見出し画像

The Wonderland? #6 [Backroomsリスペクト]

Room 5 "God Speed You"


「おぉ!明るいのじゃ!」

久しく「色」に触れてこなかった2人だった、色彩が豊かというのは、これ程にも幸せをもたらし、心を落ち着かせるものだったのだと、気づかされてもいる。
とはいえ、ここは"Wonderland"
明らかに無人なはずなのに、人の営みを感じる異様な空気感で、Room内は満たされていた。

「ん?書斎には…これは、この世界に関する記録か?」
書き残されたメモを見ると、どうやら過去にこの世界に迷い込んだ者による情報が書かれているようだ。自分たちが辿ってきた道のりを、この人も辿っていったのだろうか?
「お前、この赤い本、なんか絵が描いてあるぞ?」
そう言ってカンナが手にしたのは、白いページにいくつもの絵が描かれている奇妙なノート?だった。絵と絵を結ぶ矢印のようなものも描かれているようだが、一体何だろうか?

「ん~、これはただの落書きかのう?」


「拝啓、旅の友たちへ…」

あなたがこの手帳に目を通しているならば、注意深くあってほしい。
この世界は、あなたが想像しているよりも、遥かに奇々怪々であり、全容を知り尽くすことは、限りなく不可能である。

私は、この世界の調査を20年以上続けているが、これまで大いに協力してくれた、かけがえのない仲間たちが何人も犠牲になっている。私自身、20年前にこの世界で犠牲者となってもおかしくなかったのだ。あなたが今いるそのRoomで、助けの手を差し伸べてくれた、かつての同僚のおかげで、今日の私は存在している。

さて、前置きが長くなってしまった、申し訳ない。
あなたは、この世界からの脱出を試みているのだろうか。或いは、あなたも私たち同様に”調査隊”の一員なのだろうか?
いずれにせよ、このRoomはあなたの行末に大いに影響する、とだけ忠告しておこう。詳しいことを述べると、貴方にどんな危険が及ぶかわからないため、20年前の私が残したメッセージでしか伝えられないが、そのメッセージは、私が残しておいたこの世界の断片についての情報である。
是非とも、参考にして欲しい。

では、あなたの未来に希望があることを切に願って…

God Speed You
Patty

「…なんか、よくわからんが、要は、パティのやつがヒントをくれたってことなのか?」
「どうやら、そのようだな」
「ってことは、この先は歩いて行け!ってことか?」
「そういうことだな…」

「じゃ、この変な顔のやつにそう伝えるぞ!」


Room5:Deserted lodge
SURVIVAL DIFFICULTY :
Class1 "Safe"
誰もいない小屋です。Wonderland内を彷徨う人々の、ひと時の休憩所となっています。過去に、このRoomに迷い込んだ女性がおり、女性は19世紀後半に存在した先住民族の一人、と考えられています。その女性は、あらゆるRoomを彷徨いながら、この世界を生き抜いていたところを調査隊によって保護され、現在はその女性によって、このRoomの定期的なメンテナンスが為されているようです。断片的ではあるが、Wonderlandからの最適な脱出ルートを読み解くことが出来るように、女性の手によってメッセージが残されています。

Entrance
Room4での鎧兜との試合に勝利するとRoom5に移動します
Room666で、シスターから転生を宣告されるとRoom5に移動します

Exit
この先、歩いて旅を続けることにするとRoom6へ移動します
この先、船を使うことを決めるとRoom : へ移動します