ科の淡水魚で、日本の関東地方に固有の種です。体長は約5cm程度で、鮮やかな赤色の体色が特徴的です。繁殖期にはオスが特に美しい色を見せます。水草の多い池や沼に生息し、小型の水生昆虫などを食べます。

ムサシトミヨ

ムサシトミヨは、日本固有の淡水魚で、タナゴ科に属します。体長は約10cm程度で、東京周辺の川や湖に生息します。繁殖期にはオスが美しい青い体色を見せることが知られています。主に水生昆虫や小魚を食べます。

鳥類

ヤマドリ

ヤマドリは、キジ科に属する大型の鳥です。体長はオスで約80cm、メスで約60cm程度になります。オスは鮮やかな青緑色の羽毛と長い尾羽が特徴的で、繁殖期には美しい求愛ダンスを披露します。主に山地の森林に生息し、植物の葉や花、果実、昆虫などを食べます。日本では古くから「山鳥」として親しまれ、自然の象徴とされています。

カヤクグリ

カヤクグリは、キジ科に属する中型の鳥で、体長は約35cm程度です。オスは黒と白の縞模様が特徴的で、メスは茶色がかった羽毛をしています。主に森林や草地に生息し、地上を歩き回って昆虫や植物の種子を食べます。鳴き声が大きく、その鳴き声から「キョロロ」とも呼ばれることがあります。

アオゲラ

アオゲラは、キツツキ科に属する小型の鳥で、体長は約25cmから30cm程度です。名前の通り、青みがかった灰色の羽毛が特徴で、頭には赤い斑点があります。木の幹をつついて昆虫を捕食する習性があり、森林や林地、市街地の公園などにも広く生息しています。独特のドラミング音(木をつつく音)で縄張りを主張し、通信手段としても使用します。

両生類・は虫類

ニホンイシガメ

ニホンイシガメは、日本固有の淡水カメです。体長は約20cm程度で、オスよりもメスの方が大きくなります。背中の甲羅は暗褐色で、黄色の斑紋があります。池や沼、ゆっくり流れる川に生息し、水草や小魚、昆虫などを食べます。

オオサンショウウオ

オオサンショウウオは、世界最大級の両生類で、体長は1.5mにも達することがあります。体色は黒っぽい茶色で、滑らかな皮膚を持ちます。主に山間部の清流や池に生息し、魚やカエル、小型の哺乳類などを食べます。日本では特別天然記念物に指定されており、保護されています。

モリアオガエル

モリアオガエルは、日本の森林に広く分布するカエルです。体長は約5cmから7cmで、緑色の体色が特徴です。樹木の上で生活し、昆虫などを食べます。繁殖期には、水たまりや池に卵を産みます。

カジカガエル

カジカガエルは、小型のカエルで、体長は約4cmから6cm程度です。茶色や灰色の体色が特徴で、岩場や川辺に生息します。繁殖期には独特の鳴き声を発し、夜間に活動することが多いです。

ニホンヒキガエル

ニホンヒキガエルは、体長約6cmから8cmの比較的大きなカエルです。体色は茶色や灰色で、背中には独特の模様があります。田んぼや沼地、湿地に生息し、夜間に活動して昆虫などを捕食します。

ダルマガエル

ダルマガエルは、体が球状に近い形をしていることが特徴のカエルです。体長は約3cmから5cmで、体色は緑色や茶色です。主に田んぼや湿地に生息し、昆虫や小動物を食べます。

アカハライモリ

アカハライモリは、日本固有のイモリで、体長は約10cm程度です。名前の通り、腹部が鮮やかな赤色をしています。森林の湿地や小川に生息し、昆虫や小動物を食べます。

タワヤモリ

タワヤモリは、体長約5cmから8cmの小型のヤモリです。壁や岩などに吸着する能力があり、主に建物の周辺に生息します。昆虫を主食とし、夜行性です。

ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビは、細長い体形が特徴の小型の爬虫類で、体長は約20cm程度です。森林や草地に生息し、昆虫や小動物を食べます。非常に素早く動き、人間にはほとんど害を与えません。

