株式市況セラピー

株の知識は全くと言っていいほど無いし、株をやろうという気もないのだが、NHKラジオ第二放送で平日の毎日17時から流している株式市況を聴くのが好きだ。
男性のアナウンサーがよどみなく、抑揚もなく、一時間ただ株式市況を読み続ける。それを聴いているとなぜか気持ちが落ち着いてくる。無感情さが心地良いのか。内容は全く理解していないし、ずっと聞いているからといって分かってくるものでもない。
平日の17時からなので、休暇を取った日や出張から直帰して早めに家に着いた日くらいしか聴くことはできない。17時前に帰れる日ができると真っ先に、今日は株式市況が聴けるじゃないか、と思う。録音では駄目なのだ。平日の夕方5時という、手持ち無沙汰になりやすく、少ししんみりする時間帯でなければならないのだ。
株をやっている知り合いは、「今は株式市況はネットで調べるのが主流なので、ラジオで情報収集してる人はそんなにいないんじゃないですかね」と言う。それを聞いて、いくらネットが主流になったとしても、ラジオの株式市況はなくならないでほしいと切に願う。そこに情報ではなく癒しを求める人間もいるのだ。

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