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自分の書いた文章が「読みやすいかどうか」チェックしよう!

みなさん、文章を書く機会は多いですか?

Yesと答えた方は、この記事、必見です!

この記事では
自分が書いた文章が、
読みやすいのか、読みにくいのかが
チェックできるサイトとその使い方をご紹介します

加えて、
文章の読みやすさを決めているのは何か?
についても解説していきます。

これからのモノ書きの参考にしてください!




サイトのご紹介〜jReadability


こちらが、文章の読みやすさを一瞬で判定してくれるサイトになります。

以下の赤囲み"jReadability"をクリックしてください


使い方


日本語テキストを入力し、実行ボタンを押すだけです。
400〜1,000字が推奨文字数ですが、最大20,000文字まで入力可能です。

試しに「今日は晴れだ」と入力してみます。


結果

文章難易度、リーダビリティスコア、総文数、形態素数(単語数)、総文字数、一文の平均語数が表示されます。
「今日は晴れだ」については「とてもやさしい」との評価ですね。

文章難易度については、以下の6段階で評価されています。
さらに細かい評価については、リーダビリティスコア(数値スコア)が参考になるでしょう。


実践編


▶️日経新聞社説で試してみる


テキストの内容は以下です。

戦後まもなく、国が各地の迷信や言い伝えに関する実態調査をしたことがある。当時、迷信は日本の近代化を妨げる元凶とみられていた。調査の目的は「迷信の合理的な払拭方法」を探るためのデータ収集だったという。科学立国にその類いの習俗は不要というわけだ。

▼蛇の夢は縁起がいい、葬式に行き合うと幸運が訪れる……。調査では数多くの言い伝えが集まった。確かに科学的根拠はない。他方で人々に浸透した俗信を拭い去るのもそう容易ではない。結局、調査結果の報告書は「何らかの暗示を運命打開の一助にしたいとの人の願いは捨て難いものである」などと歯切れが悪かった。

▼心からは信じなくとも、折々にこと寄せて幸運を願う。私たちの験担ぎの慣習は、案外深く根付いているように思える。黄色い新幹線の検査車両「ドクターイエロー」もそのひとつか。珍しい車両で、見れば幸せになるといわれてきた。1度だけ遭遇した経験がある。子供らが歓声を上げ、大人も熱心に写真を撮っていた。

▼今年で運行開始から60年になるその新幹線のお医者さんが、近く引退するという。老朽化に加え、通常の営業車両にも検査機能が備わったからだとか。業務は効率化するのだろうが、少し寂しい気もする。技術の進歩が迷信の余地をなくした、と言えば大げさか。ささやかな幸運探しの機会が、また新たに生まれたらいい。

日本経済新聞  2024年6月14日付社説より

結果

文章難易度はややむずかしい、リーダビリティスコアは3.03でした
妥当ですね


▶️「吾輩は猫である」で試してみる


国民的作品「吾輩は猫である」の冒頭文で試してみます。

吾輩わがはいは猫である。名前はまだ無い。
 どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪どうあくな種族であったそうだ。この書生というのは時々我々を捕つかまえて煮にて食うという話である。しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。ただ彼の掌てのひらに載せられてスーと持ち上げられた時何だかフワフワした感じがあったばかりである。掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。第一毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるで薬缶やかんだ。その後ご猫にもだいぶ逢あったがこんな片輪かたわには一度も出会でくわした事がない。のみならず顔の真中があまりに突起している。そうしてその穴の中から時々ぷうぷうと煙けむりを吹く。どうも咽むせぽくて実に弱った。これが人間の飲む煙草たばこというものである事はようやくこの頃知った。
 この書生の掌の裏うちでしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗むやみに眼が廻る。胸が悪くなる。到底とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。
 ふと気が付いて見ると書生はいない。たくさんおった兄弟が一疋ぴきも見えぬ。肝心かんじんの母親さえ姿を隠してしまった。その上今いままでの所とは違って無暗むやみに明るい。眼を明いていられぬくらいだ。はてな何でも容子ようすがおかしいと、のそのそ這はい出して見ると非常に痛い。吾輩は藁わらの上から急に笹原の中へ棄てられたのである。

青空文庫より

結果

総文数、総文字数ともに、さきほどの日経新聞社説より長い文章ですが、
文章難易度はふつう、リーダビリティスコアは3.51と、
日経新聞社説より読みやすいとの評価でしたね。


その他にもこんな機能があります


他にも、語彙レベルや品詞、語種、文字種など、その文章の構成を細かくみることができます

語彙レベル

品詞

語種

文字種


このように
テキストの詳細な評価をビジュアルで見せてくれる機能もあります

読みやすさを決めているのは何か?


jReadabilityのリーダビリティスコアは、以下の式で計算されています。

リーダビリティスコア
= 11.724 ー 0.056 ×  (平均文長) ー 0.126 × (漢語率)
ー0.042 × (和語率)ー0.145 ×(動詞率)ー0.044 × (助詞率)

漢語率、和語率、動詞率、助詞率は、全単語に占める漢語、和語、動詞、助詞の割合です。

リーダビリティスコアは、高い方が読みやすいということです。

平均文長、漢語率、和語率、動詞率、助詞率は全てマイナスの係数がついているので、これらが読みやすさを下げていることがわかります。

とりわけ、漢語率と動詞率は、係数の値が大きいため、読みやすさを下げる影響度が大きいと言えるでしょう。

読みやすい文章を書く上では、漢語率・動詞率に気をつけるといいかもしれませんね。


さいごに〜読みやすい文章がなぜ重要なのか?


最後に、改めてになりますが、
読みやすい文章を書くことがなぜ重要なのか?を
私なりにあげてみたいと思います。

1. 読者の理解を助ける

読みやすい文章は、情報を効果的に伝えるために重要です。
例えば、説明書やマニュアルの場合、複雑な専門用語や難解な表現を避け、シンプルな言葉で書かれている方が、読者が内容を理解しやすくなります。

2. 誤解を防ぐ

読みやすい文章は、誤解やミスコミュニケーションを減らします。
特にビジネス文書や法律文書では、明確で簡潔な文章が求められます。

3. 読者の興味を引きつける

読みやすい文章は、読者の興味を引きつけ、内容を最後まで読ませる力があります。
特にブログやマーケティング資料では、簡潔で興味を引く文章が効果的ですね。


文章を書く上で、まずは、この3点は意識したいものです。




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