ニホントカゲ

ニホントカゲは、日本固有のトカゲで、体長は約10cmから15cm程度です。茶色や灰色の体色が特徴で、森林や草地に生息します。昆虫や小動物を食べ、日光浴を好む習性があります。

アオダイショウ

アオダイショウは、日本最大のヘビで、体長は2mを超えることもあります。体色は緑がかった茶色で、森林や草地に広く分布します。非毒性で、齧歯類や小鳥などを捕食します。

これらの生物は、それぞれ日本の自然環境に適応し、独特の生態を持っています。自然観察や生物学的研究の対象としても興味深い存在です。

昆虫と小さい生き物

ギフチョウ

ギフチョウは、日本の中でも特に美しい蝶の一種です。翅は黄色で、縁には黒い模様があります。主に山地の草地に生息し、特定の花の蜜を好んで吸います。繁殖期には独特の求愛ダンスを行うことでも知られています。

ニホンミツバチ

ニホンミツバチは、日本固有のミツバチの種です。小型で、体色は褐色がかった黄色です。野生の状態では、木の洞や岩の裂け目などに巣を作ります。穏やかな性格で、蜜や花粉を集めることにより植物の受粉に貢献しています。

ムカシトンボ

ムカシトンボは、古くから存在するトンボの一種で、翅が透明で細長いのが特徴です。主に森林の中の清流や池に生息し、幼虫の時期を水中で過ごします。成虫は昆虫などを捕食します。

カワラバッタ

カワラバッタは、日本の草地や畑地に広く分布するバッタの一種です。体長は約3cmから4cmで、褐色の体色が特徴です。植物の葉を食べ、繁殖期には独特の鳴き声で雌を誘います。

シャープゲンゴロウモドキ

シャープゲンゴロウモドキは、水生昆虫の一種で、ゲンゴロウに似ていますが、より細長い体形をしています。池や湿地に生息し、水中の小動物を捕食します。

ルリボシカミキリ

ルリボシカミキリは、鮮やかな青い縞模様が特徴のカミキリムシです。体長は約2cmから3cm程度で、木の幹に穴を開けて幼虫が育ちます。成虫は花の蜜などを食べます。

ヒゲナガオトシブミ

ヒゲナガオトシブミは、長い触角が特徴の昆虫で、体長は約1cm程度です。樹木の幹に穴を開け、そこに卵を産みます。幼虫は木の中で育ち、成虫は植物の汁を吸います。

ゲンジボタル

ゲンジボタルは、日本の夏の風物詩として知られるホタルの一種です。成虫の体長は約3cm程度で、発光することが特徴です。清らかな水辺に生息し、幼虫は水中で小動物を捕食します。

コハクオナジマイマイ

コハクオナジマイマイは、黄褐色の美しい貝殻を持つカタツムリです。森林や草地に生息し、植物の葉や腐った植物質を食べます。

トウキョウコシビロダンゴムシ

トウキョウコシビロダンゴムシは、東京都特有のダンゴムシの一種です。体長は約1cmで、暗い灰色の体色が特徴です。湿った土壌に生息し、腐植質を食べます。

シーボルトミミズ

シーボルトミミズは、日本に生息する大型のミミズです。体長は20cmを超えることもあり、土壌を掘り進むことで土壌の通気性や肥沃性を高めます。

キムラグモ

キムラグモは、体長が約1cmから2cmの小型のクモです。茶色がかった体色をしており、森林や草地に生息します。網を張らず、狩りをすることで昆虫などを捕食します。


まとめ

日本の固有種は、その独特な特徴と多様性により、自然愛好家や研究者にとって貴重な存在です。これらの生物を通じて、日本の自然環境の豊かさと脆弱性を理解することができます。私たちは、これらの固有種を守るために、環境保全に対する意識を高め、具体的な行動を起こす必要があります。日本の固有種を学ぶことは、私たちの自然とのつながりを深め、未来に向けて大切なステップとなるでしょう。

コミュ障がブログを始めたら人生変わった話

どうも、管理人のノアです。コミュ障だった僕が、ブログをきっかけに人生変わった話を書きました。興味がある人はご覧ください


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